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「L∞PIN'」学生活動紹介⑨

皆さん、こんにちは。
社会貢献活動推進会議=「L∞PIN'」です!

今回の本学学生による社会貢献活動のご紹介は、社会福祉学科の南さん、大西さん、石破さん、仲さんの4名による、摂津BBS会の活動です。

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左:4年次生 南さん(代表)  右:4年次生 大西さん

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左:4年次生 石破さん  右:3年次生 仲さん

皆さんはBBSとは、どんな活動をしているのかご存知ですか?法務省のホームページによると、以下のように説明があります。
「BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)は、様々な問題を抱える少年と、兄や姉のような身近な存在として接しながら、少年が自分自身で問題を解決したり、健全に成長していくのを支援するとともに、犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す青年ボランティア団体で、全国で約4,500人の会員が参加しています。近年では、児童福祉施設における学習支援活動や児童館における子どもとのふれあい行事等も実施しています。」

そんな摂津BBS会での活動の様子を、4名の皆さんに聞いてみたいと思います。


●何故BBS会で活動を始めようと思ったのですか?

南さん:私は、先輩からBBSという活動があることを教えてもらいました。その時はまだ摂津市にはBBS会という組織はなく、ちょうど会を立ち上げる話を保護司さんたちとしているところでした。それから8か月ほど発足の準備に一緒に携わったのですが、そこには保護観察官や保護司の方々もおられて、一緒にミーティング等をする中で、子どもや青年に関係する課題を知ることができました。地域には子どもの非行など、様々な課題があることを知り、自分自身も何かできればいいな、という気持ちで始めました。

大西さん:僕は2年次生後期の更生保護の授業で、犯罪にかかわった少年たちの話を聞きました。その中で、非行や犯罪にかかわった子どもや青年たちとかかわるBBSというボランティアがあることを聞いて、活動を開始しました。

石破さん:大西君から少年犯罪や非行防止活動のボランティアを立ち上げる話を聞いて参加を決めました。最初は犯罪にかかわった子どもの理解は自分にはありませんでした。ただ、自分が住む地域にそういった子どもが少年院や施設から帰ってきたときに、住民としてどう受け入れたらいいのだろうかという疑問が湧いてくる中で、かかわってみようと思いました。また、その子どもや若者に直接向き合ってみたいと思ったこともきっかけの一つです。

仲さん:私は、刑務官になりたいと思っていて、更生保護の授業で先生に刑務官になりたいと相談したときにBBS活動を紹介してもらいました。学生の間に、非行や犯罪にかかわった人たちの支援に携わって、本人さんたちの思いに寄り添いたいと思ったのがそのきっかけです。また、先輩からBBSの説明を聞く機会もあって、本格的に活動したいと思いました。

先輩とのつながりや教員からの紹介、それぞれの目指す進路と結びつけるなど、始めるきっかけは様々ですね。

※保護観察官:犯罪をした人や非行のある少年に対して、通常の社会生活を送らせながら、その円滑な社会復帰のために指導・監督を行う「社会内処遇」の専門家です。また、犯罪や非行のない明るい社会を築くための「犯罪予防活動」を促進しています。

※保護司:犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。

【出所:法務省ホームページ】


●摂津BBS会では、これまでどのような活動をしてきましたか?

南さん:摂津のBSS会の発足は2017年6月で、やっと1年経過しようというところです。ですので、すぐに子どもたちとのかかわりはなく、これまでは他地区のBBS活動に参加させていただいていました。ボクシングジムでスポーツ活動をしたり、子どもたちと地域の清掃活動に参加したりしました。
摂津BBS会では月一回定例会があるので、その時にメンバーが集まって活動報告や今後の活動について互いに確認してきました。
今年の5月から正雀学舎のすぐ隣にある第9集会所で子ども食堂が開設されました。ここでは地域の方々を中心に保護司さんや青少年指導員の方々と一緒にBBSメンバーもボランティアとして参加をしています。10名前後の小中学生が17時から20時の間、一緒に遊んだり、食事をしたりして楽しんでいます。

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子ども食堂に通う子どもたちにとって、遊んだり、いろんなことを教えてくれる学生のお兄さんやお姉さんの存在はとても大切でしょうね。

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●BBSの活動で印象に残っていることや、活動の中で何か気づいたことはありますか?

