保健医療学部理学療法学科

保健医療学部特集 未来の医療・福祉は私が創る LEADERS 患者さまの多様性にチーム支援で支える 発達に障がいがある子どもたちを支援する スポーツ分野でも求められるリハビリテーション専門職
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運動機能の回復や向上を目指した、最適なリハビリテーションを

理学療法士国家試験受験資格とアスレチックトレーナー資格のダブル取得が可能。スポーツリハビリテーションに強みを持ち、チームで患者さまの支援に取り組める理学療法士へ。

取得可能な資格等

取得可能な資格

  • 理学療法士 国家試験受験資格
  • JATAC認定アスレチックトレーナー資格
  • *ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

学びのPOINT

アスレチックトレーナーの資格取得が目指せる
スポーツ現場におけるケガの応急処置や傷害の評価、傷害予防のトレーニングなどを担うアスレチックトレーナー。本学科では、JATAC(ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会)認定の資格取得が可能。現場経験を持つ教員が支援します。
作業療法士、言語聴覚士を目指す学生とともに学ぶ
リハビリテーション専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を目指す学生たちがともに学ぶことのできる環境です。互いの領域を学び合い、刺激し合いながら、対象者を多角的に捉え、チームで支援する力を養うことができます。
本学ならではの国家試験対策で、高い合格率(94.1%)を実現
第55回理学療法士国家試験合格率は全国平均86.4%に対し、本学科第1期生(2020年3月卒業生)は、持ち前の粘り強さと本学独自の計画的な国家試験対策により、94.1%という高い合格率を達成しました。万全のフォローアップ体制で、国家試験合格を強力にサポートします。
学科での学びを活かし、地域社会に貢献する
せっつ健康長寿測定会、野村ステイツ千里丘・新庄屋・北西部自治会との地域連携協働事業など、健康寿命を伸ばすことにかかわる様々な取組を行っています。

理学療法士の最前線を知る

杉﨑 靖親さん 社会福祉法人 愛徳園 愛徳医療福祉センター 勤務
職種:理学療法士
2020年3月 人間科学部 理学療法学科卒業
(現 保健医療学部 理学療法学科)
姫路市立飾磨高校出身

教科書には載っていない現場での気づきが
成長の糧になり、自らの可能性を広げてくれる。

「現場は教科書通りには行かない」それが、数多くの実習を経て実感すること。教科書には載っていない症例に直面して、資料を集めたり、患者さまの年齢や状況に応じて治療方法を工夫したりするなど、実際に経験することの大切さを痛感しました。私が理学療法士の道を目指すようになったのは、高校生の時にサッカーで前十字靱帯をケガしたのがきっかけ。理学療法士の親身なサポートに助けられ、将来はスポーツ選手を支える存在になりたいと思い本学へ。数多い現場での学びを通して将来の可能性が広がり、卒業後は実習先の一つである肢体不自由児施設に就職。発達障がいや脳性麻痺の子どもたちの心身機能回復に取り組みます。小さな子どもをサポートするには、ご家族との連携が重要な鍵に。通学路での様子や日頃の暮らしぶりをお聞きし、少しでも不安を取り除けるようなプログラムを考えていきたいですね。経験豊富な先輩方からしっかり学び、信頼される理学療法士を目指します。

チーム支援のリーダーとして

より良いチーム支援を実践するには、各専門家の意見交換が不可欠。自分の立ち場では正解だと思うことが、違う立ち場では異なることも。大切なのは先入観を取り払い、まずは互いの意見をしっかりと理解すること。それが、多職種が連携するこれからのチーム支援を支えるリーダーシップだと思います。

4年間の学び

医療現場をはじめ、地域やスポーツ分野で活躍する力を磨ける履修モデルを展開。

蘇生会総合病院勤務 2020年3月卒業 中嶋 友香さん
京都府・私立京都橘高校出身

あらゆる疾患に対応できる理学療法士を目指し、総合病院を活躍の場に選びました。大学での学びを礎に成長し、訪問リハビリテーションの領域でも患者さまを支えます。

1年次 「身体の構造」など基礎知識を習得
[主な授業例]
身体運動学、生理学、解剖学、FA演習、対人援助演習 など
中嶋先輩の4年間をCheck!
身体の構造を学ぶ「解剖学」などの授業も、先生の分かりやすい説明で不安なく学びを進められました。「評価学演習」では、関節の可動域を測るなど評価法の基本を知り、理学療法士のイメージが具体的に。基礎を身に付けた充実の一年でした。
2年次 医学的知識や「運動療法」についてなど、より専門性の高い学びへ
[主な授業例]
運動器障害理学療法学、義肢装具学演習 など
中嶋先輩の4年間をCheck!
様々な疾患や障がいに対する評価方法や治療法などを専門的に学び、理学療法の幅広さを知りました。総合病院での「検査・測定実習」では、基礎的な評価技術の重要性を実感。自分が克服すべき課題が明確になりました。
3年次 スポーツ分野、地域リハビリテーションなど、活躍の場を広げる学び
[主な授業例]
スポーツ傷害学演習、地域理学療法学演習、スポーツトレーニング学演習 など
中嶋先輩の4年間をCheck!
2年次までの学びを土台に実践力を養う演習科目が増え、臨床に役立つ技術を磨きました。「評価実習」では、整形外科術後症例を担当。常にバイタルサインの数値を確認しながら患者さまの負担にならない検査を行うなど一歩前進しました。
4年次 実習で現場経験を積み、国家試験に向けて総仕上げ
[主な授業例]
理学療法学演習Ⅱ、理学療法学実習Ⅳ(総合A)、理学療法学実習Ⅴ(総合B) など
中嶋先輩の4年間をCheck!
タイプの異なる2つの医療機関で臨床実習を行い、自分の目指す方向がはっきりと見えました。その後は、国家試験の準備と就職活動に集中。車椅子で観光地を訪ね、バリアフリーの現状を検証した卒業研究にも取り組みました。

