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3月の取り組みと卒業式!

2019年3月28日

3月に卒業された皆さんおめでとうございます。在学生の皆さんは、4月からは新年度、新たな気持ちで新学期を迎えて欲しいと願っています。それでは、平成30年度末、3月の取り組みを報告します。


〇3月2日 「理学療法学科臨床実習指導者会議」
理学療法学科 平成31年度 臨床実習指導者会議 に参加しました。
第1部のシンポジウム「臨床実習で実習生を不安にさせない指導の工夫」では実習先施設の指導者の先生方からの貴重なお話をいただきました。
第2部では、私から開会の挨拶をさせてもらい、昨年度の2年次生の見学実習、3年次生の評価実習の報告に続き、次年度の新2年次生の見学実習、新3年次生の評価実習、新4年次生の総合臨床実習についての計画を説明し、熱心な質疑応答を経て、意見交換を密にいたしました。なお、関東から九州までの各地から87施設の指導者の方々にご参加いただき誠にありがとうございました。
ご参加いただいた熱心な指導者の皆様にご指導いただける本学の学生たちは、本当に幸せ者だと実感いたしました。
その後、第3部では、臨床実習指導者への学生挨拶及び面談を実施しました。その際の学生たちは白の実習服に身を包み、緊張の中に不安はあるものの、期待が感じられ、それぞれが似合っていて凜々しい姿でした。
理学療法士の卵が、理学療法学科の事前指導を経て、2年次生は8月からの見学実習、3年次生は11、12月の評価実習、4年次生は4月~7月の総合臨床実習を通じて大きく成長することを期待しております。頑張ってください。健闘を祈ります。



〇3月7日 「修士論文発表会」「FD研修会」

「修士論文発表会」
本年度修士課程を修了する4名の「修士論文発表会」が実施されました。大学院の研究科におけるそれぞれの心理学分野での2年間の研究成果が発表されました。深い内容なので専門外の私には理解が及ばないところもありましたが、着実な努力を積み重ねたであろう研究内容が発表されました。更なる研究を続けられ、修士課程修了後の今後の活躍を期待しています。

「FD研修会」
2018 年度 FD 研修会 −Peer Review of Teaching− を実施しました。
授業力向上を目的にピア・レビューとして、10~12月にかけての教員同士の授業相互参観を実施しました。その結果、各教員から提出された報告書を基にピア・レビューの実施概要報告が最初に行われました。
続いて、授業相互参観での報告書を基に選ればれた3名の教員による授業の工夫等のプレゼンテーションが行われました。3名の発表にはそれぞれ学科を越えても参考になることが多く含まれ、この活動を通して、教員の授業力向上が更に進みますことを期待しています。



〇3月9日 「一般入試(D日程)及びセンター試験利用入試」

今年度最終の試験、一般入試(D日程)及びセンター試験利用入試(D日程)が実施されました。若干の欠席者はいたもののラストチャンスを逃さぬように、受験生達は真剣に試験に向かっていました。本学は「入学して良かった」と言われる大学を全教職員力を合わせて目指しています。今回の試験で合格された受験生には是非入学していただきたいと考えています。
最終試験を終えて、本学の特色をご理解いただき受験された皆様、保護者の皆様、高校の先生方に感謝申し上げます。本学では入学者の期待に応えられますよう教育内容の充実に努めて参りたいと考えております。



〇3月17日 「オープンキャンパス」

新3次年生、新2次年生向けの新年度、新生3学部誕生予定の記念すべき第1回目のオープンキャンパスが実施されました。
雨模様の曇天で出足を懸念しましたが、10時の開会までは何とか降らずに、多くの参加者がありました。開始後直ぐに雨が降り出しましたが、3月としてはここ数年来で最多の参加者となり、皆さん意欲的で、体験授業、学部・学科・専攻体験ブース、個別相談コーナーなどの催しに積極的に参加して、大いに盛り上がりました。
学生スタッフのSHINE★NINKA(シャイニンカ)の活躍のおかげで、それぞれのプログラムも順調に進みました。これから進路研究を進める新2年生に向けた「人科大を知ろう」では、SHINE★NINKA(シャイニンカ)の学生たちが企画し、実施しました。
今後に向けより良いプログラムを考えていきますので、次回5月以降のオープンキャンパスへの多くの参加を期待しております。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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〇3月22日 「学位記授与式」(卒業おめでとう!)

午後1時から学位記授与式が厳かに執り行われました。各学科の学位記を授与される総代の学生さん同様、私自身も緊張の中で授与式を終え、式辞を無事読み上げることができました。その後の、心のこもった学生代表謝辞にはいたく感動し、私からの想いと旅立つ皆さんへのメッセージを伝えました。
そして、夕刻にはリーガロイヤルホテルで卒業記念パーティーが華やかに催されました。学友会役員の進行で、軽音楽部やダンス部有志の演奏やダンス、豪華な抽選会など盛り上がりました。卒業生の門出を祝うに相応しい素晴らしいパーティーだったと喜んでおります。学生課、学友会並びに有志参加の在学生の皆さんありがとうございました。

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次に、学位記授与式での私の式辞を掲載します。

【式辞】平成30年度 学位記授与式 (学士、修士)


本日、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。並びに、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を温かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして心からお慶びを申し上げます。
また、申し遅れましたが、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、学位記授与式のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。

先ほど、学部の卒業生、大学院修士課程修了者の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。
本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、「成長に本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材として立派に成長して、本日を迎えられたものと喜んでおります。

二十一世紀における、少子高齢化が急速に進む我が国では「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。さらに、2025年には人口の4人に1人が75歳以上という超高齢社会となると予想されており、医療・福祉・教育・心理へのニーズは急速に高まっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を明るく照らす有意な人材となって欲しいと願っております。

一方、現在の高度情報化社会の中で、AIをはじめとしたコンピュータが、多くの仕事を人に取って替わると言われる近未来社会が目前に迫っています。
AIが人の仕事を奪うのか、あるいは人類がAIという道具を使い、より人間らしい生活が送れるようにするのか?いずれにせよ、近未来社会でより一層大切になるのが、共感する心など「人間らしい心の働き」であり、仕事として求められるのは、医療・福祉、教育・保育、心理などの「対人援助職」であることが多くの識者によって指摘されています。

さらに現在注目される外国人労働者の受け入れにおいても、「対人援助職」は中心的な職種であり、彼らをまとめ、指導育成できるリーダーの養成も急務であります。
その中で本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という「心に触れる熱い思い」を持つ「人間味豊かな」「対人援助の専門職業人」であります。そして、皆さんが外国人労働者も含め、「チーム支援」をリードすることで、更なる少子高齢化が進む日本の近未来の課題が解決され、明るい未来へとつながるのです。
このようなときこそ、「対人援助の専門職業人」を目指して、本学で学んできた皆さんが活躍する時代となります。
皆さんは今から、夢と希望を胸に秘め、限りなき未来に飛び立とうとされています。とは言うものの、楽しいことばかりではなく、未来には、複雑で厳しい世界が待ち受けているものと思います。今後、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、決して諦めず、本学での「対人援助のプロ」を目指して日々着実に努力した経験で培った自信を基に、常に前向きに突き進んで欲しいと考えております。

このような努力の積み重ねを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。

平成31年3月22日
大阪人間科学大学長  田中保和