介護福祉専攻の3年次生のゼミで、学生の「回想法をやりたい!!」という希望をもとに、社会福祉法人成光苑 きりんデイサービスにお邪魔させていただき、認知症の方と一緒に回想法を行いました。
回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、なじみ深い生活用品などを見たり触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合うものです。
昔のことを思い出すことによって、精神的な安定や自信回復につながるといわれています。
まず初日は、デイサービスの職員さんが実施されている回想法を見学。

そして、学校に戻り、回想法のテーマを話し合いました。
テーマは、「昔なつかしいお菓子」に決定ヽ(^o^)丿
実施にあたって学生は以下の目標を考えました。
①利用者様に出来るだけたくさん話してもらえるように促す。
②五感を使って昔のことを思い出してもらう。
③利用者様の表情や行動を観察しながら 自分の役割を意識する。
2週間後、購入したお菓子を持って再び訪問。
まずは、デイサービスの管理者の方と事前打合せです。

さあ、いよいよ今度は学生たちが高齢者の方たちと一緒に回想法に取り組みます。
「これは何のお菓子でしょう?」「明治時代に作られたん?」「これ何やろ?」


なごやかに話は進みます。
「見たことないわ」「これ何?」

お菓子について話をしながら、実際に食べてみます。
「知ってる知ってる~」「このマーク知ってる」「中のクリームがおいしい」「中こんなんやった?」

「これ知ってる」「懐かしい」「見たことあるわ」

回想法を終えた学生たちは、「五感を使うことで、忘れていても思い出すことができた。雰囲気が良く、利用者様も終始笑顔で話していた」と振り返りました。
授業で習った認知症ケアの回想法を施設の利用者様と一緒に実践させていただき、学生も楽しみながら学ぶことができました。
きりんデイサービスの利用者様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
◆現医療福祉学科 介護福祉専攻は2020年4月に介護福祉の学びをより深めることができる新社会福祉学科へと生まれ変わります。
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