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<令和3年度 第5回 図書館リレーインタヴュー 実習課 前畑陽加さん へのインタヴュー>

こんにちは。図書館です!
図書館では、図書館情報を積極的に配信する取り組みとして、教員や職員のおすすめ本の紹介を大学HPで配信することになりました。
今回は、今年度の5回目の配信となります。
第5回目は、職員の実習課 前畑 陽加(まえはた ようか)さんへのインタビューをお届けいたします。 
インタビューに答えてくださったのは、大阪人間科学大学の卒業生の前畑 陽加さんです。
2017年3月の大学卒業後は、介護福祉士として特別養護老人ホームに就職し、現在は大阪人間科学大学 実習課で勤務されています。
介護の業界に興味を持ったきっかけや学生の頃の大学の印象と現在の印象、おすすめ本などの話を伺ってきました。
最後は、人科大学生の皆様へのメッセージをお寄せいただきましたので、最後までしっかり読んでくださいね!

それでは、インタヴューを始めてまいります。


Q1:来歴(プロフィール)をお聞かせください。
卒業年度と、所属学科・専攻、差支えがなければ、ゼミの担当の先生など。
それから、人科大に来る前はどのような仕事をされていましたか?

A1:【卒業年度】2017年3月に卒業
   【所属学科】医療福祉学科 介護福祉専攻
   【ゼミの担当教員】武田 卓也先生 
   【前職】大学卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤めていました。施設で過ごされている利用者様の食事、入浴、排泄等の生活介助をしていました。
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Q2:介護の業界に興味をもったきっかけは何かありますか?

A2:祖父母が近所に住んでいたため、小さい頃から一緒に出かけることが多く、いつも優しく接してくれていたので、祖父母のことが大好きでした。
自分が成長していく中で、祖父母の歩くスピードが以前より遅くなっているのを感じていました。また、荷物を持つのがしんどくなっている姿を見て、祖父母の身体の衰えを感じていました。
歩くときは隣で腕を掴んでもらい、同じペースで歩くことや重たい荷物を積極的に持つ等、自分が気づいてできる範囲のことは積極的にサポートするようにしていました。
一緒に歩くこと、荷物を持つこと以外に自分にできることは何かないかと考えるようになりました。
高校生の頃、曾祖母が特別養護老人ホームに入所していたため、家族で面会に行った時に初めて特別養護老人ホームを訪れました。
職員さんが食事介助をしている姿を見て、生活している利用者様に対して他にどんな介助をしているかと興味を持ち始め、
人の役に立つお仕事をしたと思い介護の道に進むことを決めました。

Q3:今、実習課でどのようなお仕事をされているのか教えてください。

A3:実習課では、作業療法学実習と介護実習の担当をしています。
そのため、実習に関する書類の作成や発送をしています。
実習に関する会議にも毎月出席しています。
介護技術の授業に教員の助手として毎週参加しています。

Q4:学生時代にどんな風に図書館を利用されていたのかお聞かせください。また、学生時代に感じた大学の印象をお聞かせください。
社会人になって、職場としての大学の印象は変わりましたか?

A4:学生時代は図書室を頻繁に利用する方ではありませんでしたが、レポート作成やパワーポイント作成、卒業論文の作成時に図書館の本を借りて作成していました。
・学生時代の印象
教員が忙しい中でも、学生の話を親身になって聞いてくださっていたので、教員との距離が近く感じました。
学校生活や就職について相談しやすい環境でした。
・社会人になってからの印象
学生時代にお世話になっていた職員さん、教員と同じ職場で働いているのが今でも不思議な気持ちです。
職場としての大学の印象は、学生の頃から職員さんや教員にはいつも優しく接してくださっていたので、
学生の頃と印象は変わっていません。

Q5:それでは、おすすめ本の質問をさせていただきます。
学生時代にこんな本読んだなーとか、印象に残った本みたいなものはありますか?
その本の内容も簡単に教えてください。

