保健医療学部作業療法学科

保健医療学部特集 未来の医療・福祉は私が創る LEADERS 患者さまの多様性にチーム支援で支える 発達に障がいがある子どもたちを支援する スポーツ分野でも求められるリハビリテーション専門職

地域包括ケアや在宅支援が進む中、
活躍が期待される作業療法士の養成を2020年 4月からスタート。
理学療法学科や言語聴覚学科との連携で広く深く学びます。

取得可能な資格等

  • 作業療法士 国家試験受験資格

学びのポイント

各分野をリードしてきた
教員が就任予定
作業療法士には、専門知識や技術はもちろん、様々な要望に応える高度な実践力が求められます。本学科には、作業療法の現場や研究の各分野で活躍してきた、経験豊富な専門家が集結。作業療法について、より深く専門的に学べる環境です。
地域リハビリテーションに強い
作業療法士を養成
訪問作業療法や就労支援、特別支援教育といった地域活動に取り組むためには、各分野に関する専門知識とともに、多職種と連携する力も重要です。将来を見据えたカリキュラムで、現場で活かせる応用力やコミュニケーション能力を磨きます。
義肢装具・自助具を活用した支援、
技術に強い作業療法士を養成
作業療法では、スムーズな作業を助けるための道具や機器を用いたり、義足や義手を装着しての訓練を行ったりすることも少なくありません。義肢装具の装着方法、機能などについても理解を深められるよう、体験や演習を通して学びます。

現場の最前線を知る

古川 宏教授(就任予定)
保健医療学部 作業療法学科

対象者の「できること」に働きかける。
その手段や効果を科学的に考え、支援します。

日々の生活の中で、私たちは仕事をしたり、料理を作ったり、着替えたりと様々な「作業」をしています。作業療法士は、病気やケガ、心身の障がいなどで、こうした「作業」がスムーズに行えない方を対象にしたリハビリテーションの専門家。家事や身の回りのこと、手工芸や遊びなどの「作業」を支援の手段として、対象者やご家族が望む生活ができるよう、医療職の視点からアプローチしていきます。例えば革細工を用いるのであれば、どのような動きが筋肉や神経を刺激するのかを理解した上で、「作業」の内容や進め方を検討。作り上げた達成感で社会復帰への意欲がわいたり、作品を誰かにあげたいという感情が芽生えたりするのではないかなど、精神面での効果も考えます。「できないこと」を助けるのではなく、対象者の「できること」に働きかけ、身体と心の回復につなげていくのが作業療法。これからの社会において、作業療法士だからこそできることはたくさんあるはずです。

チーム支援のリーダーとして

地域リハビリテーションの推進により、作業療法士の役割は今後ますます大きくなっていくでしょう。地域の病院や施設と連携を図ったり、医学的な知識や技術を活かした介護を実践したり。総合的なアプローチの中心となれる存在が、作業療法士だと思います。

現場の"いま"に応える学び

古川 宏 教授(就任予定)

様々な分野で期待が高まっている「作業療法」という
リハビリテーション。医療職としての幅広い知識と
技能、熱意を身に付けるための4年間に。

作業療法は日常や社会生活に密接した領域のため、医療機関や福祉施設にとどまらず、在宅ケアや就労支援、認知症ケアの専門職といった面でも、さらなる活躍が期待されています。これからの作業療法士に求められるのは、解剖学や生理学、心身の障がい、疾病などの知識に基づいた高い専門性に加え、「対象者ファースト」で取り組んでいく医療職としての志と熱意。そして、幅広い知識と技能、熱意を持った作業療法士を育てることが、本学科の使命です。国家試験に対応した授業、実践力や応用力を鍛える演習、合計1000時間を超える臨床実習の数々。4年間の学びと頑張りは、確かな手応えと自信につながると考えています。

