保健医療学部理学療法学科

保健医療学部特集 未来の医療・福祉は私が創る LEADERS 患者さまの多様性にチーム支援で支える 発達に障がいがある子どもたちを支援する スポーツ分野でも求められるリハビリテーション専門職
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心身機能の回復や向上を目指した、最適なリハビリテーションを

理学療法士国家試験受験資格とアスレチックトレーナー資格のダブル取得が可能。スポーツリハビリテーションに強みを持ち、チームで患者さまの支援に取り組める理学療法士へ。

取得可能な資格等

取得可能な資格

  • 理学療法士 国家試験受験資格
  • JATAC認定アスレチックトレーナー資格
  • *ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

学びのPOINT

アスレチックトレーナーの
資格取得が目指せる
スポーツ現場におけるケガの応急処置や傷害の評価、傷害予防のトレーニングなどを担うアスレチックトレーナー。本学科では、JATAC(ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会)認定の資格取得が可能。現場経験を持つ教員が支援します。
作業療法士、言語聴覚士を
目指す学生とともに学ぶ
リハビリテーション専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を目指す学生たちがともに学ぶことのできる環境です。互いの領域を学び合い、刺激し合いながら、対象者を多角的に捉え、チームで支援する力を養うことができます。
国家試験合格を目指す、
万全のフォローアップ体制
グループ学習やペア学習を進め、多くの過去問題の見直しや小テストに取り組み、4年次には4回の全国模試を実施します。また、所属するゼミの教員がゼミ室を開放するなど、万全のフォローアップ体制で、国家試験合格を強力にサポートします。
学科での学びを活かし、
地域社会に貢献する
せっつ健康長寿測定会、野村ステイツ千里丘・新庄屋・北西部自治会との地域連携協働事業など、健康寿命を伸ばすことにかかわる様々な取組を行っています。

理学療法士の最前線を知る

自分が提供するリハビリテーションが
患者さまの回復度合いに影響する。
その責任とやりがい。

鳥飼 翔さん 医療法人徳洲会
近江草津徳洲会病院
リハビリテーション科 勤務
職種:理学療法士
2020年3月 人間科学部 理学療法学科卒業
(現 保健医療学部 理学療法学科)
滋賀県立八幡工業高校出身

理学療法士として、病院のリハビリテーション科で主に整形外科疾患の患者さまを担当。患者さまの状態や回復の目標に合わせてプログラムを作成し、患者さまのリハビリテーションに携わっています。大事にしていることは、患者さまのやる気を引き出すこと。性格や趣味嗜好に合わせて、ボールを使った遊戯的種目やスポーツの要素など、少しでも楽しめて身体機能回復につながることをプログラムに取り入れるようにしています。ご自宅の階段や玄関の段差の高さなどを事前に調査し、同じ高さの台を使って上がり下りの練習をすることもあります。退院後、通院されたときに、リハビリテーション治療が役立ったとお礼を言われると、やはりうれしいです。患者さまに心臓疾患などがある場合は、注意すべき点を上司や先輩に相談してから対応します。将来は先輩方のように整形外科疾患以外にも様々な疾患に幅広く対応できるようになりたいです。そのために日々勉強を続けています。

チーム支援のリーダーとして

理学療法士はリハビリテーションで接する時間が長く、患者さまの思いや変化に気づきやすい立場です。患者さまの要望や退院後の生活環境、日々の体調など、そばにいるからこそ気づける情報をチームで共有することは自分の役割。チーム支援において専門職がそれぞれの力を発揮するためにも必要なことだと思います。

4年間の学び

医療現場をはじめ、地域やスポーツ分野で活躍する力を磨ける履修モデルを展開。

社会医療法人 愛仁会
愛仁会リハビリテーション病院勤務 2021年3月卒業 長尾 実咲さん
京都府立綾部高校出身

理学療法学科では、想像していた以上に、多くのことを学び、いろいろな経験ができた4年間でした。入学当初は、「理学療法士になるには、こんなにも知識が必要なの?」と驚きましたが、学びを進める中ですべてがつながっていきました。また、臨床実習やボランティア活動などを通じて、行動力や対応力も磨くことができたと思います。卒業後は、あらゆる疾患への対応が求められる総合病院で、経験を積みながら理学療法士としての専門分野を見つけ、知識や技術を高めていくことが目標です。

