大阪人間科学大学 学長ブログ

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【名誉教授称号授与式】

2021年5月24日

5月20日(木)、今春本学を退職されました柏原栄子、武田功両先生に名誉教授の称号を授与いたしました。両先生ともに大変お元気な様子で、久しぶりの来訪を心から喜んでおられました。両先生には長年にわたりそれぞれの分野で本学の発展に尽くしていただき、お礼の言葉もございませんが、改めて深く感謝いたします。

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授与式の後、短い時間でしたが両先生を囲んでの懇談の時間を持つことができ、現役時代の話をいろいろと伺うことができました。話の端々に変わらぬ学生への愛情や教育への情熱が感じられ、今も引き続き学園・学生を温かく見守っていること、本当にありがたく思いました。

両先生をはじめ多くの先人たちが、本学の教育の充実、発展に懸命に頑張ってこられた軌跡が、今の本学の形につながっています。現役の我々も、学生の皆さんの成長をしっかりとサポートできるよう取り組まねばと改めて感じたひと時でした。

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【令和3年度 第21回 入学宣誓式】

2021年4月 1日

今年度から大阪人間科学大学学長に就任しました井上 博司です。

4月1日、暖かな春の光に桜の花びらが美しく舞う中、本学の入学宣誓式が執り行われました。

新型コロナウイルス感染症対策の観点から、保護者の方々にご参加いただくことはできませんでしたが、式典をLIVE配信にて行い、様子をご覧いただくことができました。

入学生宣誓で新入生代表の力強い言葉に感動し、新入生の皆さんの今後の活躍に期待が膨らみました。


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【令和3年度 入学宣誓式 式辞】

暖かい春の日差しの中、桜の花が咲き誇る今日の良き日に晴れて大阪人間科学大学並びに大学院に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。希望に満ち溢れ、新たなステージに踏み出された皆さんを教職員一同、心から歓迎します。

また、新型コロナウイルス感染防止の観点から残念ながらご臨席いただけませんでしたが、本日まで新入生の皆さんの成長を温かく見守り、支え続けてこられたご家族はじめ関係者の皆様にも、心からお喜び申し上げます。

新入生の皆さんは、今、大学生、大学院生として新たな期待をもって入学されたことと思います。そこで、まず皆さんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。

本学は、人間を様々な角度から見つめ、科学的に探究することを目的として、2001年、平成13年に1学部2学科構成で開学されました。その後、学部学科の増設や改編、大学院人間科学研究科の設置等により、現在は3学部7学科1研究科で構成されています。この間多くの卒業生、修了生を社会に送り出しており、今年入学された皆さんは第21期生になります。

本学の運営母体である学校法人薫英学園は、1931年、昭和6年に設立され、創立90周年を迎える伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」です。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。

今後ますます進むであろう少子化による人口減少やグローバル化に対応するには、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」がますます求められる社会になっています。本学はそういった社会の二ーズに応え、これからの時代を支える、「対人援助の専門職業人」を目指す学生の、「成長に、本気。」をスローガンに、人間科学、心理、保健医療の3学部に、社会福祉、医療福祉視能訓練専攻、子ども教育、心理、理学療法、作業療法、言語聴覚の7学科を設置、これに人間科学研究科を加え、福祉、教育、心理、医療の分野における有為な人材の育成を目指しています。

一方、AIをはじめとしたICTの進歩によりコンピュータ等の機械が、多くの仕事を人間にとって替わると言われる社会の到来が目前に迫っています。また、「ウィズコロナ」「アフターコロナ」の時代において人と人とのふれあいの形も変容を余儀なくされるかもしれません。

そのような社会においても、それぞれの分野で本当に必要とされる人材は「人の役に立ちたい」という「心に触れる熱い思い」を持つ「人間味豊かな」プロフェッショナルであり、「チーム支援」をリードすることで、多くの課題が解決され、明るい未来へとつながるものと確信します。

このような時にこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学び「対人援助の専門職業人」を目指す皆さんが活躍する時代となります。

皆さんには、周りを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科において、専門知識と技術をしっかりと身につけていただきたいと思います。そして、本学での多くの新しい出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み立派に成長して、これからの日本を支える人材となってほしいと願っております。そのため、教職員一同、皆さんの「成長に、本気。」に全力で取り組んでいく決意であります。

また、皆さんの学びは大学だけで終わるものではありません。大学での学びが重要なことはもちろんですが、知識や技能は必ず陳腐化することから逃れられません。そのため「専門職業人」として社会に出てからも学びを継続させることが大切です。皆さんには、卒業や修了、資格取得のための勉強だけでなく、本学において学び続ける力をぜひ身につけてほしいと思います。

そして皆さんには、日々の学びを通じて、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をしていただくとともに、社会に出てのちの職業生活や日常の暮らしに生かしていただきたいと考えています。

