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平成27年度(第15回)入学宣誓式 学長式辞

2015年4月13日

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本日晴れて大阪人間科学大学ならびに大学院に入学された新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。この場に出席しているすべての教職員とともに、みなさんの入学を心から歓迎いたします。

また、ご来賓のみなさまにはご多用のところをご臨席賜りまして、厚く御礼を申し上げます。

さらに、新入生のみなさんを今日まで育て、その勉学を支えてこられたご家族をはじめ関係者のみなさまには、心からお慶びを申し上げます。

新入生のみなさんは、今、大学生、大学院生として新たな期待をもって入学されたことと思います。そこで、まずみなさんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。

本学は、人間をさまざまな角度から見つめ、科学的に探求することを目的として、今世紀の始まりの2001年、平成13年に1学部2学科構成で開学されましたが、その後、学科の増設や大学院人間科学研究科が設置され、多くの卒業生、修了生を社会に送り出しています。

本学の運営母体である学校法人薫英学園は、1931年、昭和6年に設立され、来年は創立85周年を迎える伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」です。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。

20世紀は科学技術が飛躍的に進展し、人類に多くの恩恵と「物の豊かさ」をもたらしましたが、21世紀に入って、「心の豊かさ」が大切にされる社会の実現が求められています。また、少子高齢化が急速に進む我が国にあっては、医療や福祉、教育、心理の分野における有為な人材の育成が急務と考えられています。そこで、本学では三年前に「医療福祉学科」、「子ども福祉学科」、「医療心理学科」の3学科を新たに設け、既設の「社会福祉学科」、「健康心理学科」とともに、人間性豊かな幅広い知識をもった対人援助の専門職業人の育成を使命とする大学として新たにスタートいたしました。本日入学されたみなさんは大学の第15期生であるとともに新体制のいわば第4期生ということになり、今後の活躍が大いに期待されています。

次に、これから始まる学生生活をどのような心構えで過ごして頂きたいかについてお話します。

みなさんには、それぞれの学科、専攻、コースあるいは領域において、専門知識とスキルをしっかりと身につけていただくとともに、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をして頂きたいと思います。

近年、若者のコミュニケーション能力や与えられた課題を解決する能力など、社会人として持つべき基礎力の不足が指摘されています。将来、社会において対人援助分野での活躍が期待されるみなさんには、卒業や修了のための勉強だけでなく、学内外でのさまざまな活動にも積極的に参加し、人の輪を広げ、これからの人生において必要な社会性や能力を在学中から身につける努力をして頂きたいと思います。

大学はみなさんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では、教職員と学生間の距離が近く、私ども教職員は皆さんを応援するため最大限の努力をいたしますが、皆さんの夢を実現する主役はあくまでも皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の成長に本気で取り組んでください。大学の教職員も一丸となって皆さんの成長に本気で取り組んでいく決意を固めています。

また、皆さんを物心両面において暖かく支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを忘れずにこれからの学生生活をおくっていただきたいと思います。

最後に、皆さんが本学での充実した学生生活を始められることを願って、私の式辞といたします。

平成27年4月1日
大阪人間科学大学 学長
木村健治