保健医療学部言語聴覚学科

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保健医療学部特集 未来の医療・福祉は私が創る LEADERS 患者さまの多様性にチーム支援で支える 発達に障がいがある子どもたちを支援する スポーツ分野でも求められるリハビリテーション専門職

食べる、聞く、話す。日常の喜びをともに支える

患者さまの心に寄り添い、支援できる言語聴覚士へ。充実した学習環境の中、現場レベルの知識と技術を習得します。

取得可能な資格等

取得可能な資格

  • 言語聴覚士 国家試験受験資格

目指す資格

  • 手話通訳士*
  • *在学中の取得を目指す資格

学びのPOINT

在学中から、専門機関で
豊富な実践経験が得られる
障がいのあるお子さんとそのご家族を支援する「ことばときこえの発達支援センター」を学内に設置。実践的な臨床能力を持ち、子どもの支援に強い言語聴覚士を養成します。
現場経験豊富な教員と充実の施設が、
実践的な学びを後押し
教員はすべて現場経験者。医療現場の事例など、豊富な体験談を聞くことができます。また、現場と同様の様々な検査・訓練機器やツールを用いた豊富な実践経験を得ることができます。
早期対策と少人数制ゼミなど、
国家試験合格を強力にサポート
本学科は、国家試験受験資格の取得を卒業要件としており、国家試験に向けた模試や試験対策講座を早期から実施。4年次のゼミでも、少人数制の強みを活かし、試験に向けたきめ細やかな指導を行っています。
少人数制の良さを活かし
実践的に学ぶ
授業や学内実習なども少人数で実施しており、疑問に思ったことは気軽に担当教員に相談することが可能です。教員も一人ひとりの学生の状況を理解し、適切なアドバイスを行っています。

言語聴覚士の最前線

蚊野 陽さん 医療法人清翠会 牧リハビリテーション病院 勤務
職種:言語聴覚士
2019年3月 人間科学部 医療心理学科
言語聴覚専攻 卒業
(現 保健医療学部 言語聴覚学科)
大阪府・私立大阪国際滝井高校出身

「したいことができない」
患者さまのもどかしい
思いを受け止め、一緒に前へ
進んでいけるサポートを。

脳血管疾患や脊椎損傷の患者さまに対し、嚥下機能や高次脳機能の改善を促すための検査やリハビリテーションを行っています。患者さまは、食べ物をうまく飲み込めない、発声や発音ができないといったもどかしさを抱えておられます。私たちに求められるのは、そんな患者さまの気持ちに寄り添い、それぞれが望まれている回復レベル、退院後の生活や個々の性格などに合わせたサポートをすること。検査結果のみに頼るのではなく、検査中の表情や反応をつぶさに観察することが大切です。言葉では表現できないが考えることはできている、飲み込む際に喉の一部だけが動いているなど、わずかな変化や動きから患者さまの状態を探り、そこで得た気づきを医師や看護師、リハビリテーションチームで共有します。まだまだ試行錯誤の日々ですが、患者さまからの「ありがとう」のひと言が大きな励みになっています。積極的に経験を積み、患者さまからも仲間からもより一層信頼されるよう、成長していきたいです。

チーム支援のリーダーとして

「話すより文字で伝えるほうがいい」「言葉は間違えやすいが、頭の中では理解はできている」など、患者さまとのコミュニケーションの取り方、注意点などを他職種のスタッフにアドバイスするのも言語聴覚士の役割。検査や観察を通して気づいたことは積極的に発信し、患者さまにとってより適切な治療やケア、サポートにつなげています。

4年間の学び

基礎を固めて実践、そして国家試験合格へ。
着実に成長できる体系的な学び。

講義と、現場の実習を経験。言語聴覚士に必要な専門的知識、技術、そして患者さまの立場で考え行動することの大切さや責任について学びます。

医療法人藤井会
藤井会リハビリテーション病院勤務
2021年3月卒業 
川本 淑人さん
兵庫県・私立報徳学園高校出身

子どもの頃から家族の介護が日常にあり、言語聴覚士の先生は身近な存在でした。その影響でいつか自分も人を支えたいと思うようになり、少人数でしっかりと学べる本学に入学。先生や学生同士の距離がとても近く何でも相談できる環境の中、4年間の学びを充実させることができました。言語聴覚士は人の命にかかわる責任の大きな仕事であり、勉強は生涯続きます。本学での学びを土台にさらに経験を重ね、プロフェッショナルとして日々前進していけるよう頑張ります。

