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卒業おめでとう!

2018年3月26日

3月16日(金)午後1時から、学位記授与式が厳かに執り行われました。

各学科の学位記を授与される総代の学生さん同様、私自身も緊張の中で学位記授与式を終え、式辞を無事読み上げることができました。その後の心のこもった学生代表謝辞にはいたく感動し、異例ではありますが、その場で私からの想いと旅立つ皆さんへのメッセージを伝えました。

そして、夕刻にはリーガロイヤルホテルで卒業記念パーティーが華やかに催されました。学友会役員の進行で、有志の演奏やダンス、抽選会など盛り上がりました。卒業生の門出を祝う素晴らしいパーティーだったと喜んでおります。学友会並びに有志参加の在学生の皆さん、学生課の方々、有り難うございました。

学位記授与式での私の式辞を掲載します。 なお、3月中のその他の取り組みについては前後しますが、追って報告します。



【式辞】平成29年度 学位記授与式式辞

朝から気に懸けていた雨も、本日の皆さんを祝福するかの様に上がり、先月の数十年振りとも言われた厳しい寒波に見舞われたのも忘れるような暖かい春の陽気が続き、梅の満開を経て、まさに皆さんの門出を待ちわびているかの様に、桜のつぼみが膨らみ始め、もうすぐ咲き始めようとしている今日の良き日に、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。

そして、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられました、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして心からお慶びを申し上げます。 また、申し遅れましたが、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、本学の学位記授与式のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。


先ほど、学部の卒業生、大学院修士課程修了者の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。 本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、「成長に本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材として立派に成長し、本日を迎えられたものと喜んでおります。


21世紀における、少子高齢化が急速に進む我が国にあっては、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を支える有意な人材となって欲しいと願っております。

「人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる」、そんな衝撃的な予測をするイギリスのオックスフォード大学でのマイケル・A・オズボーン氏の研究をはじめ、いくつかの調査・研究を通して10~20年後には労働人口の約半数が人工知能・ロボットで代替可能になると予測されています。このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んできました、「対人援助の専門職業人」を目指している皆さんの、活躍の時代となります。


皆さんは今から夢と希望を胸に秘め、限りなき未来に飛び立とうとされています。とは言うものの、楽しいことばかりではなく、未来には、複雑で厳しい世界が待ち受けているものと思います。そのときには、本学での対人援助のプロを目指して日々着実に努力した経験で培った自信を基に、常に前を向いて突き進んで欲しいものと考えております。

記憶に新しいところでは、ピョンチャン冬季オリンピックで活躍されたフィギュアスケートの羽生結弦さんが、出場自体危ぶまれていた足の大怪我を克服して、金メダルを獲得したことを始め、数多くの感動の場面に出会い、勇気づけられました。これらのことから、不可能とも思える困難や苦難にも負けず、努力を重ねていれば、必ずや報われるものと学んだ人も多かったと思います。


皆さんも、今後、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、決して諦めず、常に前向きに努力を積み重ねられることを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私からの式辞とさせていただきます。


平成30年3月16日
大阪人間科学大学学長
田中 保和