2018年4月 4日
4月2日午後1時から、暖かい気候と多数の入学生やご家族の皆様の熱い想いが伝わる入学宣誓式が執り行われました。
私からの入学許可及び式辞、そして来賓の祝辞等の後、入学生宣誓で代表の学生の力強い言葉に感動し、新入生の皆さんの今後の活躍に期待が膨らみました。
次に、入学宣誓式での式辞を掲載します。
【式 辞】 平成30年度 入学宣誓式式辞
暖かい春の日差しの中、桜の花も満開を経て、新入生の皆さんを象徴するかのような若葉が、しっかりと芽生えはじめている今日の良き日に、晴れて大阪人間科学大学ならびに大学院に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。
希望に満ち溢れ、前途洋々な皆さんの入学を、教職員一同、心から歓迎いたします。 並びに、本日まで新入生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、心からお慶びを申し上げます。 また、申し遅れましたが、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、新入生のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。
新入生の皆さんは、今、大学生、大学院生として新たな期待をもって入学されたことと思います。そこで、まず皆さんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。
本学は、人間をさまざまな角度から見つめ、科学的に探求することを目的として、今世紀の始まりの2001年、平成13年に1学部2学科構成で開学されましたが、その後、学科の増設や改編、大学院人間科学研究科が設置され、多くの卒業生、修了生を社会に送り出しており、今年入学された皆さんは第18期生になります。
本学の運営母体である学校法人薫英学園は、1931年、昭和6年に設立され、今年で創立87周年を迎える伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」です。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。
21世紀における少子高齢化が急速に進む我が国にあっては、人間一人ひとりを大切にするための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。本学はまさにその需要に応え、これからの時代を支える、「対人援助の専門職業人」を目指す学生の、「成長に本気。」をスローガンに、人間科学部に、社会福祉学科、医療福祉学科、子ども保育学科、健康心理学科、医療心理学科、理学療法学科の6学科が置かれており、医療や福祉、教育、心理の分野における有為な人材の育成を目指しています。
皆さんには、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの新しい出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、立派に成長して、これからの日本を支える人材となって欲しいと願っており、教職員一同、皆さんの「成長に本気。」に全力で取り組んでいく決意であります。
近年、若者のコミュニケーション能力の不足が指摘されています。将来、職場や地域社会で「対人援助の専門職業人」(プロフェッショナル)としての活躍が期待される皆さんには、卒業や修了、資格取得のための勉強だけでなく、コミュニケーション能力など、これからの人生で身に付けるべきものについてもぜひ考えて下さい。そのためには、先生や先輩そして仲間たちからの意見を聞くことが必要です。 皆さんには、専門知識とスキルをしっかりと身につけていただくとともに、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をして頂きたいと考えています。
大学とは、皆さんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では教職員と学生間の距離が近く、私ども教職員は皆さんを応援するため最大限の努力をいたしますが、皆さんの夢を実現する主役は、あくまでも皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の「成長に本気。」で取り組んでいただきたい。 さらに、皆さんをこれまで物心両面に暖かく支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを忘れずに、これからの学生生活を送っていただきたいと強く願っています。
まとめになりますが、皆さんと私達教職員一同が協働で全力を尽くし、充実した学園生活を過ごすことで、大阪人間科学大学と皆さんの新たな輝かしい未来を、共に創って行こうではありませんか。以上、皆さんへのお願いと期待をこめて、私の式辞といたします。
平成30年4月2日
大阪人間科学大学学長
田中 保和
2018年3月30日
4月からは新年度、新たな気持ちで新学期を迎えて欲しいと願っています。
それでは、平成29年度末、卒業式以外の3月の取り組みを報告します。
〇3月1日 「FD研修会」
2017年度 FD 研修会 −Peer Review of Teaching− を実施しました。
授業力向上を目的にピア・レビューとして、10~12月にかけての教員同士の授業相互参観を実施しました。
その結果、各教員から提出された報告書を基にピア・レビューの実施概要報告が行われました。
続いて、授業相互参観での報告書を基に選ればれた3名の教員による授業の工夫等のプレゼンテーションが行われました。
3名の発表にはそれぞれ学科を越えても参考になることが多く含まれ、この活動を通して、教員の授業力向上が更に進みますことを期待しています。
〇3月2日 「修士論文発表会」
本年度修士課程を修了する4名の「修士論文発表会」が実施されました。大学院の研究科におけるそれぞれの心理学分野での2年間の研究成果が発表されました。
深い内容なので専門外の私には理解が及ばないところもありましたが、着実な努力を積み重ねたであろう研究内容が発表されました。更なる研究を続けられ、修士課程修了後の今後の活躍を期待しています。
〇3月6日 「日本高等教育評価機構の大学機関別認証評価 『適合』」
大阪人間科学大学は、平成29年度に公益財団法人日本高等教育評価機構による大学機関別認証評価を受審し、昨年10月には実地調査が行われ、大学評価基準に「適合」と認定されました。