南さん:研修活動で更生保護の理解を深められたことや、全国研修で他の地域の仲間たちと関係を築けたことが一番良かったと思っています。それぞれの地域でのBBS活動の情報交換など今も交流は続いていますよ。

石破さん:研修会活動で知らないことを知ることができました。神戸での研修では少年審判の、模擬裁判を体験し、子どもが犯罪に至ってしまうことの背景について知ることができました。その背景には子ども自身が虐待や苦しみを受けてきていることがあります。子どもの背景を理解することが、社会復帰にはとても大切だと気づきました。

大西さん:子ども食堂での課外活動を通して地域との人たちとのつながりができました。これらはBBS活動をしているからこそ繋がれたと感じています。BBSは学生だけの活動ではなく、保護司さんや地域の方々と常に連携しています。地域の人たちと協働することは、自分たちにとっては身が引き締まりますし、いい意味で毎回緊張感をもって取り組むので、活動にメリハリが生まれていると思います。

学生同士だけでなく地域や専門職の方々、また全国に仲間ができる活動は他には無い魅力かもしれませんね。


●これまでの大学での学びが、活動に活かされたことはありますか?

南さん:自分は児童福祉分野の実習に行ったのですが、その実習での学びをBBS活動にも生かすことができました。BBSの活動で出会った専門職の人たちの話もよく理解することができ、より深く子どもたちについて考えることができているように思います。

石破さん:幼児教育に興味があり、子どもの発達や子どもの社会生活について勉強してきました。BBSでは、実際にいろいろな子どもたちと出会いがあるので、より身近に子どもたちのことを感じ、学んできたことを再確認できたように思います。今後の卒業研究にも活かすことができると思います。

仲さん:私は、子どもの非行や犯罪のことについて勉強してきましたが、子どもだけでなく青年層が抱える様々な課題についても目を向けるようになってきたので視野が広がりました。

大西さん:どの授業でも、地域とのつながりの重要性が言われているのですが、このBBS会に参加し、地域の行事に参加して、地域とのつながりを持てたことで、授業で先生たちが話していたことが理解できるようになったと思います。将来現場で働く時にも、これまでの地域での活動が役立つと思います。

大学で学んだことが活動に活かせたり、また活動で学んだことをあらためて大学の授業の中で振り返ったりすることは、これから専門職として活躍する上で大切な財産になりますね。


●最後に一言。今後の活動の目標は?

南さん:まだ一年しか経っていないので、基盤が作り切れていないと思っています。まずは会員同士でより関係性を強めたいですね。それと、私も含めて4年次生が多いので新しい学生会員を募っていきたいです!これからは、自分たちが主体になって、どんどん発信していきたいです。


以上、今回は摂津BBS会の活動に取り組む社会福祉学科の学生4名からの報告でした。皆さんありがとうございました!
4名以外にも本学卒業生が仕事をしながら、このボランティア活動を継続してくれています。在学生と卒業生の交流できる機会があるのも魅力的ですね。

この活動に興味のある方は、以下のリーフレットをご覧いただき、連絡してみてくださいね!

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他にも、ボランティア活動や有償課外活動に興味のある方は、以下のメンバーまでご連絡ください。
【庄屋学舎】
 ◆ 山中(社会福祉学科)、平松(学生支援センター)、西山(学生課)、伴(教務課)
【正雀学舎】
 ◆ 山内(キャリアセンター課)、清水(入試広報センター課)
【C号館】
 ◆ 立本(医療福祉学科視能訓練専攻)