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カンボジアにある日本語学校、幼稚園等への訪問(国際地域交流委員会・カンボジア視察の報告Vol.3)

国際・地域交流委員会として3名の教員(柏原・秦・大木)が、8月20日(月)~25日(土)にかけてカンボジアに福祉・保育を中心とした視察に出かけました。今回は、6回シリーズの第3回「日本語学校、幼稚園等の訪問」を報告したいと思います。

ここではほんの一端ですが、6回シリーズでご報告をお届けしたいと思います。       

  1. カンボジアに渡った社会福祉学科の3台の車椅子
  2. 「くっくま孤児院」の子どもたちとの再会
  3. 日本語学校、幼稚園等の訪問
  4. 貧困の村の子どもたち
  5. 働く女性たち
  6. カンボジアの現状

★シリーズ3 日本語学校、幼稚園等の訪問

幼児教育、福祉、対人援助の基礎を学ぶカンボジア海外研修の視察2日目。

朝一番で、 トゥールスレン博物館に見学に行き、その後、 CHA(カンボジア・ハンディクラフト・アソシエーション)に行き、その後、マザーテレサの家(愛の家・チャリティーオブミッショナリー)に行った後、タヤマ日本語学校さんに行きました。日本人のタヤマさんという方が始められたカンボジアにある日本語学校だそうです。
以前は無料で学ぶことができましたが、現在は有料となっているとのことです。意欲の高い学生のみ継続することができるくらい規律や指導に厳しいところだそうです。
学生たちはほとんど地方から出てきており、一人暮らしをしながら、日本語の勉強に励んでいらっしゃいました。
皆さん、礼儀正しく、その意味では日本に似ているなと感じました。

大阪人間科学大学の教員である柏原、秦、大木の3名は、タヤマ日本語学校1年生のクラスに入らせてもらい、自己紹介、ミニ授業をしました。皆さん、とても意欲的で日本に高い関心を示しておられました。
その後、3つに教員ごとのグループに分かれて、グループワークを行いました。
普段は、部外者は学校の中にあまり入ることができないそうですが、日本のNPO 法人グローブジャングルさんとのつながりにより、本学との交流を快く受け入れてくださいました。  

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プノンペンにある日本語学校

柏原のグループは折り紙を使ったレクリエーション

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柏原クラスの様子

秦グループは、歌(365日の朝)と日本のあれこれ、名刺の中に生徒さんの名前を漢字にあてがってプレゼント。日本語学校でのプレゼンテーション、学生さんとの交流、ミニ授業は、刺激的で、楽しくて、有意義なものとなりました。
その後は、「くっくま孤児院」へ行き、子どもたちと再会しました。まだご覧になっていない方は、/news/5811.htmlをご覧ください。

プレイクラン村の幼稚園と小学校への訪問 幼児教育、福祉、対人援助の基礎を学ぶカンボジア海外研修の視察3日目。

この日は、朝から車に揺られて、ベトナム国境近くにあるプレイクラン村まで出かけました。
プレイクラン村までは、プノンペンから車で2時間半かかります。ベトナムとの国境から20 km ぐらいののどかな村で、地雷の心配はもちろんありません。村のいたるところに牛や水牛がいますが、不思議と怖いという感じはなかったです。
校長先生の自宅の敷地内に小学校と幼稚園が併設されていて、生徒は貧困家庭の児童を対象としているそうです。
校長先生の自宅で出されるクメール料理の食事はとても美味しいものでした。
こちらの小学校や幼稚園では給食がないために、月に数回お粥の学校給食を提供しています。給食があることで、子どもたちは、学校に来やすくなります。日本の援助がこういう形で活かされているのですね。

小学校は1年生から3年生までを対象としています。写真は幼稚園児さんです。

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カンボジアの幼稚園

小学校、幼稚園の子どもたちは本当に目がキラキラと輝いていました。

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カンボジアの小学生

学校の敷地内には小さな図書館もあり、また、日本の大学生による手作りの絵本も開架されていました。
なんと図書館の管理は小学校の卒業生の子どもたちが行っていました。

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柏原先生と少し大きい子どもたち

治安の悪さや怖さなどは一切感じられなかったです。どこまでものどかな田舎の村です。取ったばかりのヤシの実ジュースをご馳走になりました。
小学校の隣では、村の女性に対して、就労を提供する意味で、縫製などの内職(フェアトレード事業)が行われています。これには、日本企業等の多くの支援が関わっているそうです。ここでは、貧困な村の助け合いの精神、貧しいけれども明るい人々、アジアの片隅で頑張っている子どもたちの輝く瞳で出会うことが出来ました。

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勉強するカンボジアの子どもたち

シェムリアップにある小学校と幼稚園幼児教育、福祉、対人援助の基礎を学ぶカンボジア海外研修の視察4日目。

別の小学校と幼稚園を訪問し、子ども達と交流を行いました。地域社会の原始的風景を目の当たりにしたような気持になりました。「この村は、何もないけれど、何でもある村なんです・・・」この言葉が、心に響きました。

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幼稚園の子どもたちと記念写真「おぉー!」

こちらで、大阪人間科学大学の学生さんが子ども達と遊んだり、日本の文化を伝えたり、勉強を教えたりすることができれば、本当に素晴らしいことだろうと思いました。 (文責秦)