実地調査に当たりましては、大学の教職員だけでなく、理事長をはじめ法人本部の職員の方々にも多大なご尽力をいただき感謝しております。また、実地調査時には在学生の方々にもヒアリングに協力いただき、「適合」という良き結果をいただいたことにお礼申し上げます。
今後とも、大学(教職員及び学生)・法人の協働で更なる発展に繋げて行きたいとの決意を新たにしました。(詳しくはコチラ)
〇3月10日 「一般入試(D日程)及びセンター試験利用入試」
今年度最終の試験、一般入試(D日程)及びセンター試験利用入試(D日程)が実施されました。ラストチャンスを逃さぬように、受験生達は真剣に試験に向かっていました。
本学は「入学して良かった」と言われる大学を全教職員力を合わせて目指しています。今回の試験で合格された受験生には是非入学していただきたいと考えています。
最終試験を終えて、本学の特色をご理解いただき受験された皆様、保護者の皆様、高校の先生方に感謝申し上げます。本学では入学者の期待に応えられますよう教育内容の充実に努めて参りたいと考えています。
〇3月18日 「オープンキャンパス」
新3年生、新2年生向けの新年度第1回目のオープンキャンパスが実施されました。 朝の冷え込みで、出足を懸念しましたが、天気にも恵まれ徐々に気温が上昇し、時間とともに参加者も増えて行きました。今回はここ数年来で最多の参加者となり、熱気に溢れ盛り上がりました。 学生スタッフのSHINE★NINKA(シャイニンカ)の活躍のおかげで、それぞれのプログラムも順調に進みました。 SHINE★NINKA(シャイニンカ)が主体となったプログラム「人科大を知ろう!」も好評であったため、更なる集客を期待しています。 全体として、今後に向けてより良いプログラムを考えていきますので、次回5月以降のオープンキャンパスへの多くの参加を期待しています。(当日の様子はコチラ)
2018年3月26日
3月16日(金)午後1時から、学位記授与式が厳かに執り行われました。
各学科の学位記を授与される総代の学生さん同様、私自身も緊張の中で学位記授与式を終え、式辞を無事読み上げることができました。その後の心のこもった学生代表謝辞にはいたく感動し、異例ではありますが、その場で私からの想いと旅立つ皆さんへのメッセージを伝えました。
そして、夕刻にはリーガロイヤルホテルで卒業記念パーティーが華やかに催されました。学友会役員の進行で、有志の演奏やダンス、抽選会など盛り上がりました。卒業生の門出を祝う素晴らしいパーティーだったと喜んでおります。学友会並びに有志参加の在学生の皆さん、学生課の方々、有り難うございました。
学位記授与式での私の式辞を掲載します。 なお、3月中のその他の取り組みについては前後しますが、追って報告します。
【式辞】平成29年度 学位記授与式式辞
朝から気に懸けていた雨も、本日の皆さんを祝福するかの様に上がり、先月の数十年振りとも言われた厳しい寒波に見舞われたのも忘れるような暖かい春の陽気が続き、梅の満開を経て、まさに皆さんの門出を待ちわびているかの様に、桜のつぼみが膨らみ始め、もうすぐ咲き始めようとしている今日の良き日に、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。
そして、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられました、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして心からお慶びを申し上げます。 また、申し遅れましたが、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、本学の学位記授与式のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。
先ほど、学部の卒業生、大学院修士課程修了者の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。 本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、「成長に本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材として立派に成長し、本日を迎えられたものと喜んでおります。
21世紀における、少子高齢化が急速に進む我が国にあっては、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を支える有意な人材となって欲しいと願っております。
「人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる」、そんな衝撃的な予測をするイギリスのオックスフォード大学でのマイケル・A・オズボーン氏の研究をはじめ、いくつかの調査・研究を通して10~20年後には労働人口の約半数が人工知能・ロボットで代替可能になると予測されています。このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んできました、「対人援助の専門職業人」を目指している皆さんの、活躍の時代となります。
皆さんは今から夢と希望を胸に秘め、限りなき未来に飛び立とうとされています。とは言うものの、楽しいことばかりではなく、未来には、複雑で厳しい世界が待ち受けているものと思います。そのときには、本学での対人援助のプロを目指して日々着実に努力した経験で培った自信を基に、常に前を向いて突き進んで欲しいものと考えております。
記憶に新しいところでは、ピョンチャン冬季オリンピックで活躍されたフィギュアスケートの羽生結弦さんが、出場自体危ぶまれていた足の大怪我を克服して、金メダルを獲得したことを始め、数多くの感動の場面に出会い、勇気づけられました。これらのことから、不可能とも思える困難や苦難にも負けず、努力を重ねていれば、必ずや報われるものと学んだ人も多かったと思います。
皆さんも、今後、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、決して諦めず、常に前向きに努力を積み重ねられることを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私からの式辞とさせていただきます。
平成30年3月16日
大阪人間科学大学学長
田中 保和