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ルーピン 学生活動紹介④

こんにちは。 ルーピンです!
今回は学生活動紹介の第4弾をお届けします!

「ボランティア活動」には様々な種類がありますが、今回は「資格」を活かして社会貢献活動に取り組んだ3名の学生を紹介します。

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お話をしてくれたのは、医療福祉学科 視能訓練専攻 4年次生の(写真左から)前澤さん、後藤さん、宮崎さんです。
3人は、以前に同行援護従業者の養成課程を修了し、視覚障がい者ガイドへルパーの資格を取得しました。

☆学内での養成研修の様子はコチラ↓
「視覚障がい者ガイドヘルパー一般課程 修了者誕生!」

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この写真は、「視覚障害者向け専用ラジオ放送」を運営する日本福祉放送主催のJBS「2016年JBSフォーラム 音で触れ合う 第2回予選会」にボランティアとして参加したときのものです。
ガイドの技術を活かし、参加者の方の晴れ舞台をサポートすることができました。


参加してみて、いかがでしたか?

(後藤)しっかりやらないと...と緊張していましたが、まず参加者の皆さんの歌が上手で、感動しました!

(前澤)私は、自分から人に声をかけたりすることが苦手だったのですが、必要なことを伝えようして、自然とこちらから話しかけることができ、初対面の方をサポートすることへの自信につながりました。

(後藤)他にも、運営スタッフの方々の動きを運営側から見ることができ、行事運営の大変さが分かりました。

後藤さんは、このボランティアだけでなく、視覚障がい者ガイドヘルパーとして実際に活動していますね。
ぜひ詳しく聞かせてください。

(後藤)ガイドをさせていただく方は年上の方が多いこともあり、コミュニケーションの中で自分の知らないことをたくさん知ることができるので、勉強になります。また、ガイドヘルパー養成研修で、自分自身で実際に「見えにくさ」を体験したことが強く印象に残っており、相手の方の感覚や見え方を想像して接することができるようになりました。また、自分がガイドをさせていただくのに必要な知識を得ていることから、自信を持って積極的に声をかけられるようになりました。先日も、自宅の最寄り駅で白杖の方がエレベータを待っておられたので、「ご案内しましょうか」と緊張しながらも声をかけてみました。その方にとっては普段通い慣れた道だったため、その時は特にガイドの必要がなかったとのことでしたが、声をかけたこと自体を喜んでもらえて、とてもうれしかったです。

宮崎さんは、ガイドヘルパーとして活動したかったけど、なかなかご依頼と予定が合わないこともありましたね。

(宮崎)1・2年次のうちに一度でも参加できていれば...と後悔しています。3年次では実習、4年次は地元での就職活動と国家試験対策でなかなか都合がつかず、事業所からのご依頼を泣く泣くお断りしてしまいました。

宮崎さんが廊下でボランティアの案内を見ながら、「行きたいなぁ...」とつぶやいているところを視能訓練専攻の教員は目撃しています(笑)。

学内で行われた特別講義の先生をガイドしたときはいかがでしたか?

(宮崎)特別講義に来てくださった先生が、講義後に少人数の座談会のような場を設けてくださいました。その時に、いろいろなことをお話してくださって、すごく楽しくて、とても勉強になりました。子育てのお話から、眼科を受診されたときのお話までいろいろ伺いました。不自由さに負けず、ご家族やお子さんの助けを得ながら仕事や家事をこなしていることも、明るくお話されていたことが心に響きました。
自分と年齢の近い若い女性の方だったので、これまで「知識」だけにとどまっていた視覚障がいというものを、すごく身近に感じることができました。帰りに駅までガイドをさせていただき貴重な経験になりました。今後はガイドとして、視覚障がいのある方の役に立てたらと思っています。

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場所を説明しながらコップを置く

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駅までご案内


現役の介護福祉士の方で、家庭とも両立されていて...と本当にかっこいい方でしたね。

(後藤)その時に、「受診の際に視能訓練士に求めるもの」というお話がありました。症状が良くなることは医師に求めるが、視能訓練士には患者と寄り添ってそれぞれの症状と一緒に向き合って欲しいというお言葉がありました。また、具体的なお話では、検査前後に自分の名前を「視能訓練士の○○です」と言ってもらえると、しっかりとした視能訓練士さんが対応してくれている!と安心できると仰っていました。

(宮崎)医療に求めるものとして、症状の進行について、例えば「悪くなっています」だけでなく、日常で気を付けるべきことや、今できることを伝えて欲しいとも仰っていました。また、待合中でも見えにくさによる不安があるとのことで、例えば「呼ばれたのに自分が気づいていなくて探されていないかな?」「追い越されていないかな?」など・・・  そのため、待つ場合は時間で知らせて欲しいと仰っていました。

たしかに、見えていれば、「自分は多分あの人の次」「なかなか進まないなぁ」など概算ができる部分がありますね。それと同等の情報を正確に提供したいですね。

(宮崎)現在、アルバイトでお世話になっている眼科でも、「お待たせしました」の一言を添えたり、患者さまの視点に立って言葉をかけたりと、こちらからしっかり情報を提供するように心がけるようになりました。

素敵なお話が聞けていい経験になりましたね。
卒業論文も、この経験からでしたね。

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3人は同じゼミで、見えにくい方の院内の誘導や検査の説明について、実際に体験しながら検討することを卒業論文のテーマにしました。

(後藤)視覚障がいの代表的な症状である暗点や狭窄など、いろいろな症状を想定しました。実際の患者さまは同じ病名でも一人ひとり見え方が違いますが、自分が体験することで、不安や、言葉で状況を知ることで安心感が得られることなどを実感することができ、言葉がけの工夫などみんなでたくさん考えました。

先日、久しぶりに大学に戻ってきてくれた社会人1年目の先輩たちが、みんなの卒論のテーマをすごくいい! 自分も今同じことをやりたい...!と褒めていましたよ。患者さまの見え方をイメージするのは難しいよね。「理解する」ことは難しいかもしれないけど、たくさん想定してしっかり情報を提供することが大事ですね。



最後に...

(宮崎)1年次の頃は、実際の視覚障がいの方とかかわって自分に何ができるかを想像できなかったけど、早くに飛び込んでおけばよかったと思います。みんな、なんとなくやってみたいと思っているかもしれないけど、3・4年次は本当に忙しくなるので、まずは一回でも早い時期に経験して欲しいです。

(前澤)なんとなく人の役に立ちたい!で終わらず、一度行動して体験してみることが大切だと思いました。私もそうですが、自分にできるか、周りに迷惑をかけないかなど、つい心配してしまう人ほど一度やってみると自信につながると思います。

慎重な人ほど、一度飛び込んでみて欲しいですね。4年間、意外とあっという間ですからね。
前澤さん、後藤さん、宮崎さん、忙しい中本当にありがとう! 国家試験頑張って!!

素敵な視能訓練士さんになってくださいね。

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3人のような素敵な経験をしたい方は、下記のL∞PIN'(ルーピン=社会貢献活動推進会議)メンバーまで!!


【庄屋学舎】山中(社会福祉学科)、平松(学生支援センター)、西山(学生課)、伴(教務課)
【正雀学舎】山内(キャリアセンター課)、清水(入試広報センター課)
【C号館】立本(視能訓練専攻)