医療心理学科
臨床発達心理専攻

人間の発達に応じて生じる問題を、カウンセリングや
セラピーなどの専門性を駆使し、理解、支援する人材へ。

取得可能な資格等

  • 認定心理士
  • 社会調査士
  • 社会福祉主事任用資格
  • 児童指導員任用資格

目指す資格

  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 行動療法士
  • 臨床発達心理士

※資格を取得するには、大学院などへの進学が必要になります。

学生インタビュー動画(YouTube)

学びのポイント

公認心理師資格の取得を
強力にバックアップ
より質の高い心理専門職が求められている社会情勢を受けて誕生した、初の心理系国家資格「公認心理師」の資格取得を目指せるカリキュラムを設定。心理支援職を志す学生を医療・福祉・教育の各領域での臨床経験豊かな教員が、強力に支援します。
臨床心理&発達心理の二本柱で、
幅広い年齢に対応
カウンセリングを中心に学ぶ「臨床心理」と、人が成長する上での心の発達を学ぶ「発達心理」を柱に、子どもから高齢者まで幅広い年齢に対応する学びを展開。また豊富な学内実習で、実践的なスキルと知識を習得できます。
心理の専門職として、
より 専門性を高める3コース
1~2年次で基礎を学び、3年次でコースを選択。「悩みによりそうカウンセリングコース」、「子どもの心のサポートを考えるコース」、「公認心理師コース」のそれぞれの道を目指すコースに分かれ、将来の強みとなる「専門性」を獲得します。

PROFESSOR'S MESSAGE

医療心理学科 臨床発達心理専攻
山﨑 康一郎 准教授

高まる心理支援職へのニーズ。
クライアントの心に、自ら飛び込む勇気を。

近年、教育現場での「いじめや虐待に悩む子どもの支援」や、司法現場での「犯罪被害者・加害者の支援」など、心理支援職が求められる現場が増えています。また国家資格「公認心理師」の誕生に伴い、社会からの期待もより高まりました。その中で、「心理の専門職」として、まず相手のかかえる悩みに飛び込み、自分と全く異なる環境で生きてきた方の背景に共感することが必要です。もちろん、簡単ではありません。犯罪加害者の更生を目指す場合、自らの倫理観との葛藤もあるかもしれません。また、共感しながらも、常に一歩引いて、専門知識に基づいた客観的な視点を持つことも重要です。様々な事情が絡み合って形成された問題を冷静に分析できてこそ、相手とともに解決できるのです。また、現場では心理支援職が一人の場合が多いため、自ら積極的に他の専門職と連携する必要があります。本学では、1年次の人間科学演習Ⅱなど他職種を知る機会も豊富。現場での様々な状況のもとで、自ら活躍の場を開いていく力も磨けます。

PROFESSIONAL'S VOICE

谷口 瑞恵さん
2016年 臨床発達心理専攻卒業
社会福祉法人 福祥福祉会
ケアハウス豊泉家 桃山台 勤務
職種:介護職員

支援と自立のバランスを。
心の奥底に踏み込んでこそ生み出せる、理想の暮らしがある。

高齢者の介護施設で、転んだり、怪我をしやすいのはどのような時だと思いますか? それは「自分の思うように体が動かなかった時」。ですから、人の支えをより必要とする要介護度が重度の利用者さんよりも、軽度で「自分は大丈夫!」と思っている利用者さんの方が実はトラブルに遭いやすいのです。ですが、私たち介護職員が手を差し出そうとすると、嫌がられることも少なくありません。「支援と自立」というこの悩ましい問題は、超高齢社会に突入した日本でますます増えていくでしょう。そうした中で私が心がけているのは、「そもそもの信頼関係を築くこと」もそうですが、何より「その人が嫌がる理由」を知ること。自分が想像できることなんて限られています。勝手な判断は禁物。話すこと、見つめること、他のスタッフの視点に教わることなど、大学で学んだ様々な対人姿勢とアプローチを総動員して、利用者さんの気持ちに向き合う毎日です。5人に1人以上が高齢者となる社会で、多くの人が安全に、自立と自由を楽しめるように。心理学を活かし、高齢者の暮らしの理想像を利用者さんとともに追求していきます。

コース紹介

希望の進路に合わせて選択できる3コースで、心理の専門家へ。

悩みによりそうカウンセリングコース

医療や臨床の現場でカウンセリングができる
心理のプロを目指す。

医療・保健、教育、福祉の現場で行われているカウンセリングに必要な知識や技術を実践的に習得し、臨床の場で活躍できる心理のプロフェッショナルを目指します。

目指せる進路

  • 医療機関のカウンセラー
  • 企業カウンセラー
  • スクールカウンセラー
  • 児童福祉施設心理職 など

子どもの心のサポートを考えるコース

乳幼児から児童まで、発達の過程で生じる心の問題を理解し、発達支援ができる心理のプロフェッショナルを目指す。

乳幼児から児童期にかけての子どもの社会的な関係や感情、パーソナリティの発達とそれを支える家庭や教育環境について学ぶことができます。

目指せる進路

  • スクールカウンセラー
  • 児童・発達相談員
  • 保健センター等の心理相談員
  • 幼稚園の心理カウンセラー
  • 学童保育スタッフ
  • 児童福祉施設心理職 など