Topics チーム支援のリーダー養成に向けた取組

「個」の能力を高めながら、「チーム支援」を実践的に学ぶ。

作業療法士の活躍の場は幅広く、各種医療機関や福祉施設、地域リハビリテーションなどの現場をはじめ、発達障がいのある子どもを学習や学校生活全般において支える役割にも注目が集まっています。また、理学療法士、言語聴覚士を育てる他学科と共に様々な現場で必要不可欠となる多職種との連携協働を意識したカリキュラムを導入。グループワークやディスカッションを中心とする演習、学びの応用力を高める臨床実習などによって、チーム支援の一翼を担う責任感と高度なスキルを身に付けます。

4年間の学び

複合的な能力が求められる作業療法士を、様々なアプローチではぐくみます。

保健医療学部 理学療法学科の履修モデル

入学後の4年間をSimulation

国家資格取得と、臨床家としての基盤をはぐくむ、段階的な学び。

作業療法士国家資格の取得を目指すとともに、患者さまと接する臨床家として現場で活躍できるよう、本学の特色を活かした全人的な教育、他学科と連携した学び、実践的な学びを積み重ねていきます。

1年次 まずは入門。基礎を学び、職種の概要理解へ。

入学直後から指導教員が付き、一人ひとりと対話をしながら、学び方や進路に対する考え方などの指導を行います。解剖学などについての基礎学習も充実。後期には「作業療法学実習Ⅰ」で実際の施設を見学します。

2年次 学外実習に向け、専門科目がより多く、より深く。

3年次から始まる学外実習。それに向け2年次では評価、治療など様々な領域において専門性を深めていきます。こうして志望する専門も絞り込み、2年次の終わりには所属するゼミを決定します。

3年次 ゼミと学外実習で実践力を磨く。

「ゼミ担当教員が少人数授業を実施。適宜個別面談を行い、研究や進路に関する指導や、国家試験に関するアドバイスを行います。また学外実習は前期と後期の2回に分けて行われます。

4年次 学びの集大成。そして国家試験に挑戦。

4年次の前期に9週間の学外実習を計2回実施。これまでに学んだ知識を実践に活かします。また、国家試験に向けた準備も本格化。指導教員の指導のもと、学習を深めていきます。

高まる社会ニーズに対応。

作業療法は日常の身体の動き、つまり「作業」を通じて運動機能や脳機能などの改善・維持・向上を図ります。
高齢化や医療制度の改革など、社会が変化する中、その重要性はますます高まっています。

各分野をリードしてきた専門家たちが教員に就任。
全分野を学びながら、自分が進みたい分野を選び、
専門的な「臨床家」への道を歩みます。

学科の特徴

基礎から専門、実践へ。人間の日常にかかわる、多様な分野を包括しながら、段階的に学習。

専門科目
1年次 2年次 3年次 4年次
基礎を
学ぶ
人体の構造と機能
及び心身の発達
解剖学Ⅰ・Ⅱ
解剖学演習 など
生理学演習
リハビリテーション工学 など
疾病と障害の成り立ち
及び回復過程の促進
内科学
神経内科学Ⅰ など
薬理学
精神医学Ⅱ など
画像診断学
リハビリテーション栄養学 など
保健医療福祉と
リハビリテーションの理念
チーム医療論演習 救急措置法演習 地域リハビリテーション学
専門を
深める
基礎作業療法学 作業療法概論
基礎作業学演習Ⅰ・Ⅱ など
作業療法運動学
作業療法運動学演習 など
作業療法管理学 医療安全管理学 作業療法管理学
作業療法評価学 作業療法評価学 身体障害作業療法評価学
精神障害作業療法評価学 など
臨床実習前学内演習
(作業療法)
臨床実習後学内演習
(作業療法)
作業療法治療学 身体障害作業療法治療学Ⅰ・Ⅱ
日常生活技術学演習 など
発達障害作業療法治療学演習
義肢装具学演習 など
地域作業療法学 地域作業療法学
住環境整備学 など
実践 臨床実習 作業療法学実習Ⅰ(見学) 作業療法学実習Ⅱ
(地域リハビリテーション)
作業療法学実習Ⅲ(評価)
作業療法学総合実習Ⅰ・Ⅱ
専門演習 作業療法学演習ⅠA・B 作業療法学演習Ⅱ

