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読書週間を始めます その3

図書館より「読書週間」の第3回目のお知らせです。

図書館では、学生の皆さんにもっと本に触れ合う時間をもってほしい!という想いから、読書週間を開催することになりました。
本学の教員と職員の推薦する図書を一人ずつお知らせしていきますね。

今回は、医療心理学科 言語聴覚専攻 安井 美鈴先生の推薦図書を紹介します。

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推薦図書
「話せない」と言えるまで 言語聴覚士を襲った高次脳機能障害 関 啓子

この本の著者は言語聴覚士であり高次脳機能障害研究の第一人者です。
特に半側空間無視の研究を中心にされておられ、その功績は素晴らしいものがあります。
その方が約10年前に心原性脳塞栓症により高次脳機能障がい者となられました。
この本は、ご自身の発症直後の病状からその後の変化、障がい者の感情、必要とする支援などについて、「冷静に」、そして「客観的に」書かれています。
私たち臨床家は障がいを外側から観察する方法しかないため、障がいの本質や患者さまの感じ方については想像することしかできません。
この本では著者が臨床家として自身の障がいを内側から捉えており、障がいの本質を具体的に理解できます。
また、患者さまやご家族さまへの対応についても当事者としての意見が書かれており、非常に参考になります。
現在、著者は高次脳機能障がいを経験した臨床家として高次脳機能障がいの理解や支援について精力的に全国で講演を行っておられます。
言語聴覚士やそれを目指す学生さんだけでなく、対人援助職を目指す皆さんにぜひ読んでいただきたい一冊です。

                        医療心理学科 言語聴覚専攻 安井 美鈴

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安井先生の推薦図書「『話せない』と言えるまで 言語聴覚士を襲った高次能機能障害」は、4年前の第2回学生選書ツアーに参加してくれた言語聴覚専攻の学生さんが選んでくれた図書でもあります。

ですので、言語聴覚専攻の学生の皆さんには、ぜひおすすめしたい図書です。
もちろん他の学科・専攻の学生さんにも読んでほしいと思います。
今回の推薦図書は、前回の小説とは違いノンフィクションです。
小説とは違った実話のストーリーも味わってみてください。


それではまた、次回の推薦図書もお楽しみにしていてくださいね!