健康心理学科

対人関係、心身、社会を健康にする手段を学び、幅広い分野で心理学を活かせる人材へ。
特別支援学校教諭などの教員免許の取得や心理職初の国家資格「公認心理師」にも対応。

取得可能な資格等

  • 公認心理師(国)受験資格※1
  • 特別支援学校教諭一種免許状※2〈知的障害者・肢体不自由者・病弱者〉
  • 高等学校教諭一種免許状〈公民〉
  • 中学校教諭一種免許状〈社会〉
  • 認定健康心理士
  • 認定心理士
  • 社会調査士
  • 社会福祉主事任用資格

※1 受験資格取得には、大学•大学院で所定の科目を修める必要があります。
※2 取得には高等学校教諭免許状もしくは中学校教諭免許状の取得が必要です。

目指す資格

  • 指導健康心理士
  • 行動療法士
  • 臨床心理士
  • 学校心理士
  • 健康運動実践指導者
  • スポーツメンタルトレーニング指導士

※ 受験資格取得には、大学•大学院で所定の科目を修める必要があります。

学生インタビュー動画(YouTube)

学びのポイント

健康にかかわる
心理学を学べる5つのコース
それぞれを1~2年次で学びながら、自分の興味や関心、将来進みたい方向を探ることができます。3年次からは希望の分野をより専門的に学びながら、志望の未来へ向かいます。新設の「公認心理師」資格に対応したコースもあります。
公認心理師や、
特別支援学校教諭の免許取得へ
心理系国家資格「公認心理師」取得に向けたカリキュラムに対応。少人数制のきめ細やかな指導で、資格取得を支援します。さらに関西の大学の心理系学科ではめずらしく、特別支援学校や中高の教員免許が取得可能。
「様々な人々の健康に寄与する心理学」を軸に社会に貢献
本学科の学びのテーマは、「健康な人をより健康にする」こと。そのため将来は、病院など医療機関だけでなく、教育現場や企業など多彩な分野が活躍の場に。心理学を軸に、広く「健康に暮らせる社会づくり」に貢献する力を身に付けます。

PROFESSOR'S MESSAGE

健康心理学科
平野 哲司 准教授

心理学とはサイエンス。
日常の何気ない心の動きに光を当て、豊かな暮らしのヒントを探る。

「健康心理学」は、今を生きる人々が「より豊かに人生を送るために」活用されるもの。例えば、「他者とより良い関係を築く」「ダイエットに挑戦する」「後悔を引きずらない」など、そのテーマは様々です。こうした「健康に関するテーマ」はすぐに解決できるものばかりではありませんが、基礎にある心理学を学ぶことで応用が可能になります。心理学は人の心を「直感的に推測する」ものではなく、「サイエンス」の視点から捉えます。つまり、心のはたらきに関して仮説を立て、それらを実験や調査、観察などを通して検証し、更に有用性の高い仮説へと高めていきます。その先に心のメカニズムが見えてくれば、今度はそれを応用することができます。そのことで、人生は自覚的に、そしてより魅力的にコントロールできるようになります。もちろん4年間でそれらのテーマに答えを出すのは至難の技ですが、本学科で心理へのアプローチ方法を学び、心に対する繊細なモニターと、問い続ける姿勢を身に付ければ、卒業してからの生涯を照らし続ける光になります。「日常を科学する」。それは、自分はもちろん、他者、そして人と人の関係を明らかにし、豊かな日常を生み出すことなのです。

PROFESSIONAL'S VOICE

南野 真実さん
2016年3月 健康心理学科卒業
株式会社オフィスキイワード 所属
職種:フリーアナウンサー

そこに「人」がいるかぎり、
きっと心のつながりを築いてみせる。
心理学とは見えない絆を生む力。

フリーアナウンサーというと、健康心理とあまり関係ないように思われるかもしれませんが、実はこれがこの学科の進路の幅広さ。卒業した今でも日本健康心理学会に情報収集に行っては、そこでお会いする先生方や同級生と情報交換したりもしています。今は地域のFM局で憧れだったラジオのパーソナリティの仕事をしているのですが、「見えない相手とコミュニケーションを築く」ためには、心理学で培った考え方をフル回転させることが重要。例えば、その日の天気など「共有できる」情報をもとに共感を築いたり、届いたハガキを読み、呼びかけることで「目に見えないコミュニティ」をそこに生み出すことができるのです。また、ラジオの仕事はたくさんのスタッフさんとの共同作業ですからぶつかり合うこともあります。でもそんなときに無闇に自分や相手を責めるのではなく、「この一言がこんな影響を与えたのでは」と、状況を科学的に整理できるのは学んだ心理学のおかげ。自分の不安や夢だって整理できます。そうした積み重ねのおかげで、ずっとやりたかった「健康心理コーナー」も実現。専門家だからこそ分かりやすく、深く伝えられる「日常の中の心の気づき」を広く発信しています。