1年次 基礎を固める
基礎知識の獲得
[主な授業例]
  • 言語聴覚障害学
  • 言語聴覚障害診断学
  • 内科学
  • 基礎医学Ⅱ(解剖学・生理学)
  • 音声学 など
川本先輩の4年間をCheck!
人の身体を知るための基礎を学んだ1年間。「解剖学」や「内科学」など、高校までは教わったことのないような勉強が多く、まさにゼロからスタートする気分でした。1年間を通して感じたのは、知識の土台がしっかりしていなければ、どんな勉強もしっかりと身に付かないということ。特に、人体の仕組みがきちんと理解できていないと、2年次からの学びにつながりません。分からないことはすぐに質問するなど、学ぶ姿勢も身に付けていきました。
2年次 基礎を固める
専門領域の基礎知識の獲得
[主な授業例]
  • 言語発達障害学Ⅰ・Ⅱ
  • 失語症Ⅰ・Ⅱ
  • 高次脳機能障害学Ⅰ・Ⅱ
  • 発声発語障害学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • 嚥下障害Ⅰ・Ⅱ
  • 聴覚障害学Ⅰ・Ⅱ など
川本先輩の4年間をCheck!
専門性の高い教科が増え、初めて聞くような医学用語に苦労しながらも、ますます関心が高まっていきました。特に「嚥下障害」や「聴覚障害学」「高次脳機能障害学」での学びは、人体のどの機能が障がいされるとどういった症状が現れるかを理解するもので、言語聴覚士にとって不可欠な評価能力にもつながっていきます。それら授業で単位を修得することが、3年次の実習に参加するための条件。実践に臨むための知識を習得する、重要な1年間でした。
3年次 基礎を固める/現場で実践!
知識の統合と発展・臨床実習
[主な授業例]
  • 高次脳機能障害学演習
  • 発声発語障害学演習
  • 聴覚障害学演習
  • 補聴器・人工内耳
  • 言語聴覚特別演習Ⅰ
  • 言語聴覚学実習Ⅰ など
川本先輩の4年間をCheck!
3年次の後期に、これまで学んできた専門知識を実践によってしっかりと身に付けていく「言語聴覚学実習」があります。実際に患者さまの検査を行い、その結果から症状の特定と訓練方法を判断する評価実習で、机上だけでは気づけないことや患者さまとのかかわり方など、貴重なことを学びました。医療の現場で患者さまと向き合うことで、改めて人の命にかかわる仕事の責任の大きさとやりがいを実感。学びに対するさらなるモチベーションが生まれました。
4年次 実践力を磨く
臨床実習・卒業論文
[主な授業例]
  • 言語聴覚学実習Ⅱ
  • 言語聴覚特別演習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ など
川本先輩の4年間をCheck!
国家試験合格のための勉強に集中。カリキュラムで予定されていた対策授業や模試のほか特別講義も設けていただき、とても心強かったです。4年次の終わりに国家試験に臨み、無事資格取得を果たし、就職先も決定。途中、不安や焦りもありましたが、その都度、先生方やキャリアセンター課の皆さんから温かなサポートがあり、とても支えになったことを覚えています。資格取得も就職も、万全な体制で臨み、結果を出すことができました。

国家試験合格! 臨床現場で
自ら言語臨床を築ける臨床家へ!

