teatures_voices 先生に聞いた学びの魅力

#04

幼児教育・保育は

人生最初の教育

ロボットにはできない、

人の育ちにかかわる仕事

フィールデン 育未

フィールデン 育未 准教授

子ども教育学科

[専門分野]保育・幼児教育学

[プロフィール]大学で幼児教育学を専攻し、幼稚園教諭として勤務。その後、大学院にて博士課程後期過程を修了。2014年、本学助教に就任。

本学科の魅力

専門家としての自信を持って、保育・教育の仕事に向き合えるように

本学科は、アットホームな環境で、幼稚園教諭や保育士、小学校教諭などを目指すことができます。専門家としての知識とスキルを身に付けることはもちろん、人の育ちにかかわる責任感と自負を磨くことに重点を置いています。4年間の学びを経て現場に出るときには、専門家としての自信を持って、保育・教育の仕事に向き合えるようになるでしょう。

将来を見据えて

保育者としての責任と専門性で、信頼に応える

私が専門とする幼児教育・保育は、人格形成の基礎をつくる、人生最初の教育です。しかし、その重要性は、まだ十分に認知されているとは言えません。幼児教育には、教科書を使うような「目に見える授業」はありません。そのため「見えない教育」とも言われ、「子どもと遊ぶだけの仕事」という誤解がいまだに根強く残っています。
保育者として現場になると、きっと受け持つ多くの子どもたちから「先生、大好き!」という言葉をもらえるでしょう。これほど直接的に「好き」と言ってもらえる仕事は、ほかにはなかなかありません。この言葉は、子どもたちが保育者を全面的に信頼していることの証です。子どもたちや保護者の信頼に応えるためにも、命を預かり、人の育ちに関わっていることへの責任感を持つことが重要です。
また、専門的な知識に裏付けされた質の高い教育・保育を実践することが求められます。保育は単なる「子どものお世話」ではなく、幼児期の発達に応じた適切な関わりが必要な専門職です。理論と実践を両輪として学ぶことが、より良い保育者への第一歩となります。
卒業生の多くは、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状等を取得し、保育のプロフェッショナルとして活躍しています。たとえ保育者にならなくとも、ここでの学びは、対人コミュニケーションなどで活かせるもの。専門性を活用し、社会に貢献する道も広がっています。

フィールデン 育未

保育の仕事に関して、少しネガテイブな評価を耳にしたことがある人もいるかもしれません。保育業界としても、保育の魅力をどう若い世代に伝えていくかが課題となっています。
私は、幼児教育は「教育のスタート」を担う、とても意義深い仕事だと自負しています。いかにテクノロジーが発達しても、ロボットが保育者の代わりを務めることはできません。心の通う保育を実現するために、理論と実践を積み重ね、高い専門性を身に付けてください。その努力はやがて子どもたちや保護者からの「先生でよかった!」といううれしい言葉となって、あなたに返ってきてくれるはずです。