この夏も視能訓練専攻の学生が、同行援護従業者(視覚障害者ガイドヘルパー)養成研修を受けました。
視能訓練士を目指そうとしている学生たちは、将来必ず見えない、見えにくい方々にお目にかかります。
多くの方が待っておられ、器械も多い眼科の外来。安全にご案内できるようになるためには、知らなければならないことがたくさんありそうですね。
まずは見えない、見えにくい、というのはどういうことか、その心理とはどういうものか、何に困り、どんな制度でその方を支えるのか、...などの講義があります。学ぶことは方法だけではないのです。

情報提供についても考えます。ちょうど今、提供された情報によってうまく物が手に取れそうです!

情報提供のほんの一例ですが、伝え方を工夫すればいい、ということを理解しました。
考えてみれば皆さんも、相手の世代によって表現を変えたり...伝わりやすさを考えるということを普段からしていますよね。
相手に伝わるように、伝える側が工夫をする、というのは、なにも特別なことではないのですね。
さあ、移動の実技が始まりました。
溝をまたぐ練習をしています。でも、なぜわざわざ溝?...ヒントは駅です。

答えは電車の乗り降りです。移動の支援ですから、行き先に向けて電車に乗ることも多々あります。
きっちり声をかけ、お返事を受け、タイミングを合わせます。
いくら混雑していても安全が最優先ですから、しっかり習得できるよう、繰り返し行いました。
ホームでは、ガイドが同行していても、安全のため慎重に乗り降りします。
皆さんがその場面に出会ったら、どうかひと息お待ちくださいね。ご協力お願いします。

この日最も気が引き締まる、階段での実技です。
全盲の講師の先生を、受講生の学生が手引きでご案内しています。
後日の学外での演習に向けて、この日だけでもたっぷり学びました。
ではまた。続報をお待ちください!