クローズアップ実習

充実の学外実習で学びを深化し、チーム支援を体験。

2年次前期 学外実習約5日間
言語聴覚学見学実習
実際の臨床現場を体験し、人間性豊かな言語聴覚士を目指します。
  • スタッフの一員であることを自覚する。
  • チーム支援の在り方を理解する。
3年次後期 学内実習約1週間
言語聴覚学実習Ⅰ
約6週間の学外実習をスムーズに行うために、学内で準備を行います。
  • 各種検査法の目的や手順を確認する。
  • 評価の手順を確認する。
  • 実習日誌や症例報告書の書き方について学ぶ。
学外実習約6週間
言語聴覚学実習Ⅰ
病院や施設など、実際の臨床の現場で実習を行います。
  • 実習施設の概要や方針を理解する。
  • 言語聴覚士の業務内容について理解する。
  • 各種検査法や評価方法を習得する。
  • 評価から問題点を抽出し、訓練計画を立案する。
4年次前期 学外実習約8週間
言語聴覚学実習Ⅱ
3年次の6週間実習で学んだことを更に発展させる実習です。
  • 情報収集から訓練の実施、検証までの一連の過程を学ぶ。
  • 8週間の実習終了後、実習で学んだことを深めるために卒業論文作成を行う。

実習に向け、事前指導・事後指導を徹底

学外実習は2年次前期、3年次後期に約6週間と4年次前期に約8週間実施しています。報告書の書き方やマナーなどの事前指導に加え、実習中は教員が実習先を都度訪問し、学生へフィードバックを行います。実習後は「症例報告会」を実施し、振り返りを行います。実習中に見つかった言語聴覚士としての課題を整理し、その後の学びに活かします。

実習レポート 言語聴覚学実習Ⅰ

患者さまや他の医療専門職とのかかわり方を学ぶことができました。

Before

今まで学んできた知識や技術が実践の場でどこまで活かせるのか、しっかり確かめたいと考えていました。患者さまと接することはもちろんですが、言語聴覚士の方々の仕事ぶりや多職種との連携などについても直接知ることができるチャンス。大きな期待を胸に、実習に臨みました。

After

総合病院で、脳梗塞による認知症の患者さまを担当。検査にあたり、最初は患者さまになかなか協力してもらえず、試行錯誤を繰り返す日々。その中で、患者さまの体調や気分は一定ではなく、状況に合わせてアプローチの仕方を変える重要性を痛感しました。また、複数の疾患を持つ患者さまも多いと知り、内科や精神科など多方面の知識を身に付けたいと、向上心も生まれました。

西田 裕花さん
4年次生
大阪府立和泉高校出身

あなたにとって「チーム支援」におけるリーダーとは?

実習先でチーム支援の現場を体験。医師や看護師、理学療法士などに対し、言語聴覚士だからこそ気づけた患者さまの情報を提供し、チームで対応策を検討する場面を何度も目にしました。高い専門性とコミュニケーション能力で、チームを活性化できるような言語聴覚士を目指します。

キャリアイメージ

子どもから高齢者まで。食べること、聞くこと、コミュニケーションなど、
様々な支援対象があります。

卒業生たちが"言語聴覚士"として活躍する多様な分野。

2021年3月卒業者の全員が医療・福祉の分野に進んでいます。
その就職先は、子どもを対象とした専門医療機関から、総合病院、高齢者に重点を置いた医療機関まで、規模も分野も様々です。
また、その地域も関西各地はもちろん、北陸など多岐にわたっています。

成人の障がい

山口 将生さん
2020年3月卒業

医療生協かわち野生活協同組合 東大阪生協病院

専門性を土台にベストな支援で
患者さまに「できる」喜びを。

回復期リハビリテーション病棟で脳血管疾患による嚥下障がいや構音障がい、失語症を含む高次脳機能障がいの患者さまを担当しています。最もやりがいを感じるのは、患者さまの「できない」が「できる」に変わっていくとき。今後も嚥下訓練の技術やリスク管理など専門性を高め、患者さま一人ひとりにベストな支援を目指します。

成人の障がい

柴田 夏美さん
2018年3月卒業

医療法人錦秀会 阪和第二泉北病院

「また来てね」と心待ちにされる
リハビリテーションを目指して。

経口摂取(口から直接栄養を摂取すること)の困難な患者さまが、食事ができるようになり笑顔で退院されるとき、言葉にできない喜びを感じます。口腔嚥下機能などのリハビリテーションに楽しく取り組んでもらうには、知識・技術はもちろんコミュニケーション能力も重要。病床で「また来てね」と心待ちにされる言語聴覚士が目標です。