公認心理師コース

医療・教育・福祉をはじめ、
臨床の現場で活躍できる心理カウンセラーを目指す。

心理カウンセラーと呼ばれる領域での活躍が期待される新しい国家資格「公認心理師」の資格取得を目指し、カウンセリングやセラピーなど、心理支援の専門的な知識や技術を実践的な学びを通して習得します。なお、基本的に資格取得には大学院への進学と国家試験の合格が必要ですが、本学大学院(人間科学研究科心理学専門職コース)との連携教育を通して質の高い公認心理師の養成を行います。

Topics

現役カウンセラーによる徹底指導で、臨床の場で質の高い心理支援を行える実践家を養成

「医療」・「福祉」・「教育」の主要3領域で活躍する現役カウンセラーが直接指導。

「医療」「福祉」「教育」、それぞれの領域で長くカウンセラーとして活躍している教員が、臨床の場で得られた豊富な経験を元に、これから活躍の場が一層広がる公認心理師に必要とされる知識や技術、更には心理支援職に必要な姿勢や態度について丁寧に指導します。現役でカウンセラーとして活躍する教員からは、過去に得られた知見にとどまらず、ストレスや課題の多い現代社会の「今」に活かせる幅広い学びが得られます。

心理支援職・現役カウンセラー・教員陣

医療分野
宮脇 稔 教授
専門分野
  • 医療心理学
これまでの活動機関
精神科医療機関での精神病患者及びご家族への心理支援
福祉分野
山﨑 康一郎 准教授
専門分野
  • 臨床心理学
  • 社会的養護
  • 障害児・者の心理と支援
これまでの活動機関
  • 虐待等にかかわる児童福祉施設
  • 障がい児(者)通所施設
教育分野
山本 孝子 教授
専門分野
  • カウンセリング心理学
これまでの活動機関
  • 小学校
  • 中学校
  • 高校(スクールカウンセラー)

専攻の特長

専門性の深さ、そして実践。現場で活躍できる力をはぐくむ、高度な学び。

Pick Up 授業

心理学応用実習Ⅱ

「心理臨床面接」の技法について、実践で理解を深めます。認知行動療法やマイクロカウンセリング、芸術療法などをロールプレイし、基本技術を習得します。

心理学基礎実習Ⅱ

心理現象を科学的に解明する方法を学びます。特に、社会心理学や発達心理学で用いる「調査法」「観察法」での、データ収集・解析、映像の観察など調査技術の習得を目指します。

臨床発達心理学

発達の問題・障がいのある人の状態を、的確に理解し支援する具体的な方法を学習。支援対象者を、生物学・心理・社会・実存などの側面から検討し、理解を深めます。

カウンセリング論

カウンセリングの姿勢や基本的な技法を学びます。カウンセリング技法を日常生活で使ってみたり、失敗例と成功例の比較などを通じ、カウンセラーとしての基本的態度を身に付けます。

観察からデータ解析まで。心理学の調査スキルを磨くための施設・設備が充実。

行動観察室

マジックミラーの向こうにいる被験者の行動を観察できる設備です。例えば、「多動な子ども」や「自閉症傾向のある子ども」の特徴を観察したり、行動パターンを分析するなどの心理実験に活用します。

生理心理学実験室

外部からの刺激を遮断したシールドルームで、中にいる人の脳波や心拍、まばたき、呼吸などの生体反応を厳密に測定・分析。人の生理学的な反応と心理学的な反応の関連などの実験が可能です。

STUDENT'S VOICE

2年次生 片山 日香莉さん
大阪府立摂津高校出身

「心理の専門職」を目指して、イチから夢中で学んでいます。

心理学は初めて学ぶので、基礎からしっかり学べる大学が良いと考え、本学科へ入学しました。実際、先生との距離が近く、疑問をすぐに解決できるので、基礎の習得に加えて臨床心理や犯罪心理など、奥深い心理学の世界にどんどん夢中になっています。今後は「公認心理師」の資格取得に挑戦し、心理専門職として活躍したいと考えています。

