人間科学部 社会福祉学科からのお知らせ

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遠く離れた学生同士でグループワークが上手にできるように。

新型コロナウイルス感染症の影響によって本学は遠隔授業(インターネットを用いた同時双方向通信や動画配信の授業)を導入していますが、技術系・演習系の一部の授業は学内で万全な感染予防対策を施したうえで行っています。

4月の感染拡大に合わせてすぐに遠隔授業を導入したので、当初はすべての授業を遠隔授業で行っていましたが、最近は少しずつ可能な範囲で対面授業を取り入れています。

遠隔授業をする中で課題も見えてきました。その一つが、遠隔授業での議論の方法(学習技術の一つ)です。
遠隔授業での議論は、対面しての議論とは少し勝手が違います。遠く離れているからこそお互いに信頼感が持てるよう、自らの振る舞いや言葉遣いをより意識しなければなりません。

GoogleのMeetやZoomといったアプリを使いこなすのは、学生は慣れたものですが、授業で使うには、グループで話し合いをするためのルールといった、アプリの操作とは別の学習技術や心構えが必要です。

今回、そうした学習技術を身につける第一歩として、遠隔授業でのグループワークを想定して学内で練習をしました。

学生の皆さんは、言葉遣いや、論点を絞った話し合い、議論の進行などを仮想空間上で実行するために、いつもより気を遣っている様子です。確かに、映像は平面で音声から微妙な感情を読み取りにくいですし、相手から信頼してもらうためには振る舞いにも配慮しなければなりません。

しかし、かえって議論に集中しているように見えますし、自分の意見をどうすれば相手に理解してもらえるかを考えたり、カメラ越しに丁寧に相手に向き合っているようです。
マニュアルや手引きに頼らず、自分たちの頭で考えて改善していく姿は、頼もしい限りです。