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公開講座2019健康寿命を延ばそう! part Ⅱ 「生活習慣病とどう付き合うか」が開催されました。

 2019年11月9日 土曜日 爽やかな秋晴れのもと 「大阪人間科学大学公開講座2019健康寿命を延ばそう!

part Ⅱ 生活習慣病とどう付き合うか」を開催しました。

 開会に先立ち、大阪人間科学大学の田中保和学長から挨拶がありました。

 この公開講座は、大阪人間科学大学が地域に根ざし、地域とともに育つ大学として、摂津市教育委員会が主催する「せっつ生涯学習大学」と連携し、摂津市、吹田市、茨木市、高槻市の各教育委員会の後援を得て、地元北摂地域の方々等を対象とした講座を毎年開講しているというものです。

 2003年からは「人間を科学する」を主テーマに設定し、本学の人間科学の研究と教育の成果を広く提供し、大学が地域の「知の拠点」であることの一端を公開して行くことを趣旨としているものです。

 まず最初に本学の山岸正和副学長から、「健康寿命を延ばそう!PartⅡ-生活習慣病とどう付き合うかー」という基調講演が「健康寿命の視点から、生活習慣病とどう付き合うか」というタイトルでありました。

 初めに我が国の平均寿命と健康寿命の推移が説明された後、大阪人の健康寿命が紹介されました。健康寿命を延ばすために特に気を付けたいこと、血圧から動脈硬化、心臓疾患、糖尿病から漢方の話まで幅広い講義がなされました。

 参加者の皆様からはユーモアを交えた話の中で、笑顔とともに「うんうん」と頷かれる姿が見られました。生活習慣病と上手に付き合うためには・・・、狭心症や心筋梗塞にならないためには・・・という話で参加者の方それぞれが健康寿命を延ばすモチベーションを新たにされたと思います。

 また、その後は理学療法学科の奥教授から理学療法学科と地元自治会との健康寿命の延伸を目的とした地域連携事業の実践報告がなされました。

 奥教授はこれまで、様々な地域で介護予防活動に取り組んできましたが、その中でも地元自治会と連携して健康寿命を延ばす筋力トレーニング講座を行ったのは今回が初めてであり、その点が実にユニークであるということを強調していました。

 大阪人間科学大学の学生も活躍しており、また、学生にとっても地域の高齢者の方と接することがとても勉強になってるという報告もありました。

 特に印象的だった話が、健康高齢者とフレイル高齢者と要介護高齢者は可逆的な関係にあるということです。

 筋力トレーニングだけではなく実際には口腔や栄養も関係するということですが、介護予防に取り組むことによって健康寿命が延びるということが改めてわかりました。

 さらに、この事業は2019年の5月に始まったばかりなのですが、早速に成果が上がってるという統計的なデータも報告されていました。

 この活動が、摂津市全体に広がっていくことを目指し、今後もロコモティブシンドロームやサルコペニアの予防に努めていきたいということです。

 また、山岸副学長と奥教授のディスカッションでは、認知症についてや筋力トレーニングの重要性、日頃からの生活習慣病予防の大切さが改めて紹介されました。

記:国際・地域交流委員会