1年次 「身体の構造」など基礎知識を習得
[主な授業例]
  • 解剖学Ⅰ・Ⅱ
  • 生理学Ⅰ・Ⅱ
  • 身体運動学
  • FA演習
  • 対人援助演習 など
長尾先輩の4年間をCheck!
「解剖学」や「身体運動学」などでは、身体の構造について徹底的に学習。すべての神経や骨の名前、働きなどはもちろん、歩くときに使う筋肉の動きなど、スライドを使った分かりやすい説明でしっかり理解できました。最初はただ覚えるだけで必死でしたが、1年次の基礎的な学びが、その後の臨床実習や国家試験対策にも大きく役立つと聞き、意識が変化。理学療法とのかかわりを考えながら覚えることで、より興味を持って学べるようになりました。
2年次 医学的知識や「運動療法」についてなど、より専門性の高い学びへ
[主な授業例]
  • 整形外科学Ⅱ
  • 中枢神経系障害理学療法学
  • 呼吸・循環障害理学療法学
  • 運動器障害理学療法学・義肢装具学演習 など
長尾先輩の4年間をCheck!
様々な疾患や障がいに対する専門的な授業が増え、リハビリテーションの重要性を強く感じるように。具体的な事例をテーマに、グループで評価方法や治療法などについて考える機会も多く、活発に意見を出し合いながら授業に取り組んだことも印象に残っています。また、幅広い学びの中から自分が進みたい分野を見つけ、その専門性を高めていきたいとの思いも強くなり、3年次で行う「理学療法学実習Ⅲ(評価実習)」への期待が膨らんでいきました。
3年次 スポーツ分野、地域リハビリテーションなど、活躍の場を広げる学び
[主な授業例]
  • 物理療法学
  • 運動器障害理学療法学演習・応用評価学演習 など
長尾先輩の4年間をCheck!
脳血管障がいの理学療法を経験したいと思い、専門病院で「理学療法学実習Ⅲ(評価実習)」に臨みました。学内では、学生同士で何度も練習してきたものの、実際に患者さまを前にすると、思うようにいかないことばかり。同じ疾患であっても、年齢や体力、その他の疾患なども考え、一人ひとりに向き合って評価や治療を行わなければならないのだと実感しました。運動療法だけでなく、物理療法などについても学びを広げ、理学療法士としての引き出しを増やしたいと考えるように。
4年次 実習で現場経験を積み、国家試験に向けて総仕上げ
[主な授業例]
  • 理学療法学実習Ⅳ(総合A)
  • 理学療法学実習Ⅴ(総合B)
  • 理学療法学演習Ⅱ など
長尾先輩の4年間をCheck!
コロナ禍のため、予定していた医療機関での臨床実習に代わり、学内で症例レポートの作成に取り組みました。分野の異なる20症例について、それぞれ評価方法や治療法などを考えるのは大変でしたが、4年間の学びを振り返ることができ、国家試験の勉強にも活かせるなどの効果も。実技面の総仕上げも先生方のバックアップにより完了。就職活動では、興味を持った病院の見学会に参加し、キャリアセンター課にも積極的に足を運びました。面接の練習や小論文の書き方など、実践的なアドバイスに感謝しています。

チーム支援を行う理学療法士へ!

クローズアップ実習

1年次から、計20週にわたる学外実習で、
資格取得はもちろん、「現場力」を鍛える。

1年次後期 地域見学実習1週間
理学療法学実習Ⅰ(見学)
施設及び治療の現場を見学するとともに、対象者とのコミュニケーションを学びます。
2年次後期 検査・測定実習1週間
理学療法学実習Ⅱ(検査測定)
各種検査・測定を実施し、関節可動域や筋力などの数値の妥当性を学習します。
3年次後期 評価実習4週間
理学療法学実習Ⅲ(評価)
対象者との面接や検査測定を通して情報を収集し、治療計画の立案方法を学びます。
4年次前期 総合臨床実習14週間
理学療法学実習Ⅳ(総合A)・Ⅴ(総合B)
患者情報の収集から治療の実施・効果の検証まで、理学療法の一連の過程を学びます。

主な実習先

  • 大阪回生病院
  • 茨木医誠会病院
  • 大阪府済生会 富田林病院
  • 神戸労災病院
  • 摂津医誠会病院
  • 南草津病院
  • 牧リハビリテーション病院
  • 宇多野病院
  • 琵琶湖中央病院
  • 園田病院
  • 関西医科大学附属病院
  • 国立循環器病研究センター など

実習レポート 理学療法学実習Ⅱ(評価実習)

検査から治療計画まで、患者さまの退院後を見守る大切さを学んで。

Before

実際に患者さまを担当し、検査から治療計画立案まで体験することに期待と不安を感じました。1・2年次に学んだ知識を国家試験の勉強法で復習し、授業の空き時間には、運動療法室で友人たちと検査・測定の実技を練習。幅広い症例に対応できるよう準備して臨みました。

After

変形性膝関節症で手術された患者さまを担当。気分や体調によっては検査やリハビリテーションを拒否されることがあり、臨機応変な対応の重要性を痛感しました。また退院後に段差の多いご自宅で一人暮らしをされることを踏まえて治療計画を立案。理学療法士が患者さまの人生に果たす役割の大きさを知り、より広範な知識・技術を身に付けたいという思いが強まりました。

4年次生
花垣 瑠衣さん
兵庫県・私立近畿大学附属豊岡高校出身

あなたにとって「チーム支援」におけるリーダーとは?

