近・現代建築を訪ねて

植松ゼミ第4回見学会は、東大阪市の司馬遼太郎記念館、市内の難波パークス、新世界などを訪れ、現代建築や近代建築を見学しました。
まず、司馬遼太郎記念館に行きました。正門を入ると、雑木林の緑が綺麗に生い茂る庭がありました。庭からは書斎が見え、司馬遼太郎の執筆する姿をイメージできました。庭を抜けガラスの回廊(写真1)を進んで記念館へ入ると、高さ11メートルの壁面いっぱいに書棚が設けられていて、司馬作品やそれに関する書籍が約2万冊も収められていました。さらに、司馬遼太郎に関する品々も展示されていて、この空間だけで、司馬遼太郎の偉大さを感じ取れました。
続いて難波へと向かいました。グランドキャニオンをイメージしたというメインストリート(写真2)を歩いていると、本当に渓谷を歩いているような気分になりました。公園がある屋上は、屋上とは思えないほど多くの緑(写真3)のほか、円形劇場やイベントを楽しめる空間があってとてもいい雰囲気でした(写真 4)。




新世界へは難波から歩いて向かったので、通天閣が見えると嬉くなりました。通天閣は派手なイメージがありましたが、意外とシンプルな色使いでびっくりしました。現在の通天閣は2代目(写真5)で初代の通天閣は戦時中の昭和18年 (1943)の火災で脚部が強度不足となったため、軍需資材として大阪府に献納されるために解体されましたが、戦後に地元市民たちの手で再建された歴史があります。また、新世界国際劇場などの近代建築の素晴らしいデザインを見ることができ、勉強になりました。
今回の見学会では、前近代の歴史的建築物を見に行った訳ではありませんが、書籍や町並みから歴史が感じられ、現代建築や近代建築など様々な建築を見ることができて、とてもいい刺激になりました。