公認心理師資格取得への道

知識を身に付け、技術を磨き、実践力を高める、3つのステップで、着実に国家資格の取得を目指します。

実践心理学3つの領域

福祉

障がいのある子どもの支援や虐待を受けた方へのケアなど福祉現場で生じる問題とその背景を知り、支援方法について学んでいきます。

医療・健康

予防・治療・リハビリの各段階で、専門職によるチーム支援の現場で必要とされる、公認心理師としてのフットワーク、ネットワーク、そしてヘッドワークについて具体的に学びます。

教育・学校

いじめや不登校など、児童・生徒の様々な悩みの相談に応じる力、また保護者や教員に対して的確な助言ができる力を身に付けていきます。

STEP1 知識・技術

基礎科目・発展科目で確かな知識を身に付ける

心理学基礎科目
心理学の研究や実験の方法、心理学や臨床心理学の成り立ちについて学びます。また、公認心理師の役割や職責について学びます。
心理学発展科目
基礎心理学を幅広く学びます。そこには、感情、認知・知覚、学習、家族、発達、障がいについての学びや、心理学によるアセスメントや支援についての学びが含まれます。

STEP2 実践力

実習演習科目で技術を磨く

心理学による支援の基本的な知識やスキルを修得するために、具体的な場面を想定した演習を行ったり、支援事例について検討します。

心理実習では医療、教育、福祉などの支援の現場へ行って見学等による実習を行いながら、どのようにケアが行われているのか、どのような職業の人と一緒に仕事をしているのか学びます。

STEP3 実践力を磨く

進学または就職で実践力を高める

  • 本学大学院等進学
  • 臨床現場実務経験

STUDENT'S VOICE

島ノ江 幸香さん
2017年3月卒業
大阪府立阪南高校出身

先生方から学ぶ知識や経験を実践し、その力を実感しています。

臨床心理は答えのない取組の連続。だからこそ、先生方の豊富な知識や経験を学べることが力になっています。例えば以前、プレ演習の先生から「傾聴」という、相手の話に耳を傾けることや、そうした姿勢の大切さを学びました。その後、アルバイトをしている施設で利用者の方々の行動をしっかり見つめてみました。その上で対話したところ利用者の方々が心を開いてくださったのです。実践し、実感できる学びがここにはあります。

キャリアイメージ

人間の発達に応じて生じる様々な心の問題を理解・支援していく心理カウンセラー。
対象者によって一人ひとり異なる心の問題に寄り添い、援助するその能力が、様々なフィールドで求められています。

教育
子どもたちが健やかに成長できる環境づくり

小・中・高等学校と、心身ともに成長していく子どもの心には、その発達に沿ったケアが必要です。それに加え、現在の教育現場は、学力低下・不登校・いじめなど、多くの問題をかかえています。子どもたちのより健やかな成長のために、学校で設置されている相談室のほか、教育センターや各種教育相談所で、一人ひとりの心に寄り添う力が必要とされています。

医療
心身ともに健康に過ごすためのサポート

現代の日本は、精神疾患の患者が増加していると言われます。様々な理由から心の問題をかかえている人のほか、病気やけがをしている人へのメンタルケア、乳幼児の発達相談なども、相手の心と向き合い、支援する力が求められます。病院や診療所、市町村の保健センターやリハビリテーションセンターをはじめ、カウンセラーの力が必要とされる場は数え切れません。

福祉
社会適応を目指す人の心に寄り添い、支える

障がい児や障がい者、介護を必要とする高齢者、虐待や差別を受け心に傷を持つ人など、多様な問題をかかえながら社会適応を目指す人々にとって、その心に寄り添い、サポートしてくれるカウンセラーの存在はとても重要です。児童相談所や心身障害者福祉センター、老人福祉施設などの福祉施設で、その活躍が期待されています。

企業
「その人らしく働く」ためのメンタルケアを行う

「その人らしく健やかに働く」ことは、簡単なようで難しい課題です。だからこそ、職場でのメンタルヘルスや就業・キャリア開発のサポートを行い、心身ともに健全に働くための環境づくりが必要とされています。労働者の心理を理解し支える第三者として、企業内の相談室や健康管理センター、公共職業安定所で、カウンセラーの力が求められています。

内定者 VOICE

勝野 悠哉さん
2017年3月卒業
大阪府立市岡高校出身
株式会社コナミスポーツクラブ 内定

心理学の力でスポーツクラブを変えていきます。

1年次生のときからアルバイトをしていたスポーツクラブから内定をいただきました。ここは、私の4年間の実践の場ともいえる場所です。スポーツクラブを訪れる方は何を解決したいのか。 対話を重ねて最適なプログラムを提案することや、通い続けていただけるようかかわりを持ち、ときにアドバイスさせていただくことは、心理学の実践そのものでした。将来は幹部としてスタッフ教育にも心理学を活かし、誰もが健康になれる環境づくりに挑みます。

リーフレット等

公認心理師・資格紹介

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