チーム支援を行う理学療法士へ!

クローズアップ実習

1年次から、計20週にわたる学外実習で、
資格取得はもちろん、「現場力」を鍛える。

1年次後期 地域見学実習1週間
理学療法学実習Ⅰ(見学)
施設及び治療の現場を見学するとともに、対象者とのコミュニケーションを学びます。
2年次後期 検査・測定実習1週間
理学療法学実習Ⅱ(検査測定)
各種検査・測定を実施し、数値の妥当性を学習します。
3年次後期 評価実習4週間
理学療法学実習Ⅲ(評価)
対象者との面接や検査測定を通して情報を収集し、治療計画の立案方法を学びます。
4年次前期 総合臨床実習14週間
理学療法学実習Ⅳ(総合A)・Ⅴ(総合B)
情報収集から治療の実施・検証まで、理学療法の一連の過程を学びます。

主な実習先

  • 大阪回生病院
  • 茨木医誠会病院
  • 大阪府済生会 富田林病院
  • 神戸労災病院
  • 摂津医誠会病院
  • 南草津病院
  • 牧リハビリテーション病院
  • 宇多野病院
  • 琵琶湖中央病院
  • 園田病院
  • 関西医科大学附属病院
  • 国立循環器病研究センター など

実習レポート 臨床評価実習

実習での経験や課題を糧に、患者さまに寄り添える理学療法士を志す。

Before

1・2年次では授業や理学療法士の資格取得に向けた勉強などで主に基礎知識を習得。3年次の評価実習は規模の大きい病院で行われるため、多種多様な患者さまの評価に数多く対応できるよう事前準備を心がけました。

After

脳血管障がいの患者さまを担当。運動障がいや感覚障がいなどの状態を評価する際、最初は患者さまへの説明などに苦労しました。しかし大学で学んだ知識や経験を活かせるよう積極的に行動することで、患者さまと向き合う姿勢を学べ、技術的にも成長できたように思います。一方、本実習では自分自身の未熟さを改めて痛感。課題を整理・改善して4年次の臨床実習に臨むつもりです。

長尾 実咲さん
京都府立綾部高校出身

あなたにとって「チーム支援」におけるリーダーとは?

院内の症例検討会議に参加し、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士との意見交換を体験。理学療法士が医療チーム内で情報共有し会議をリードされている姿を見て、自分も知識や経験を磨きチームをまとめられる理学療法士になりたいという目標ができました。

キャリアイメージ

活躍のフィールドがますます広がる理学療法士。
リハビリテーション医療はもちろん、今後はケガや身体機能の低下を未然に防ぐ「予防」や心身機能を維持する「介護」の分野でも活躍が期待されています。

チーム支援を行う「理学療法士」

様々な専門職と連携するためには、「コミュニケーションスキル」や「幅広い専門知識」が求められます。

医療分野

日常の基本動作の改善を図る

日常生活において身体をうまく動かすことができないなどの身体機能を回復するための治療や、歩く、座る、立つといった基本動作の改善を図るための動作練習などを行います。

主な就職先
  • 総合病院
  • 大学病院
  • リハビリテーション病院
  • スポーツ・ 整形外科病院 など

スポーツ分野

ケガをした選手の機能回復を目指す

ケガをした選手の現場復帰の支援やケガをしにくい身体づくりのトレーニング指導などを担当。アスレチックトレーナーの資格を取得すればメディカルスポーツトレーナーとしての活躍も期待できます。

主な就職先
  • プロスポーツ
  • 実業団
  • スポーツ関連企業 など

介護・福祉分野

自立のための予防的ケアを実施

主に高齢者や身体障がい者の方を対象に、身辺の自立に向けた日常生活活動の練習や、自立した日常生活が送れるように予防的な対応や環境調整などを行います。

主な就職先
  • 介護老人福祉施設
  • 障がい者支援施設
  • 訪問リハビリテーション など

子ども分野

成長に応じて心身機能の発達を促す

心身に障がいのある子どもに対して、自立した日常生活に向けての治療や動作練習などを行います。心身機能の発達を促すことを中心に保護者への支援も行います。

主な就職先
  • 総合病院の小児リハビリテーション
  • 小児専門病院
  • 肢体不自由児施設 など

大学院 進学

本学には大学院 人間科学研究科があり、「心理学専門職コース」「心理学総合コース」の2コースを備えています。また、他大学の大学院への進学を含め、リハビリテーション学を中心とした様々な分野への進学が望めます。

