国家試験合格は、
スタートにすぎない。
だから、本気で学ぶ
価値がここにはある。

藤長 武士 講師
理学療法学科
[専門分野]バイオメカニクス / 生体情報科学 / 医用工学
[プロフィール]大学院修士課程(保健学)修了。介護福祉士として働く中で、呼吸器循環のケアの重要性を痛感し、理学療法士に転身し8年臨床を経験。2024年より本学の講師に就任。
本学科の魅力
多様な価値観に触れ、人間力を磨く糧に
理学療法の現場では、「病気や病態だけでなく、患者さまその人を見ることが大切である」と言われます。医学的な知識や理学療法の技術はもちろんのこと、一人ひとりの患者さまに寄り添い、その背景まで考え、理解できる深い人間性が求められます。
本学科は、こうした「人間力」を養う場としても大きな魅力をもっています。医学、心理学などにも専門性を持つ多彩な教員陣がそろい、理学療法の枠を超えた幅広い知識に触れることができます。多様性の時代と言われる今。固定概念に縛られず、色々な視点からものごとを見て、多様な解釈や考え方ができる柔軟性を持つことも大切です。
学生の皆さんには、理学療法の枠にとらわれない話題についてともに考え、語り合うことができる環境を、大いに活用してほしいですね。患者さまと向き合う上で欠かせない人間性を磨くことは、医療現場だけでなく、社会で活躍する上でも大きな力となるはずです。
将来を見据えて
貪欲な向上心で、求められる人材へ
専門性を広げることは、活躍の幅を広げ、より求められる人材になることにつながります。理学療法士の国家試験合格は、あくまでもスタートライン。さらにスキルや専門性を高めていく姿勢を忘れずにいてほしいと思います。海外では、理学療法士が言語聴覚士の資格も取得するなど、「ダブルライセンス」の流れが強まっています。この動きは、日本でも徐々に広がっています。
理学療法士はチーム医療の一員として、医師、看護師、言語聴覚士、心理カウンセラーなど、様々な分野のスペシャリストと連携します。その際、対等な知識を持ち専門的な発言ができなければ、チーム全体の力を十分に発揮できないでしょう。
患者さまに質の高い医療を提供し、信頼を得るためには、常に学び続け、自分を高める努力が欠かせません。本学科での学びを通じて、広い視野を持ち、積極的に知識を吸収し続ける姿勢を養ってください。

私は、医療の世界に足を踏み入れたときから常に見据えているのは患者さまです。今は、学生を通して患者さまを治療していると思っています。
本学科は、スポーツを通じて挫折や苦難を経験している学生が多くいます。また、不安を抱え、人一倍悩む学生もいます。だからこそ、人の力になれる素質を持っているのだと思います。学ぶ日々で、迷ったり立ち止まったりしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、自分が何に悩んでいるのか、ぜひ私たち教員に吐き出し、相談してください。自分の足元を見つめ、つまずきの原因を知ること。そして、目指したいゴールを設定すること。それができれば、気持ちも晴れやかに学びを深めていけるでしょう。