現場の"いま"を知る学び


健康心理学科
高木 麻未 助教

スタートは、まず自分が「ポジティブに生きる」こと。

ポジティブ心理学への挑戦

「ポジティブに物事を考えよう」と言われることがありますが、実はいきなり変われるわけではありません。ポジティブに考えるにはまず「ポジティブに生きる」こと。行動を変え、考え方を徐々に変えていくのです。そのためのアドバイスや、ボランティアなど社会と広く触れ合う機会は私たちが用意します。健康心理学は、今を生きる人がより健康的に生きるための学び。行動を変え、たくさんの人に会いながら自分に刺激を与え、自ら変わっていきましょう。

コース紹介

健康心理学を活かす未来も、学びも様々。段階的に専門性を高めていきます。

公認心理師コース/健康カウンセリングコース

心理学の専門職として、様々な人の心の問題に寄り添っていく。

心理カウンセラーと呼ばれる領域での活躍が期待される新しい国家資格「公認心理師」の資格取得を目指し、カウンセリングやセラピーといった心理支援の専門的な知識や技術を実践的な学びを通して習得します。

Pick Up 授業

心理療法Ⅱ

例えば嫌な出来事に遭遇したり、重大な失敗をしたときに、とても落ち込んだり物や人にあたったりすることがあります。そのようなときは、何もやる気が起こらなくなり、投げやりな気持ちになってしまいがちです。この授業で学ぶ認知行動療法は、考え方と行動を変えることで、これらの問題に対処し、心の成長を目指すものです。心理臨床だけでなく、教育や福祉、産業領域でも、心理療法のスタンダードとなりつつあります。

質的研究法

心身や社会、環境から健康や病気を理解し、健康増進や疾病予防を目指すかかわりとしての健康心理カウンセリングの考え方、及び意義と目的、基本的態度、方法等について学びます。この授業を通して、健康心理カウンセリングで用いられる方法を学習し、人間性豊かな幅広い知識を持った対人援助職として活動できるような、実践的な知識・技術を身に付けることを目的としています。

心理学的支援法

心理臨床の専門家として必要とされる治療理論・モデルを学び、公認心理師としての役割を果たすための基礎的、そして応用的なスキルを身に付けることを目的としています。公認心理師は、支援を必要とする人たちの心身の健康の維持・増進を目的として心理臨床活動を行います。その実践活動において基盤となる、これまでの心理学が構築してきた理論やモデルを学びます。

PROFESSOR'S MESSAGE → about 公認心理師へのサポート

健康心理学科
堤 俊彦 教授

大学院への進学、そして社会での活躍を見据え、幅広く、実践的に学びます。

公認心理師には、幅広い心理学の知識が求められます。そのため、1年次から幅広い領域を学習。そして2年次から専門性を高め、3年次からは医療機関、教育機関、福祉施設へ実習に赴きます。さらにこのコースで目指すのは「資格取得のその先」。カウンセリングのスタイルは一人ひとり様々。教員が各人の個性と向き合いながら、一人ひとりに適した対人援助のあり方を一緒に構築していきます。

PROFESSIONAL'S VOICE

2018年3月卒業 柳本 里緒さん
大阪府立吹田高校出身
社会福祉法人 大阪府障害者福祉事業団 子ども発達支援センター風 勤務

心理学の専門知識や理論を活かし、一人ひとりのかけがえのない成長を支えています。

私は児童発達支援事業所で児童指導員として働いています。大学で学んだ行動療法を用いて子どもたちをほめることで良い行動を増やすことや、ソーシャルスキルトレーニングなどを行っています。失敗することは悪いことではありません。失敗を経験することで次へのステップにつながります。子どもたちに対してだけでなく、自分にも活かすことができる心理学はとても楽しい分野です。