大学とは、皆さんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では、教職員と学生間の距離が近く、私ども教職員は皆さんを応援するため最大限の努力をいたしますが、皆さんの夢を実現する主役は、あくまで皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の「成長に、本気。」で取り組んでください。

さらに、皆さんを物心両面でいつも温かく支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを忘れずに、これからの学生生活を送っていただきたいと強く願っております。

最後になりますが、皆さんと私たち教職員一同が共に力を尽くし、充実した学園生活を過ごすことで、皆さんと大阪人間科学大学の新たな輝かしい未来を創っていきましょう。以上、皆さんへのお願いと期待をこめて私の入学式辞といたします。

  令和3年4月1日

    大阪人間科学大学 学長 井上 博司


【新しい門出に当たって】

2021年3月26日

3月23日に2年ぶりの学位記授与式を挙行しました。

残念ながら感染防止の観点から、保護者の方々の参加を控えさせていただきました。皆さんにとっても、この1年間コロナ禍における制限を余儀なくされたにもかかわらず、マスク越しではありますが、皆さんの晴れやかな表情に出会えたことが、誠に嬉しく感じました。

本学を卒業・終了した皆さんは、4月からの新しい門出を迎えられます。新しい日常、ニューノーマルの中での幸せな未来を願っています。

思い起こせば、私も4年前の入学生とともに学長として赴任し、この3月末で無事に任期満了となり、皆さんとともに新しい門出を迎えます。この4年間で、皆さんの日々の成長をひしひしと感じ取り、ともに卒業できることに喜びを感じております。

皆さんの新しい門出に幸有りますことを願って、学位記授与式の式辞を掲載しますとともに、私の最後の学長ブログといたします。4年間ありがとうございました。

なお、在学生の皆さんにも、本学での今後ますますの「成長に、本気。」を強く願っております。頑張ってください。


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【令和2年度
学位記授与式 (学士・修士) 式辞】

本日、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。この授与式には感染防止の観点から、残念ながら参加頂けてはいませんが、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を暖かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして、心からお慶びを申し上げます。

また、申し遅れましたが、校友会会長はじめご来賓の方々には本日ご多用の中、学位記授与式のために、ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。

先ほど、学部の卒業生、大学院修士課程修了生の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。

本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科・専攻において、「成長に、本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材として立派に成長して、本日を迎えられたものと喜んでおります。

特にこの1年間は、ウィズ・コロナの中での苦難の大学生活でありましたが、挫けることなくしっかりと乗り越えてこられました。

顧みますと、昨年度の学位記授与式が、中止せざるを得なくなり、昨年卒業の皆さんの門出を祝うことができなかったことは誠に残念な思いであり、今年実施できることに、心から喜びを噛み締めております。

この1年間、4月には入学宣誓式も実施できず、緊急事態宣言が発令され、国や大阪府による大学の休業要請を踏まえ、さらに対面授業も実施することができず、全科目を遠隔授業で対応することとなり、皆さんには不自由をおかけし、身体面、精神面、経済面、さらに遠隔授業での課題提出にも追われ、多重の苦痛を味わわれたことを残念に思っています。

その後、緊急事態宣言が解除され、6月からは一部科目のみ対面授業を行い前期が終了しました。後期授業は多人数の一部を除き、大部分は対面授業を行うことができ、学生の皆さんの元気な声が大学構内で聴こえるようになり、皆さん同様、私自身も元気を取り戻しました。

また大学祭は当初の予定を変更し、12月のオンライン大学祭に切り替わりました。その後、1月には第3波感染拡大での緊急事態宣言で遠隔授業対応となり、卒業試験では予期せぬご苦労をおかけしたとお察しします。

これからもウィズ・コロナでの新しい日常、すなわち、ニューノーマルの世界の中あっても、21世紀の少子高齢化が急速に進む我が国では、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。さらに、2025年には人口の4人に1人が75歳以上という超高齢社会となると予想されており、医療・福祉へのニーズは急速に高まっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を明るく照らす有意な人材となって欲しいと願っております。

その中で本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という「心に触れる熱い思い」を持つ「人間味豊かな」「対人援助の専門職業人」であり、その中でも「チーム支援」が重要になってきます。この「チーム支援」により、更なる少子高齢化が進む日本の近未来の課題が解決され、明るい未来へと繋がってきます。

このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んできた「対人援助の専門職業人」を目指している皆さんが、この「チーム支援」のリーダーとして、活躍する時代となります。

皆さんは、これからニューノーマルの世界に旅立ちます。不安もあるかと思いますが、限りなき希望を胸に秘め、未来に飛び立ってください。とは言うものの、楽しいことばかりではなく、未来には、複雑で厳しい世界も待ち受けていることでしょう。今後、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、昨年来のコロナ禍にもくじけることなく、本学での「対人援助のプロ」を目指して、日々着実に努力した経験で培った自信を基に、常に前向きに突き進んで欲しいと願っております。

このような努力の積み重ねを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。

令和3年3月23日

大阪人間科学大学 学長  田中保和