A5:【本のタイトル】「置かれた場所で咲きなさい」
  【本を書いた人】渡辺 和子
   【出版社】幻冬舎
この本には、心に響く言葉がたくさんあります。
この本を読んでいくと、少しの余裕を持つこと、人と比べないこと、周りの人に感謝の気持ちを忘れずに過ごすことなどたくさんの大切なことを教わりました。
学生時代は人と比べてしまうことが多く、自分らしさを出せずに周りに気を遣いながら過ごしていましたが、この本に出会って日々過ごす中で忘れかけていた大切なことを改めて思い出せるきっかけになりました。また、自分の気持ちの整理ができて心が軽くなった気がします。
また、周りの方を大切にすることはもちろん大事なことですが、自分の気持ちもしっかりと考えてあげて、
1日1日を楽しく大事に過ごしていこうと思わせてくれる内容でした。
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Q6:次は、最近に読んだ本も含め、学生時代にぜひ、読んでほしい本があれば教えてください。
本のおすすめポイントやエピソードもあればお聞かせください。

A6:【本のタイトル】「水曜日の手紙」
  【本を書いた人】森沢 明夫
   【出版社】角川文庫
「水曜日の手紙」というタイトルを見た時に、気持ちがワクワクしたので、この本を手に取りました。
水曜日になると自分の書いた手紙が出会ったことのない人に届きます。また、自分にも出会ったことのない人から1通の手紙が届きます。
手紙に書く内容は自由なので、どんな内容が届くかはわかりません。
家庭や仕事の悩みを抱えた主婦の方が書いた1通の手紙が、夢に向かって挑戦できずに悩んでいる男性にある日届いたことがきっかけで、
2人の将来の方向性が大きく変わったお話です。
また、父親と娘の親子のお話もあり、そちらも心が温まる内容になっています。
お子さんがいる主婦の家庭や仕事の悩みの話、将来このまま仕事を続けていいのか悩んでいる男性の話は、
どちらも自分が経験したことのない内容でしたが、登場人物の世界観がとてもわかりやすいので読みやすい内容でした。
また、1通の手紙が人の心を動かす姿に感動しました。最後は心がほっこりする内容になっています。
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Q7:最後に、人科大学生の皆様へメッセージをお願いいたします。

A7:私は大学4年間を過ごして、何でも話し合える友人ができました。
卒業してから数年経ちますが、会う度に仕事やプライベートの報告をして今でも変わらずに仲が良いです。
中学や高校の頃に出会った友人とはまた違い大学で出会った友人は同じ職業を目指していた者同士なので、
仕事の相談もしやすく深い話ができます。そのおかげで友人に支えてもらったことはたくさんあります。
学生の頃は毎日一緒に居るのが当たり前になっていましたが、仕事が始まると一緒に過ごせる時間は貴重になってきます。
今一緒に過ごしている時間を大切にして、周りの友人に感謝しながら日々を過ごしてください。
また、大学で学んでいることは将来きっと活かせる機会があります。しんどい時もあると思いますが、学べる時間を無駄にせず、
しっかり吸収してくださいね。


<インタヴューを終えて>
前畑さんのメッセージの中で、「大学で学んでいることは将来きっと活かせる機会があります。」という言葉が一番印象に残りました。
学ぶことは苦労があると思いますが、活かせる機会は必ずあるので、学生の皆様には、人とのつながりを大切にして、
実りある学生生活を過ごしてほしいと思います。
前畑さん、日々の業務でお忙しい中、図書館リレーインタヴューへのご協力、本当にありがとうございました。
卒業生の方と一緒にお仕事させていただき光栄に感じています。これからも、学生の皆様のサポートをよろしくお願いいたします。
ご紹介くださいました二冊の本は、大切なメッセージがたくさんつまっていて素敵な本だと思いますので、ぜひ読んでくださいね!

(聞き手:学術研究委員 図書館 森宗麗子)