特別支援教育・心理コース

特別支援教育の専門家として、すべての子どもに豊かな教育を。

あらゆる子どもたちにとって分かりやすい授業方法を、心理学研究に基づいて学習。基礎から応用までの専門的な実践指導によって、特別支援を必要とする児童・生徒をサポートできる知識とスキルを磨きます。

Pick Up 授業

教育実習事前・事後指導

教育実習とは大学で学んだ理論や技能を学校の現場で実践する機会で、教育職員免許取得のための必修科目です。授業では教育現場で必要な指導法や学習指導案の作成などを学び実践力を養うとともに、責任をもって実習に臨む心構えも身に付けます。また、実習後には振り返りを実施。今の課題を明らかにして、次のステップへと進めていきます。

知的障害教育総論

知的障がいの定義や特徴など基礎的な知識を学習。特に知的障がいのある児童生徒への指導方法やその保護者への支援を具体的な事例から学びます。障がいを「個」の視点から考えるだけでなく、医療や福祉などより広い「社会」という観点から考えることによって、「今どのような支援が必要か」新たな課題を自分で見つける力を養います。

教育方法論

実際の教育現場は、まさに"劇場(ライブ)"。シミュレーション通りのことが生じるとは限らないので、その実態に即した教育方法を自分で創意工夫する力が必要です。授業では教育方法と"メディア研究"や"コミュニケーション学"などを関連させて、教育に関わる様々な諸問題について討論したり、発表することで、考え方や実践的な技術を磨きます。

STUDENT'S VOICE → about 特別支援教育・心理コース

4年次生 佐々木 隼斗さん
大阪府立豊島高校出身

自分の常識が覆るたびに、教育現場を変える力が高まっていきます。

障がいがある子もない子も、一緒のクラスで同じように学ぶ。実は難しいことではありません。例えば字を読むのが苦手で指示が伝わらない子には、説明をイラストで表したプリントを個別に配る。たったそれだけで、その子はみんなと同じように動けるように。「障がい者だからできない」なんて偏見。先生の工夫次第で、みんな同じ教育を受け、一緒に成長できるのです。そんな、これからの現場教育を変える知識を、日々学んでいます。

4年次生 野徳 愛利さん
大阪府立柴島高校出身

資格取得対策や教育実習へ向けた実践など、充実した環境の中で着実に成長しています。

私は高校生のときから「教育に強い心理学の専門家」を目指していました。現在はスクールカウンセラーになる夢に向けて勉強しながら、特別支援学校教諭一種免許状の取得も目指しています。勉強する量は多いですが、子どもたちの心理支援に携わるという夢を叶えるために日々前進しています。もうすぐ教育実習に臨みますが、どこまで子どもたちと深く向き合えるか、とても楽しみです。

対人心理コース

生活に密着した心理を学び、人や社会を動かしていく。

生き生きと暮らし、人生をより充実したものにするための知識とスキルを学びます。特に、対人や集団の場で求められるソーシャルスキルを、社会心理学を通した多様な視点から身に付け、将来に活かせる力をはぐくみます。

Pick Up 授業

装いの心理学

なぜ人は外見を装うのか。特にファッションという観点から、「装い」の心理的効果を検証し、分析します。データを通して自己への理解を深めるとともに、ファッションショーを企画・実施することで他者や社会への影響も考察。日常生活の中で装うことの効果を見直し、装いを通した円滑な対人関係を築くスキルを磨いていきます。

社会調査実習

エクセルと統計の解析ソフトウェアを用い、統計について実践的に学びます。統計の知識を得ることで正確な結果の導き方だけでなく、「何のために、どのような調査をするべきか」といった調査の目的や方法が分かるようになります。問題設定から報告書の作成まで、調査に必要な一連の過程を行うことで、自分の力で社会調査を実施できるようになります。

対人行動論

私たちの心は、他者とのかかわりによって形成されていきます。対人関係についての理論を学び、自分を深く見つめて「自分とは何か」を考えます。また「自己や他者の捉え方が対人関係にどのような影響を及ぼすのか」「個人と集団や個人と社会とのかかわりにおける対人行動がどのような役割を持つのか」などについても理解するスキルを身に付けていきます。

