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【新しい門出に当たって】

2021年3月26日

3月23日に2年ぶりの学位記授与式を挙行しました。

残念ながら感染防止の観点から、保護者の方々の参加を控えさせていただきました。皆さんにとっても、この1年間コロナ禍における制限を余儀なくされたにもかかわらず、マスク越しではありますが、皆さんの晴れやかな表情に出会えたことが、誠に嬉しく感じました。

本学を卒業・終了した皆さんは、4月からの新しい門出を迎えられます。新しい日常、ニューノーマルの中での幸せな未来を願っています。

思い起こせば、私も4年前の入学生とともに学長として赴任し、この3月末で無事に任期満了となり、皆さんとともに新しい門出を迎えます。この4年間で、皆さんの日々の成長をひしひしと感じ取り、ともに卒業できることに喜びを感じております。

皆さんの新しい門出に幸有りますことを願って、学位記授与式の式辞を掲載しますとともに、私の最後の学長ブログといたします。4年間ありがとうございました。

なお、在学生の皆さんにも、本学での今後ますますの「成長に、本気。」を強く願っております。頑張ってください。


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【令和2年度
学位記授与式 (学士・修士) 式辞】

本日、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。この授与式には感染防止の観点から、残念ながら参加頂けてはいませんが、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして、心からお慶びを申し上げます。

また、申し遅れましたが、校友会会長はじめご来賓の方々には本日ご多用の中、学位記授与式のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。

先ほど、学部の卒業生、大学院修士課程修了生の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。

本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科・専攻において、「成長に、本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材として立派に成長して、本日を迎えられたものと喜んでおります。

特にこの1年間は、ウィズ・コロナの中での苦難の大学生活でありましたが、挫けることなくしっかりと乗り越えてこられました。

顧みますと、昨年度の学位記授与式が、中止せざるを得なくなり、昨年卒業の皆さんの門出を祝うことができなかったことは誠に残念な思いであり、今年実施できることに、心から喜びを噛み締めております。

この1年間、4月には入学宣誓式も実施できず、緊急事態宣言が発令され、国や大阪府による大学の休業要請を踏まえ、さらに対面授業も実施することができず、全科目を遠隔授業で対応することとなり、皆さんには不自由をおかけし、身体面、精神面、経済面、さらに遠隔授業での課題提出にも追われ、多重の苦痛を味わわれたことを残念に思っています。

その後、緊急事態宣言が解除され、6月からは一部科目のみ対面授業を行い前期が終了しました。後期授業は多人数の一部を除き、大部分は対面授業を行うことができ、学生の皆さんの元気な声が大学構内で聴こえるようになり、皆さん同様、私自身も元気を取り戻しました。

また大学祭は当初の予定を変更し、12月のオンライン大学祭に切り替わりました。その後、1月には第3波感染拡大での緊急事態宣言で遠隔授業対応となり、卒業試験では予期せぬご苦労をおかけしたとお察しします。

これからもウィズ・コロナでの新しい日常、すなわち、ニューノーマルの世界の中あっても、21世紀の少子高齢化が急速に進む我が国では、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。さらに、2025年には人口の4人に1人が75歳以上という超高齢社会となると予想されており、医療・福祉へのニーズは急速に高まっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を明るく照らす有意な人材となって欲しいと願っております。

その中で本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という「心に触れる熱い思い」を持つ「人間味豊かな」「対人援助の専門職業人」であり、その中でも「チーム支援」が重要になってきます。この「チーム支援」により、更なる少子高齢化が進む日本の近未来の課題が解決され、明るい未来へと繋がってきます。

このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んできた「対人援助の専門職業人」を目指している皆さんが、この「チーム支援」のリーダーとして、活躍する時代となります。

皆さんは、これからニューノーマルの世界に旅立ちます。不安もあるかと思いますが、限りなき希望を胸に秘め、未来に飛び立ってください。とは言うものの、楽しいことばかりではなく、未来には、複雑で厳しい世界も待ち受けていることでしょう。今後、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、昨年来のコロナ禍にもくじけることなく、本学での「対人援助のプロ」を目指して、日々着実に努力した経験で培った自信を基に、常に前向きに突き進んで欲しいと願っております。

このような努力の積み重ねを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。

令和3年3月23日

大阪人間科学大学 学長  田中保和