人間科学部 子ども教育学科からのお知らせ

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4年間の学びの集大成!~保育・教職実践演習その1~

みなさん、お久しぶりです! 子ども教育学科の元気印、Peggyでございます。(^^)/
いや~、早いものでもう12月も中旬ですね。
このブログがアップされる頃は、子ども教育学科は卒業論文の提出期間の真っただ中か、
あるいは提出期限が終わり、学生も教員も抜け殻のようになっているか。。。"(-""-)"
そのような怒涛の毎日を送っている4年次生ですが、
今回は卒業論文と同じくらい、4年次生の学びの重要な位置を占めている
「保育・教職実践演習」という授業の様子をレポートします!

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「保育・教職実践演習」とは、保育者・教育者となるためのいわば集大成となる科目。
4年間の学びをとおして、学生は「どのような力を身に付けてきたのか」「社会に出るうえでの自己課題は何か」を明確にし、
子ども教育学科の学生が卒業までに目指す「確固たる基礎・基本に基づいた保育者、教育者」として、
しっかりと力を蓄えてきたのかを確認します。

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授業前半は、これまで自身が履修した全科目の授業内容や成績を丁寧に1科目ずつ振り返るという、
「自分自身との対話」でしたが、後半は様々な実践の場で活躍されている方々をお招きしての
直接対話が中心となります。

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今回は、障がいをもつ子どもさんの保護者で、シャンソン歌手でもある、
宮野 柚里(みやの・ゆり)さんをゲストスピーカーにお呼びして
「障がいをもつ子どもと保護者に対する理解と接し方」について、お話を伺いました。
(感染症対策に十分配慮した上で自己紹介のときだけマスクを外されました)

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宮野さんのお子さんには「自閉症スペクトラム」という障がいがあります。
宮野さんは、息子さんに障がいがあると分かった時の気持ちから、
これまで歩んでこられた子育ての道のりについて、
当事者ならではの視点で、学生にお話ししてくださいました。

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もちろん、授業の中で障がいについて学ぶ機会はありますが、
当事者の方からお話を聞くという機会は、そうそうあるものではありません。
宮野さんのリアルなお話に、学生も引き込まれていきます。

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宮野さんは体験型のワークも取り入れながら、
障がいのある子どもの気持ちや、感じているであろう世界を分かりやすく
学生に伝えてくださいました。

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学生も、宮野さんからの課題に真剣に取り組みます。
気が付けば、あっという間に時間は過ぎていました。
学生の感想は。。。

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「とても貴重な経験になりました。私は発達支援の考え方を取り入れた保育をしていきたいので、
保護者の方のお話が聞けたのは、本当に良かったです。
支援をしていくことは勿論ですが、保護者の方が『支援してもらっている、ちゃんと見てもらっている』と
感じてもらえるようにすることも大切だと思いました。」

今回の講演会で、私たちが普段どれだけ会話の中で聴覚に頼っていたのかを知るきっかけになりました。
発達障がいを持つ子どもは『誰と・何を・いつ・どこで』が分からないと不安になると仰っていましたが、
それは誰でも同じことが言えると思いました。
だからこそ、障がいの有無や特別な支援の必要の有無に関わらず、どの子どもたちにも通じる分かりやすい支援を目指していくことが、
これから現場に出る私たち保育者に求められるものだと感じました。」

などなど、宮野さんの想いを来年から保育者となる視点で、しっかりと受け止めてくれたようです(#^.^#)

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4年次生の皆さん、いよいよ学生生活もラストスパートですが、
このように、どんどん感性を研ぎ澄ませて、積極的に取り組んでいきましょう!

(宮野さんにはホームページ上でのお名前や写真の公開についてご承諾いただいております)