実習先のカンファレンスでは、医師や看護師、理学療法士などが自由かつ活発に意見交換していました。その姿勢に感動するとともに自分の考えを主張しながら周囲の意見に耳を傾ける大切さを実感。専門性と人間力を磨き、チームのモチベーションを高める存在を目指します。

キャリアイメージ

活躍のフィールドがますます広がる理学療法士。
リハビリテーション医療の分野はもちろん、今後はケガや身体機能の低下を未然に防ぐ
「予防」や心身機能を維持する「介護」の分野でも活躍が期待されています。

様々な専門職と連携するためには、「コミュニケーションスキル」や「幅広い専門知識」が求められます。

チーム支援を行う「理学療法士」が活躍する分野

医療分野

日常の基本動作の改善を図る

日常生活において身体をうまく動かすことができないなどの身体機能を回復するための治療や、歩く、座る、立つといった基本動作の改善を図るための動作練習などを行います。

主な就職先
  • 総合病院
  • 大学病院
  • リハビリテーション病院
  • スポーツ・ 整形外科病院 など

スポーツ分野

ケガをした選手の機能回復を目指す

ケガをした選手の現場復帰の支援やケガをしにくい身体づくりのトレーニング指導などを担当。アスレチックトレーナーの資格を取得すればメディカルスポーツトレーナーとしての活躍も期待できます。

主な就職先
  • プロスポーツ
  • 実業団
  • スポーツ関連企業 など

介護・福祉分野

自立のための予防的ケアを実施

主に高齢者や身体障がい者の方を対象に、身辺の自立に向けた日常生活活動の練習や、自立した日常生活が送れるように予防的な対応や環境調整などを行います。

主な就職先
  • 介護老人福祉施設
  • 障がい者支援施設
  • 訪問リハビリテーション など

子ども分野

成長に応じて心身機能の発達を促す

心身に障がいのある子どもに対して、自立した日常生活に向けての治療や動作練習などを行います。心身機能の発達を促すことを中心に保護者への支援も行います。

主な就職先
  • 総合病院の小児リハビリテーション
  • 小児専門病院
  • 肢体不自由児施設 など

大学院 進学

本学には大学院 人間科学研究科があり、「心理学専門職コース」「心理学総合コース」の2コースを備えています。また、他大学の大学院への進学を含め、リハビリテーション学を中心とした様々な分野への進学が望めます。

キャリア形成を支える国家試験対策

eラーニングを活用した国家試験対策

スマートフォンやパソコンを利用した学習を国家試験対策として導入。過去の試験データに基づいた効果的な対策を実践しています。

学年を超え、互いに教え合う勉強会

国家試験問題をベースに上級生が下級生へ授業をする形式で、双方の実力を伸ばしていきます。

在学生が語る地域連携の学び Study Talk

健康寿命を伸ばすトレーニング講座

野村ステイツ千里丘・新庄屋・北西部自治会と大阪人間科学大学理学療法学科との地域連携推進事業として、2019年5月からスタート。健康寿命を伸ばしていこうという趣旨のもと、奥壽郎教授とゼミ生が、加齢による筋力の低下や転倒などを予防するための持続的なトレーニング法を指導しています。

理学療法学科
教授 奥 壽郎

マンション住民自らが取り組む「筋力トレーニング講座」では奥研究室の学生がスタッフとして参加。高齢者と楽しく触れ合いながら成果を上げています。

理学療法学科では、学内や実習先での学びだけでなく、地域とのかかわりも大切にしています。地域連携推進事業に参加した学生たちに、活動を通して気づいたこと、身に付いた力などについて語り合ってもらいました。

地域との交流を深めるとともに、高齢者の身体状況や
トレーニングの効果などについて研究する、実践的な学びの場です。

トレーニングの目的や効果を具体的に伝えながら、継続していけるようアドバイス。

井上さん 僕がこの活動に参加しようと思ったのは、自分自身が筋トレをしていて、スポーツ分野に興味があったことが大きいかな。みんなはどう?