STUDENT'S VOICE → about 対人心理コース

4年次生 奥野 純平さん
大阪府立市岡高校出身

対人心理は「対自分心理」。学ぶことで、新しい自分に出会えます。

親友に「偽りのない自分」の話をすることを「自己開示」と言って、お互いの信頼を深める手法でもあります。私はこれを試みたとき「そもそもこの人とどこまでの信頼関係を築きたいのか?」と考えました。人と接するときに大切なのは、相手にとって自分がどんな存在になりたいか。それはファッションでも恋愛でも同じです。対人心理は相手の心を変えるものではありません。自分の心を客観的に観察して、理想の自分へと近づいていくための学びなのです。

2018年3月卒業 近藤 綾音さん
大阪府・私立大阪学院大学高校出身
大学院 人間科学研究科 人間科学専攻 1年次生

人と人の関わりは、どのように成長に影響するのか。学びを、人間関係に役立てたい。

私は卒業論文で障がい児を兄弟姉妹に持つ健常な子どものポジティブな心の成長に関する研究を行いました。深く進めるうちにもっとこのテーマについて知りたいと思うようになり、大学院に進学し公認心理師を目指しながら、兄弟の自己成長について更に学びを進めようと決めました。今後は、知識と研究結果を臨床実習の場で活かしていきたいと考えています。

スポーツ心理コース

あらゆる場で、あらゆる時間に、最高のパフォーマンスを発揮させる力を。

メンタルトレーニングやコーチングの知識に基づき、心理的側面への指導・助言ができる力を身に付けます。
アスリートの心理的サポートはもちろん、企業におけるパフォーマンスの向上などにも活かせる力です。

Pick Up 授業

スポーツ心理学

人がスポーツをする目的は、競争・教育・娯楽・健康増進など様々ですが、そこには心の問題が伴うこともあります。その解決のために、心理学の知見を応用した「スポーツ心理学」の知識習得を目指します。スランプにおけるストレスの理解や、実力を発揮するために必要な精神力の捉え方など、一般企業で働く中でも応用できる学びが充実しています。

メンタルトレーニング論

アスリートが大事な場面で実力を発揮するために必要な精神力(心理的スキル)を鍛える方法「メンタルトレーニング」について学びます。まず座学で理論を理解し、次にトレーニングを実践。自身でリラクセーションの技法を行ったり、他の学生とともにチームワークを高め合ったりと、何度も実践を繰り返し、実践できる力を定着させていきます。

心理学演習Ⅱ

大学4年間の集大成となる、卒業論文を執筆します。関連資料のレジュメ作成・発表や必要となるデータの収集を一人で行い、その後は同級生へのプレゼンテーションなどで何度もブラッシュアップ。スポーツ心理の学びを深めることはもちろん、相手に自分の考えを伝える力やデータを分析する力、論理的に考える力など様々な力を養います。

STUDENT'S VOICE → about スポーツ心理コース

2018年3月卒業 藤原 正也さん
大阪府・私立関西創価高校出身
障害者自立生活支援センター・スクラム 内定

スポーツ仲間と、要介護者の方々とががっちりスクラム!
健康心理の学びは「真のチームワーク」に活かせます。

体と心は切っても切り離せない関係。でも授業でいきなり踊り出したときは驚きました。しかしその後にきちんと分析が。心拍数の上昇を計測し、運動前と比較。自分の気分との相関関係も探りました。また、スポーツは協働作業。互いの一言がどう影響し合うか、どれだけ自分を客観視できるかも大切。内定先で向き合う要介護者との関係だって同じです。着実に、冷静に、深い関係を築いていきます。

キャリアイメージ → 卒業生の声

2018年3月卒業 小池 遥さん
大阪府・私立大阪薫英女学院高校出身
株式会社シャンソン化粧品 所属

実業団バスケットボールのプレーヤーとして、スポーツ心理学を活かします。

アスリートが試合で自分の能力を発揮するために必要な心の状態(心理的コンディション)に関心があり、試合前3日間の心理的コンディションと競技パフォーマンスの関係を調べました。そして、試合前の心理的コンディションが競技パフォーマンスに影響すること、試合が近づくほど心理的コンディションが重要になってくることが分かりました。Wリーグでプレーするときに、試合前の心の状態をうまく調整して活躍したいと思います。

リーフレット等

公認心理師・資格紹介

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