人間科学部 子ども教育学科からのお知らせ

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小学校教諭養成課程(小学校教諭コース)の近況報告③

子ども教育学科のyokojoyです。こんにちは!

さて今日は、小学校教諭養成課程(以下、小学校教諭コース)2年次生の「プレ演習」の様子をご紹介したいと思います。

今回小学校教諭コースの学生がチャレンジしたのは、"科学の実験"です。NHK for Schoolの『考えるカラス〜科学の考え方〜』という番組を題材に実践しました。

まずは、番組を視聴して、自分の担当する科学の実験について下調べをします。実験手順や必要な材料・道具を確認してメモをとり、Google Formsを使って教員と共有しました。

考えるカラスの下調べ.png

実験の全体像を掴んだあとは、材料や道具をそろえます。本格的な器具を用意することができないため、身の回りのもので代用できないか考えますが、大きさや長さ、深さが足りない!といったことはしばしばで、準備だけでも一苦労でした。

手に入りにくいものもありますし、必要なものを準備しても今回の実験に使えるものばかりではありません。中には実験道具を自作した学生もいました。

実験準備.png

さて、準備ができたら実験をして結果をたしかめますが...「このような結果になったけど、一体なぜこうなったのだろう??」という疑問が残ります。ここからが探究の始まりです!

原理を考え、「なるほど、こういうことか!」と納得がいくまで実験を繰り返します。実験の過程は、スマホ等を使って写真や動画でしっかり記録します。

そして実験の目的や原理、方法、結果、考察について実験レポートを作成し、Google Meetで共有しながらグループ発表を行いました。

考えるカラス_グループ発表場面.png

メンバーからの質問やアドバイスを通して、自分では気づかなかったことや理解できていないことを発見する機会になり、良い学びになったねで終わるところですが、小学校教諭コースはここでは終わりません!常にこれを教材化するにはどうすればいいかを考えます。「子供たちが分かるためにはどうしたらいいか...」ここからが小学校の先生のたまごとしての力が発揮されるところです。

原理を図式化したり、実験の手順を動画で示したり、子供の身近な出来事に置き換えたり、親しみやすいキャラクターを登場させて物語にしたりと、様々な工夫を凝らして、伝える方法を試行錯誤します。

最後のプレゼンテーションでは、Google Meetを使ってオンラインで発表しました。子供が目の前にいて授業をしているかのように問いかける発表がいくつもみられて、とてもわかりやすくて楽しく学び合えた時間になりました。

発表スライド画面.png

今回のこの科学の実験は、全て遠隔での実施となりましたが、学生たちがここまでICTを使いこなし、臆することなく堂々と発表できたことにとても感心しました。発表者への質問や感想も、随分と先生らしくなってきました。

この経験を次なるチャレンジにつなげていってほしいと願っています。