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入学おめでとう!

2019年4月 1日

4月1日午後1時から、桜の満開を目前に控えた、花冷えの残る春の陽ざしの中、多数の新入生やご家族の皆様の熱い想いが伝わる入学宣誓式が執り行われました。

私からの入学許可及び式辞、そして来賓の祝辞等の後、入学生宣誓で代表の学生の力強い言葉に感動し、新入生の皆さんの今後の活躍に期待が膨らみました。

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次に、学位記授与式での式辞を掲載します。



【式辞】

春の日差しの中、花冷えの影響もあり、桜の花が皆さんの入学を待っていたかのように、まもなく満開を迎えようとしています。

皆さんが新たな第一歩を迎える今日の良き日に、新しい元号が万葉集にちなみ「令和」と発表されました。この新しい時代の最初に大阪人間科学大学ならびに大学院の新入生になられた皆さん、ご入学おめでとうございます。
希望に満ち溢れ、前途洋々な皆さんの入学を、教職員一同、心から歓迎いたします。

並びに、本日まで新入生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、心からお慶びを申し上げます。また、申し遅れましたが、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、新入生のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。

新入生の皆さんは、今、大学生、大学院生として新たな期待をもって入学されたことと思います。そこで、まず皆さんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。

本学は、人間をさまざまな角度から見つめ、科学的に探求することを目的として、今世紀の始まりの2001年、平成13年に1学部2学科構成で開学されましたが、その後、学科の増設や改編、大学院人間科学研究科が設置され、多くの卒業生、修了生を社会に送り出しており、今年入学された皆さんは第19期生になります。
本学の運営母体である学校法人薫英学園は、1931年、昭和6年に設立され、創立88周年を迎える伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」であります。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。

21世紀における、少子高齢化が急速に進む我が国では、2025年には人口の4人に1人が75歳以上という超高齢社会となると予想されており、医療・福祉・教育・心理へのニーズは急速に高まっています。その中で、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。
本学はまさにその需要に応え、これからの時代を支える、「対人援助の専門職業人」を目指す学生の、「成長に本気。」をスローガンに、人間科学部に、社会福祉学科、医療福祉学科、子ども保育学科、健康心理学科、医療心理学科、理学療法学科の6学科が置かれており、医療や福祉、教育、心理の分野における有為な人材の育成を目指しています。
皆さんには、本学での学びを通して、その期待に十分応えられる、これからの日本を明るく照らす有意な人材となって欲しいと願っております。

一方、現在の高度情報化社会の中で、AIをはじめとしたコンピュータが、多くの仕事を人に取って替わると言われる近未来社会が目前に迫っています。その中で本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という「心に触れる熱い思い」を持つ「人間味豊かな」「対人援助の専門職業人」であり、「チーム支援」をリードすることで、更なる少子高齢化や高度情報化が進む日本の近未来の課題が解決され、明るい未来へとつながるのです。このようなときこそ皆さんが「対人援助の専門職業人」として活躍する時代となります。

皆さんには、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの新しい出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、立派に成長して、これからの日本を支える人材となって欲しいと願っており、教職員一同、皆さんの「成長に、本気。」に全力で取り組んでいく決意であります。

近年、若者のコミュニケーション能力の不足が指摘されています。将来、職場や地域社会で「対人援助の専門職業人」としての活躍が期待される皆さんには、卒業や修了、資格取得のための勉強だけでなく、コミュニケーション能力など、これからの人生で身に付けるべきものについてもぜひ考えて下さい。
そのためには、先生や先輩そして仲間たちからの意見を聞くことが必要です。皆さんには、専門知識とスキルをしっかりと身につけていただくとともに、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をしていただきたいと考えています。

大学とは、皆さんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では、教職員と学生間の距離が近く、私ども教職員は皆さんを応援するため最大限の努力をいたしますが、皆さんの夢を実現する主役は、あくまでも皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の「成長に、本気。」で取り組んでいただきたい。

さらに、皆さんをこれまで物心両面に暖かく支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを忘れずに、これからの学生生活を送っていただきたいと強く思っています。

まとめになりますが、皆さんと私達教職員一同が協働で全力を尽くし、充実した学生生活を過ごすことで、大阪人間科学大学と皆さんの新たな輝かしい未来を、共に創っていこうではありませんか。以上、皆さんへのお願いと期待をこめて、私の式辞といたします。


平成 31年 4月 1日
大阪人間科学大学 学長  田中 保和