キャリア形成を支える国家試験対策

eラーニングを活用した国家試験対策

スマートフォンやパソコンを利用した学習を国家試験対策として導入。過去の試験データに基づいた効果的な対策を実践しています。

学年を超え、互いに教え合う勉強会

国家試験問題をベースに上級生が下級生へ授業をする形式で、双方の実力を伸ばしていきます。

先輩から、後輩へ 後輩から、先輩へ Cross Talk 理学療法学科 クロストーク

実習のこと、国家試験対策のこと、就職活動のこと。先輩たちに聞いてみた。

初めて患者さまと接する実習。現場で右往左往しないために先輩たちが実践していることとは...?

中村さん:2年次の8月に見学実習を行い、初めて実際の医療現場を目の当たりにし、衝撃を受けました。3年次生からは患者さまの治療を行う実習が始まるのですが、事前に準備しておいた方がいいことについてアドバイスをお願いします。

長田さん:3年次では患者さまの状態を評価し、それを基に治療プログラムなどを作成する評価実習を行います。2年次の見学実習とは異なり、患者さまと直接やりとりをする実践的な実習です。実習当初は各患者さまの状態に応じた評価ができず苦労したことを覚えています。その時は、実習前に大学で学んだ基礎的な知識や技術を復習しておくことが重要だと感じました。

矢野さん:私は神経難病に興味があり、神経難病を多く扱っている関東の病院で臨床実習を受けました。"難病"というだけあって、これまで聞いたこともない病気ばかり。どう実習を続ければいいのか分からず困っていると、実習先の先生から「患者さまに何をしてあげたいかを考えてみなさい」とアドバイスを受け、患者さまの立場で考える大切さに気づくことができました。また、神経難病を担当されている医師が書かれた様々な論文を読み、病気についての理解を深められるよう努力しました。病気の種類が多く、広範囲に調べないといけないのでくじけそうになりましたが、患者さまからの温かい応援を励みに過ごすことができました。

佐々木さん:評価実習、臨床実習と医療の現場を体験するにつれ、まず1・2年次で学ぶ基礎の大切さを痛感します。大学で学んだ内容でも忘れていることも少なくないため、実習前には1・2年次の授業内容を繰り返し復習することや、大学の先生が教えてくださる実技や評価の方法などをしっかりと身に付けることが重要です。また、実習後に大学へ提出するデイリーノートも実習の考察や振り返りにもなるため、しっかりと取り組んだ方がいいでしょう。実習は医療現場を体験できる貴重な場です。チーム医療のリーダーとなるために何を学ぶべきかなど、チーム医療の在り方や進め方などもとても勉強になります。

チーム学習でお互いに教え合いながら学力を高めるのが国家試験対策のコツ。

長田さん:国家試験に向けて、今からコツコツと勉強しているのですが、先輩方は国家試験対策をどのようにされましたか?

中村さん:私もぜひ教えていただきたいです。

矢野さん:私も最初は一人で勉強していたものの、成績が伸び悩んでいました。そこで佐々木さんのいるチームに入れてもらいました。5~6名のチームで勉強すると、自分が理解していなかった分野があぶり出され、弱点を集中的に学習することで成績も向上しました。

佐々木さん:人それぞれに得意分野と不得意分野があり、チーム学習であればそれぞれが得意分野についてほかの人にアドバイスできるなど、お互いに教え合いながら学習できるのがメリットだと思います。チーム内で自分とメンバーを比較して"まだまだ頑張らないと"と試験勉強のモチベーションアップが図れるのも良かった点です。矢野さんもチームに入って飛躍的に実力をつけたので、私やほかのメンバーも刺激を受けました。

就職活動で役に立ったのはキャリアセンター課からの親身なアドバイスや指導。

中村さん:先輩たちの就職活動についても教えてください。

佐々木さん:キャリアセンター課に通い、履歴書の作成方法から面接のアドバイスまで、キャリアセンター課の皆さんから丁寧に教えていただきました。特に面接は緊張することが分かっていましたので、何回もシミュレーションをしていただき、その後のフィードバックが本番の面接にも役立ったと実感しています。

矢野さん:私もキャリアセンター課では親身に相談に乗っていただきました。また、実習期間中の休日を利用し、自分が興味のある病院を訪問しました。就職活動も余裕を持って、計画的に活動することが大切だと思います。それが、成功につながるのではないでしょうか。

長田さん:4年次生となり、就職活動もいよいよ本番を迎えます。先輩方のご意見を参考にしながら、就職活動に本腰を入れようと改めて気合が入りました。

※授業カリキュラムや実習に関する情報は、入学年度により異なる場合があります。