心理学部 心理学科からのお知らせ

トピックス

公認心理師を目指す学生同士の支え合い(ピアサポート)活動の取り組み

8月15日の「トピックス」記事でもお伝えしていましたが、本学では「公認心理師を目指している学生によるピアサポート活動」に取り組んでいます。

ピアサポートとは、仲間同士による支え合いの活動のことです。心理学を専攻した学生がこれから公認心理師として働いていくためには、個人のスキルアップだけでなく、仲間同士の支え合いが重要になります。

そのための具体的な取り組みとして、大学院生の先輩が、公認心理師を目指す学部生の後輩の悩みや質問に答えるピアサポート活動を実施しました。

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去る10月14日に、記念すべき第1回のイベント「学部生のギモンに大学院生が答える会」が開催されました。

事前に、学部生から進路や実習の悩みを聞くアンケートを実施したところ、実に42問もの質問が寄せられました。

それらの質問を4つのテーマに分類し、会の当日はそれぞれに対して、現役の大学院生が自身の体験を基に回答していきました。

4つのテーマは次の通りです。
「大学院での生活とは」
「私は進路をこう決めた」
「私の大学院試験対策」
「大学院での心理実習の体験談」

約60分の全体会で、これらのテーマについての体験を伝えた後に、引き続き個別相談会も実施しました。

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個別相談会は、アクリルパネルを使って感染予防対策をした「個別相談ブース」で行われました。そこに参加した学部生は、個人的でより具体的な質問をして、大学院生との交流を深めていました。

参加した学部生の感想からは、
「具体的な例や体験談が聴けてわかりやすかった」
「自分の中のモヤモヤが晴れた」
「大学院生の生活について実際が知れて、ここから頑張らないとな、と思えました」
「今回の会がすごくよかったので、第2回もやってほしいなと思いました」
などの意見が聞かれました。

また、大学院生の感想からも、
「参加した学部生は、メモを取りながら集中して聴いている様に見えた。学部生が疑問を解消しているように感じられた」
「次の機会があれば、もっとわかりやすく何かを伝えられたらと思う」
「大学院生同士でも、お互いに初めて聴く話を発表で聴き合えたことで、それぞれの新しい面を見ることができ、思いがけず大学院生同士の仲も深まったように感じた」
「学部生のために行われた会だが、私たち大学院生にとっても、非常に良い活動だった。というのも、他の大学院生の体験を聴くことができて、とても良い機会になったので本当によかった」
などの意見が聞かれました。

今回の取り組みを通じて、同じ目標を持って学び合う仲間同士の交流が深まるきっかけになったことがわかりました。

こうした取り組みは、心理学部と大学院の教育を一体的に行っている本学の利点を生かした取り組みと言えます。

本学には公認心理師の受験資格が得られるカリキュラムがありますが、資格取得はあくまで専門職としての最初の一歩に過ぎません。その後に実際の支援現場で長く活躍していくためには、大学や大学院で学んだ仲間との繋がりのなかで、支え合う機会が続いていくことが大切です。

コロナ禍で学生同士の交流も制限されてしまいがちですが、今後もこうした機会を積極的に応援することで、学生の仲間づくりを大切に見守っていきたいと思います。

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