小児の障がい

鈴木 陽花さん
2020年3月卒業

児童発達支援センター ゆーかりの森

一人ひとりの子どもと向き合い、
言葉と心の発達を支援します。

言葉の遅れやコミュニケーションに課題のある子どもを対象に発達検査、個別訓練を行っています。一人ひとりに合わせた支援を行うために保護者の方や幼稚園の先生方とも密接に連携。単語でしか話せなかった子どもが「絵本、ちょうだい!」と二語文で要求を伝えるなど成長の瞬間に立ち会えたとき、大きなやりがいを感じます。

小児の障がい

赤城 沙弥さん
2020年3月卒業

社会福祉法人桃林会 発達応援スペース遊育園

遊びの中に興味を見つけ、
子どもの成長を支える存在に。

大学時代、「ことばときこえの発達支援センター」で重ねた臨床経験が自信につながっています。私が勤務する施設は、遊びと学びを融合した療育理念が特徴。子どもが興味を持って取り組めることを見つけ、言語・構音訓練に活かしています。また、常に分かりやすく説明するなど保護者の方に寄り添う姿勢も大事にしています。

主な就職先

  • (医)東和会グループ
  • (医)清翠会
  • (医)大西脳神経外科病院
  • (社医)愛仁会
  • (医)清仁会
  • (医)医誠会
  • (医)徳洲会
  • (福)恩賜財団済生会
  • (福)桃林会

TOPICS

『ことばときこえの発達支援センター』を設置

学内の実践施設で、障がいのあるお子さんとそのご家族を支援

大学内で、言語聴覚士の仕事内容を間近で学ぶ専門機関です。教員の指導のもと学生が主体となり、言葉の発達やきこえに課題のあるお子さんとご家族の相談を受け付けます。子どもたちの検査・訓練などの援助、ご家族への養育支援、就学前児のグループ指導、聴覚スクリーニングなどを行いながら、実際の現場での働きや、求められる専門的な知識や技術を養います。

お子さんの発話を、音声分析装置などを利用して分析。専門的な臨床研究に取り組んでいます。

同じ法人内にあるかおり幼稚園と連携して、実際に子どもたちの聴力健診を行い、実践的な検査技術を身に付けます。

担当症例の訓練経過を取りまとめ、定期的に症例検討会を行い、指導方法などを確認しています。

言語聴覚士×手話通訳士のWライセンスで、
専門性の高い聴覚領域で活躍するセラピストを養成します!

4年間を通じた段階的・実践的な言語聴覚士国家試験対策

言語聴覚士の学びを体感できるように1年次から専門科目を学習。さらに各学年で専門性を発展させていきます。2年次からの病院見学や実習を通して現場での言語聴覚士の役割や必要な能力を獲得します。また、実習前の準備、実習後の振り返りを行うことで、言語聴覚士への学びを深めます。そして4年次後期に、国家試験に特化した演習科目で国家試験合格を目指します。

さらに手話通訳士の資格取得を目指す!

手話通訳士とは?

「手話」を用いる人と「音声」を用いる人のコミュニケーション場面において、両者の情報伝達を助ける専門職です。手話通訳士は公的資格であり、年に1回、省令に基づき実施される手話通訳技能認定試験に合格することで資格取得が可能です。

プラスαの学びで、キャリアに差をつける!

全国の言語聴覚士養成校の中でも、「手話」に関する学びに力を入れる大学は非常に少ない現状です。そのため、多くの言語聴覚士は「聴覚障害」について理解していても、実際に「手話」を用いて言語訓練や学習支援を行うことはできません。そこで本学では聴覚領域でも活躍可能な言語聴覚士を養成するため、通常の講義のほか、小グループによる実技指導を実施するとともに、「ことばときこえの発達支援センター」にて実際に難聴の子どもたちと接する機会を設け、実践的な技術の獲得を目指します。