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くっくま孤児院の子どもたちとの再会(国際地域交流委員会・カンボジア視察の報告Vol.2)

国際・地域交流委員会として3名の教員(柏原・秦・大木)が、8月20日(月)~25日(土)にかけてカンボジアに福祉・保育を中心とした視察に出かけました。今回は、6回シリーズの第2回「くっくま孤児院の子どもたちとの再会」を報告したいと思います。

ここではほんの一端ですが、6回シリーズでご報告をお届けしたいと思います。

  1. カンボジアに渡った社会福祉学科の3台の車椅子
  2. 「くっくま孤児院」の子どもたちとの再会
  3. 日本語学校、幼稚園等の訪問
  4. 貧困の村の子どもたち
  5. 働く女性たち
  6. カンボジアの現状

★シリーズ2 「くっくま孤児院」の子どもたちとの再会

このカンボジア視察は、シリーズ1でもご紹介しましたが、昨年2017年11月13日(月)摂津市に来られた「くっくま孤児院」の子どもたちと本学の学生との交流がきっかけとなり、実現しました。 特に当時の「せっつ多文化スマイルネットワーク(今の「せっつ地球村」)」のスタッフ、カンボジアで活動するNPO「グローブジャングル」の皆さんとの出会いも大きな力となりました。
カンボジアのプノンペン空港で、日本で出会ったスタッフの方に出迎えを受けた私たちは、そこで一層カンボジアとの距離の近さを感じました。

「くっくま孤児院」を訪問したのは、2日目の夕方でした。 玄関には私たちが到着するのを待ってくれていた見覚えのある子どもたちが飛び込んできました。さっそくロビーで歓迎の言葉と懐かしいカンボジアの伝統舞踊で出迎えてくれました。 昨年同様、子どもたちの踊りは印象的でした。  

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歓迎のことば

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心に残る伝統舞踊
この伝統舞踊の後、車いすを贈呈し、皆で記念写真を撮りました。

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記念写真 ハイ ポーズ

1年ぶりに見る子どもたちの踊りは昨年に増して、生き生きと力強いものでした。 成長している表情に再会を実感しました。

伝統舞踊が終わった後、一人の少女が昨年、本学からお土産でお渡した文房具を部屋から持ってきて見せてくれました。 彼女の少し大人っぽくなった表情から思いが伝わってきて温かい気持ちになりました。

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大学グッズの文房具がカンボジアに

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オセロに熱心・・。

その後夕食まで、思い思いに子どもたちと遊びに興じました。秦先生は少し大きい子どもたちに誘われて「オセロ」を・・・。大きな声では言えませんが、秦先生負けたようです。  


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「うんこかるた」に興じる子どもたちと

カンボジアの遊具の箱から出てきたのは日本語の「うんこかるた」。驚きでした。かるたを読みながら大はしゃぎ。 「うんこ」は人間として万国共通!痛感しました。絵カードの絵を一枚ずつ指さして見て、共におなかを抱えて笑いこけました。

今回の「くっくま孤児院」は短い滞在期間でした。
昨年「孤児院」との言葉を聞いた時、少々の不安を感じました。 こんなに物に囲まれて豊かに育っている国の私たちとくっくまの子どもたちとの交流が果たして出来るのだろうか・・・。そんな不安を払拭して、昨年は学生とともに感激的な出会いを果たしました。今回の訪問は昨年以上の心温まる、心動かされる再会となりました。
カンボジアのプノンペンにあるこの「くっくま孤児院」には、いろいろな理由で生活をしている子どもたちがいますが、今回の訪問で日本との交流が進んでいることを確認しました。

この「くっくま孤児院」を通して、カンボジアの貧困の子どもたちの実態を踏まえた学びを深めることが、未来の子どもたちの幸せにつながるのではないかと実感しました。 日本の競争社会、情報社会の中で、私たちが何か置き去りにしている大切なものをこの訪問を通して再度確認し、未来に生きる今の若い学生にこの子どもたちと是非、触れ合ってほしいと実感致しました。
(文責 柏原)