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「L∞PIN'」学生活動紹介 No.⑮

こんにちは、ルーピン(社会貢献活動推進会議)です。

今回は健康心理学科4年次生の坂本 和也さんの活動をご紹介します。

Q.どういった活動をされているのか聞かせてください。

発達障がいや不登校などの子どもに対して学習支援を行う「あすはな先生」という活動をしています。頻度は週1回4~5時間ほど塾のような個別指導で国語や算数などを教えています。いまは2人ほど生徒を受け持っています。

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Q.どういうきっかけで始められたのでしょうか。

始めたきっかけは、たまたまゼミの授業で「あすはな先生」をされている方の活動内容を聞く機会があり、それがとても魅力的に感じられたので、自分もやってみようかなと思いました。それまで学習支援のボランティアをしたことはありましたが、発達障がいを専門的に研究していたわけではありませんでした。

Q.学習支援を始めてみて、悩んだことはありますか。

生徒が問題に取り組むときに、この子にはどう教えたらわかりやすいかを予測するのが非常に難しいです。物事を順番に教えた方がいいのか、先にゴールを教えてからどうしてそうなるのか説明をした方がいいのか、目で見て覚えるのが得意なのか、または耳から聞いて覚えるのが得意なのか。

事前にどんなことを苦手としているか聞いてはいるのですが、実際に面と向かって授業を行っていくことで、教える前に立てた予測を正確にしていくことが何より重要だと思いました。

たとえば、英語を教える場合には、「この生徒は、文法だとゴールを先に示してから教える方が覚えやすい、英単語は耳から覚える方がわかりやすい」など、特性をつかんで一人ひとりに合った細かい指導を行うよう心がけています。

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また、先生と生徒だけではなく、心理専門職がコーディネーターとして対応されていて、生徒の様子をコーディネーターに伝えたり、生徒がコーディネーターと話し合ったり、連携してサポートを行っていますので、何かあれば相談するようにしています。

Q.やってみて良かったと思うときはどんなときですか。

認知処理の仕方の予測が合っていたときや日を重ねることによってできる喜びを共有したときは、難しいけれど楽しいと感じます。

「あすはな先生」では「自立した学習者」を育むということが目的にあるのですが、ずっと誰かに頼っていると一人になったときに困るので、自分の課題に対して自分で取り組みができるように役立つことができればと思っています。生徒には、勉強以外にも「自分はこれができる」という自信を持ってもらえるように伝えていきたいです。

Q.始める前と後で変わったことはありましたか。

個々の特性をつかんでどんな学習方法が合っているか、どう問題に取り組むかということは自分にもあてはめることができるので、自己理解ができるなと感じました。

実は、入学前に健康心理学科を選択したのはこうなりたいという明確な目的があったわけではなく、心理学は幅広いので、この学科ではどういうことが学べるのだろうと興味を持ったからでした。4年次生になった今は公認心理師の資格をとりたいという目標を持って卒業論文にも取り組んでいます。この活動を通して得られた経験は、今後に活かせると感じています。

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<編集後記>

穏やかな語り口でしたが、具体的な話を伺ううちに、情熱を持って活動されているのが伝わってきました。また、他者だけではなく、自分に対する理解が深まると答えてくれたのが非常に印象的でした。

自分で自分を振り返ることはなかなかできることではありません。

ですが、あらためて自分に「気付き」、「学ぶ」ことで「成長する」ことができるのだと実感できました。

素敵なお話をどうもありがとうございました。

ボランティアやルーピンに興味があれば、下記メンバーにお声かけください。

【庄屋学舎】 山中(社会福祉学科)、平松(学生課 学生支援センター)、西山(学生課)、

伴(教務課)

【正雀学舎】 山内(キャリアセンター課)、清水(入試広報センター課)

【C号館】  立本(医療福祉学科 視能訓練専攻)