平成29年11 月 25 日(土)に「フィンランド福祉教員と日本の福祉分野(企業、教員、実践現場等)とのテクノロジー(介護ロボットやICT等)に関するワークショップ」が開催されました。本学と隆生福祉会様とのコラボ企画はこれが6回目となります。
フィンランド・ハナコネットワークにつながることができて、社会福祉法人隆生福祉会様にはいつも感謝です。当日は、フィンランドの教員9名と医師1名、日本の教員、本学の学生、福祉施設の職員、ケアマネジャー、病院のソーシャルワーカー、福祉用具開発企業のパナソニック様やマッスル様など総勢40名の方が集まりました。
はじめはフィンランドからの発表です。ニーナ先生は、フィンランドの福祉テクノロジーの現状や課題についてお話されました。健康情報の一元管理など確かに進んでいます。機器開発やツールとしてのIT使用の展開と支援人材不足や支援者の労働環境を守る等、改めて考える学びとなりました。

2番目は、大阪人間科学大学子ども保育学科岡田雅樹学科長/教授によるプレゼンテーションで、「日本における教育工学分野におけるテクノロジーを活用した教育カリキュラムの現状と課題」です。新しいカリキュラムを踏まえた内容です。これから予測される様々な課題について問題提起がされました。

3番目には、パナソニック株式会社エコソリューションズ社ロボット・リハビリ事業開発部長の河上日出生様から「介護ロボット『リショーネ』に至る10年間の介護ロボットの開発取組について」が発表されました。10年もの歳月をかけて、開発されたテクノロジーに驚きと感激を隠せませんでした。

皆さま、熱心に聞かれています。

第2部は、フィンランド福祉教員と日本の福祉分野(企業、教員、実践現場)とのテクノロジー(介護ロボットやICT等)に関するワークショップです。ワークショップとは、一方通行の講義ではなく、双方向で、自由に意見や経験、アイディアなどを話し合う場のことです。どなたでも、参加、ご発言いただけます。

フィンランドの認知症施設(グループホームという表現のほうが適切かもしれませんが)、ビラ・タピオカの施設長様からケアにおけるテクノロジーの実際が紹介されました。お話は、日本の介護現場でのテクノロジーに関する考え方、学生への教育、ターミナルケア、個人情報保護、テクノロジーと福祉の本質等について広がりました。最後は、記念写真で日本とフィンランドの友好を深めました。キートス(ありがとうございます)
国際・地域交流委員会
