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まだまだ開催中!人権週間に伴う「人権フェア」

12月4日(水)~12月10日(火)の人権週間に伴い、今年も「人権フェア」を開催しています!

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期間:2019年12月2日(月)~12月21日(土)

場所:OHSラーニングセンター(正雀学舎2階 図書館)

人権フェアでは、人権について考えるきっかけになるような図書や絵本、映像作品を多数展示しています。
先日のお知らせに引き続き、今回もおすすめ作品2点をご紹介します。

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治 著

2019年出版の新書です。筆者は医療少年院や女子少年院に入院した非行少年と関わる中で、「感情のコントロールが難しい」「何でも思い付きでやってしまう」などの特徴が彼らにあることを見い出します。罪を犯した彼らに「反省」を促すも、そもそも「反省以前」の状態にあることが理解されなければならないと筆者は訴えます。我々の周りにもそのようなしんどさを抱えた子たちがいたのではないでしょうか。

彼らのつまづきやしんどさに誰が気づき、どういった手助けができるのか。そんなことへのヒントをこの本は教えてくれます。対人援助職をめざす者として、目を通しておく価値があると思います。

『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』 石田仁 著

2012年以降、テレビでタレントやモデルさんなど「オネエ」言葉を使っている方たちを目にする機会も多くなってきました。また、男性同士の純愛ドラマなども人気を博しています。こうしてみると日本は「性別の越境」や「同性愛」などの性的マイノリティといわれる人々に寛容であるかのように見えます。しかし、それは必ずしも正しい理解に基づくものではなく、逆に見えにくい排除の仕方に繋がっているともいえるのではないでしょうか。友だちからカミングアウトされたら・・この本は、重要な部分にラインが引いてあったり、随所にマンガでの解説があったり、現実の課題や法制度などLGBTを理解するための様々な情報が書かれています。

対人援助を学ぶ学生の皆さんに、少しでも理解を深めてもらいたいと今年2月に発売されたばかりの本書を推薦します。

これらの他にも人権学習に役立つ資料や心温まるストーリー、様々な人権課題を取り上げた作品をピックアップしています。
この機会にぜひチェックしてみてください!

「人権週間」や人権に関する様々な情報について興味がある方は、下記の参考情報もあわせてご覧ください。

参考:法務省ウェブサイト http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00172.html