野須原さん 僕は以前、実習で高齢者宅への訪問リハビリテーションに同行したことがあって、そこで興味を持った地域リハビリテーション分野にかかわる活動をしてみたいと思ったのがきっかけ。

蛯原さん 私は、健康維持に対して意欲の高い高齢者の方と直接触れ合う機会は少ないし、貴重な体験ができると思ったことが決め手になったかな。

中村さん 私も同じ。高齢者の身体について、詳しく知りたいという気持ちもあったし。

蛯原さん 具体的な活動をスタートしたのは、3年次の春頃だったよね。どんな検査や測定が必要かを考えたり、その実施方法や役割分担を決めたり。

大西さん 6月に実施した1回目の測定会には、15名ほどの参加者が来てくださった。まずは、今の身体状況を把握するために、身長や体重、血圧、下腿周経(ふくらはぎの太さ)などを測定したよね。

福村さん 歩くスピードやバランス能力、握力などの測定コーナーもつくったのを憶えている。片足立ちがどれくらいできるかなど、僕たちには簡単に思えることが難しい方もいらっしゃって。学生同士の演習では分からない、そういう気づきもあったよね。

藤田さん それに測定後には、自宅でできるトレーニングメニューを紹介して、動きのポイントなどを説明しながら、学生同士でデモンストレーションをしながら指導を行ったよね。

野須原さん 正しいトレーニングの仕方をアドバイスするのはもちろん、なぜこのトレーニングをするのか、どういう効果が期待できるのかなど、理解してもらうことが大切だった。

中村さん それに毎日続けてもらえるように促すことも、理学療法士の大切な役割だって実感できたよね。

地域の皆さんとのかかわりの中でコミュニケーション能力など将来につながる力が身に付いた。

福村さん 会場で定期的に行われる奥先生の講義に、僕たちも同行して、講義のテーマに合わせ、膝や腰、肩などを鍛える運動を一緒に行ったり、日頃のトレーニングについて相談を受けたりもあったね。

井上さん 参加者の皆さんはとても意欲的で、質問されることも多かった。僕は筋肉や身体の部位など、無意識に専門用語を使っていることに気づき反省。いかに分かりやすく説明できるか、その大切さが学べたのも大きいかな。

大西さん 私は高齢者の方といろいろ話す中で、コミュニケーション能力も身に付いたと感じている。理学療法士としても必要な能力なので、その点も良かった。

蛯原さん それに先生の講義は、私たちにも役立つことがいっぱいで復習にもなった。健康維持のための運動方法についても、より深く理解できたし。

中村さん 高齢になると、今までできていたことができなくなることもあって、ご自身ではそれがはっきり分からない方も多い。できないことを認めたくないという思いがあるのかもしれない。

藤田さん だからこそ、今の状態を認識して、ご自身に合ったトレーニングを無理なく継続していくことが必要なんだよね。

福村さん それは、医療や介護・福祉分野でのリハビリテーションにおいても大切なことだと思う。加齢などによってできないことに配慮しながら、対象者をサポートしていかなくてはと改めて感じたよ。

野須原さん 学生同士で行う演習や、実習だけでは気がつかないことも多かったよね。この7人で取り組めたことも良かった!

これからは、この経験と測定結果をふまえ、各自の興味に沿った取組や卒業研究に役立てていきたい。

福村さん これからの活動は、分析チームとアンケートチームに分かれて進めていく予定だけど、僕たちは、最初の測定結果と再測定の結果を比較しながら、筋力の変化やトレーニングとの相関性などについて具体的に分析していくよ。

藤田さん 約9か月間にわたって、トレーニングに取り組んできた参加者の皆さんを見ていると、トレーニングの効果は感じるよね。

野須原さん 僕は、1年前、先輩たちが行った測定結果も参考にしながら、研究をさらに深めていきたいと思っている。

大西さん 私は、トレーニングの効果と精神状態との関係性にも注目。トレーニングを楽しむことができれば、より効果も高まるのではないかと考えているので、その点も研究していきたい。

蛯原さん 私たち3人は、健康寿命に対する高齢者の意識をテーマに研究を深めていく予定。

中村さん トレーニング講座の参加者を中心に、アンケート調査を実施して、トレーニングやリハビリテーションへの意欲との関係も見ていくつもり。

井上さん 僕は、栄養面からもアプローチしてみたい。高齢になると食べる量も減ってくるので、筋肉の低下を防ぐ食事についても調べていくつもり。

大西さん 私たちの研究や取組を、後輩たちの活動にも役立ててもらえたら、それもすごくうれしいね!