対人援助のコミュニ
ケーションに役立つ
心を科学的に
捉える学び

中島 康明 教授
心理学科
[専門分野]特別支援教育 / 教育工学・福祉工学
身体教育学 / 応用健康科学
[プロフィール]養護学校、盲学校での勤務を経て、大阪府教育委員会へ。
その後、特別支援学校に教頭、校長として勤務の後、本学に着任。心理学とイノベーションについて、学びと実践を重ねている。
本学科の魅力
心理学を学ぶことで広がる可能性
本学科には、公認心理師など対人支援のプロフェッショナルを目指す学生のほか、教員や民間企業への就職を目指す学生も多く在籍しています。どんな職業に進むとしても、心理学の学びは、社会や組織に積極的に参加する力を養う上で大いに役立ちます。
私自身、長らく特別支援教育に携わってきましたが、一人ひとりの子どもに合わせた個別のケアや指導を考えるときには、心理学の学びが活かされてきたことを実感しています。心理学を学ぶことは、他者を理解し、より良い関係を築くための重要なスキルとなるでしょう。
本学科には、幅広い心理学分野を専門とする、実務経験の豊富な講師陣がそろっています。不安や悩みを抱える学生にも、カウンセリングマインドを持って相談にのる先生が多いことは、心理学科ならではの特徴かもしれませんね。
将来を見据えて
ウェルビーイングとデータサイエンスの視点から
人と人とのコミュニケーションは、私たちが生きる土台ともいえるものです。心を科学的に捉える心理学の学びは、仕事においても、プライベートにおいても役立っていくことは間違いありません。
とくに今、世界的に注目されている概念に、「ウェルビーイング(Well-being)」があります。心身ともに健やかで幸福な生活を送るためには、自分だけ良ければいいという考え方ではなく、他者と良好な関係を築く力が必要です。コミュニケーションの本質を理解し、自分自身や周囲の人を幸せにする力を培っていきましょう。
また、心理学というと文系のイメージが強いかもしれませんが、実は文系・理系の両方の視点が求められる学問です。たとえば、私が担当する「データサイエンス」の授業では、統計分析やAIの仕組みなどについても学びます。これからの社会において、心理学的視点とデータサイエンスのスキルを兼ね備えることは、大きな武器となるでしょう。

SNSやインターネットの発達で、文字でのコミュニケーションが増えています。しかし、リアルなコミュニケーションでは、言葉や文字だけでなく、表情や仕草、目線などからも多くの情報を読み取っているものです。こうした「言葉以外のコミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」は、実は非常に重要な要素です。日常の何気ないうなずきやアイコンタクトなども、心理学的な理論を知ることで、自分の持ち味として磨いていくことができます。本学での学びを通じて心を科学的に捉え、積極的に社会や組織に参加していく際のコミュニケーションや行動に役立てていきましょう。