新型コロナウイルス感染症予防のために、実習も一時は中止になっていました。その間、教員間で協議を重ね、医療機関の情報交換と話し合い、感染予防を徹底しての実習を引き受けてくださった病院で学部３年次生の見学実習を行いました。

まず学生は2～３週間の自宅待機、毎朝毎晩の健康チェックと自己管理を注意深く行いました。当日朝の健康チェックを経ていざ病院へ。全員が初めての実習と、長い自粛期間による久しぶりの外出とで歩く動作もぎこちない様子でした。受付で挨拶をして、いざ心理室へ！

ベテランの公認心理師（臨床心理士主任）の先生に挨拶をして、上階の会議室に移動。持参した白衣に着替えるとさらに緊張した様子に見えました。一日の流れや病院の概要、心理士の仕事内容、患者様のことをたくさんガイダンスを受け、病棟に入らせてもらいました。（もちろん消毒もばっちり行って）

一日の感想を述べたり質問をする振り返りの時間では、学生たちは姿勢を正し、それぞれ積極的に質問を行っていました。わずか一日の経験ですが、心なしか成長した様子が見えたように思い嬉しくなりました。

病院のベテラン公認心理師の主任先生は幅広い専門的知見と豊富な実践と経験に裏打ちされた「今ここでしか聞けない回答」を一人一人に答えてくださいました。

帰り道では「授業で習っていた多職種連携を間近で体験できました！」「複数の心理の先生にお会いできて嬉しかった」といった学生の声を聞き、この状況下でお引き受けくださった病院の関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました！

（心理学部 心理学科 東 千冬）