Pick Up 授業

日常生活技術学演習

寝返り動作や起居動作のメカニズムとは? 人間の基本動作について科学的に理解し、演習を通じて適切・効果的に介助できるようグループで実践を重ねます。

基礎作業学演習Ⅱ

編み物や革細工などは素材も入手しやすく、作業療法でよく用いられています。こうした作業を自ら実体験しながら身体的・心理的変化や対人交流への効果について学びます。

義肢装具学演習

仮義手やスプリントを実際に製作。義手のコントロールシステムやハーネスの機能、義肢のバイオメカニクスをはじめ、装具の装着方法などを実践的に理解していきます。

発達障害作業療法治療学演習

発達障がいの領域において対象となる疾患や障がいの特性、そして取り巻く環境について学びます。それをふまえ作業療法的なアプローチについても演習を行います。

Special Voice → 教員メッセージ

辻 薫 教授(就任予定)

豊富な実践機会で作業療法士としての力を磨きます。

「知識として頭で理解する」ところから、「施設実習に取り組めるようになる」まで、学生に応じた指導援助を行います。初めからできる人はいませんので安心してください。視聴覚教材や実物に触れ、モデルを観察し模倣しながら、身体を動かし実践する体験学習を重視することで、具体的なイメージを持って作業療法ができる基本的能力を育てます。子ども、高齢者、障がいのある方の生活に寄り添い「その人らしい作業」ができる作業療法士を目指しましょう。

充実の学外実習

実習は、1年次からスタート。地域や医療機関など様々な現場で経験を積みながら、卒業後に活躍することのできる実践力を磨きます。

1年次後期(1週間)
作業療法学実習Ⅰ(見学)
身体障がい、精神障がい、高齢者、発達障がい(子ども)など様々な分野の現場を見学し、その実態や役割を理解します。
3年次前期(1週間)
作業療法学実習Ⅱ(地域リハビリテーション)
近年その重要性が高まっている在宅リハビリテーションなどの現場で作業療法を実習します。
3年次後期(2週間)
作業療法学実習Ⅲ(評価)
実習はより高度に。様々な施設において、対象者の状態を評価し、計画を立てることから始めます。
4年次前期(各9週間)
作業療法学総合実習Ⅰ・Ⅱ
異なる施設ごとに各9週間。評価から計画、実施、振り返りと一連のプロセスにじっくりと取り組みます。

キャリアイメージ

多様な領域から、人材が求められています。

病院やクリニックでの
作業療法(入院・外来)

高齢者や高次脳機能障がいなど、身体的に障がいのある方の機能回復を支えます。また、精神障がいや発達障がいなどに対する作業療法を行う場合もあります。

福祉施設

機能維持や回復のため、集団で、または一人ひとりに適した作業療法を立案。日々の暮らしにやりがいを持たせながら、身体の機能維持・回復に努めます。

訪問作業療法

退院後の在宅リハビリテーションなどに従事します。各家庭を訪問し、対象者はもちろんご家族や支援者、他職種と話し合いながら作業療法を行います。

就労支援など行政機関や
地域活動支援センター

精神障がいの方の就労支援などをはじめ、様々な相談業務にあたります。また、一般企業の障がい者雇用部門など、その活躍の場は広がっています。

特別支援教育・教育機関

発達障がいのある子どもたちに対し、作業療法の知見をもとに心身の成長を支えます。公立・私立の学校や、支援センターなどその活躍の場は多岐にわたります。

福祉用具メーカー

義手や義肢だけでなく、自助具など様々な福祉用具のメーカーでの製品開発業務やアドバイザリー業務などに、作業療法士の知見が求められています。