2020年4月 1日
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今般の新型コロナウイルス感染症の流行に当たって、本日予定していました入学宣誓式を中止せざるを得なくなり、さらに、授業開始も当初予定の4月6日から20日に延期となり、本学での大学生活を楽しみにしておられた新入生の皆さんには申し訳なく思っている次第であります。
しかしながら、未だ予断が許されず今後の動向が不明な状況にあり、残念至極でありますが、できるだけ早く、状況が改善し授業を開始できることを願っております。
このような中で新入生の皆さんにメッセージとして式辞を贈らせていただきます。なお、式辞を下記の通り、書面で行わざるを得なくなったことをお詫びいたします。
令和2年度 入学宣誓式 式辞
暖かい春の日差しの中、桜の花も新入生の皆さんを祝福するかのように満開間近の今日の良き日に、晴れて大阪人間科学大学ならびに大学院に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。希望に満ち溢れ、前途洋々な皆さんの入学を、私たち教職員一同、心から歓迎いたします。
並びに、本日まで新入生の皆さんの成長を温かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、心からお慶びを申し上げます。
新入生の皆さんは、今、大学生、大学院生として新たな期待をもって入学されたことと思います。そこで、まず皆さんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。
本学は、人間をさまざまな角度から見つめ、科学的に探求することを目的として、今世紀の始まりの平成13年(2001年)に1学部2学科構成で開学されましたが、その後、学科の増設や改編、大学院 人間科学研究科が設置され、多くの卒業生、修了生を社会に送り出しており、今年入学された皆さんは第20期生(大学)になります。
本学の運営母体である学校法人薫英学園は、昭和6年(1931年)に設立され、今年で創立89周年を迎える伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」です。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。
21世紀における少子高齢化が急速に進む我が国にあっては、人間一人ひとりを大切にするための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。本学はまさにその需要に応え、これからの時代を支え、チーム支援をリードする「対人援助の専門職業人」を目指す学生の、「成長に、本気。」をスローガンに、本年度から人間科学部(社会福祉学科、医療福祉学科、子ども保育学科)、心理学部(心理学科)、保健医療学部(理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科)の3学部7学科体制となり、日本の課題に挑戦する「対人援助の総合大学」として、福祉や教育、心理、医療の分野における有為な人材の育成を目指しています。
皆さんには、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科において、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの新しい出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、立派に成長して、これからの日本を支える人材となってほしいと願っており、教職員一同、皆さんの「成長に、本気。」に全力で取り組んでいく決意であります。
近年、若者のコミュニケーション能力の不足が指摘されています。将来、職場や地域社会でチーム支援をリードする「対人援助の専門職業人(プロフェッショナル)」としての活躍が期待される皆さんには、卒業や修了、資格取得のための勉強だけでなく、コミュニケーション能力など、これからの人生で身に付けるべきものについてもぜひ考えてください。そのためには、先生や先輩そして仲間たちからの意見を聞くことが必要です。
皆さんには、専門知識とスキルをしっかりと身に付けていただくとともに、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をしていただきたいと考えています。
大学とは、皆さんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では、教職員と学生間の距離が近く、私たち教職員一同は皆さんを応援するため最大限の努力をいたしますが、皆さんの夢を実現する主役は、あくまでも皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の「成長に、本気。」で取り組んでいただきたいと考えています。
さらに、皆さんをこれまで物心両面に温かく支えてくださっているご家族をはじめ関係の皆さまへの感謝の気持ちを忘れずに、これからの学生生活を送っていただきたいと強く願っています。
まとめになりますが、皆さんと私たち教職員一同が協働で全力を尽くし、充実した学生生活を過ごすことで、大阪人間科学大学と皆さんの新たな輝かしい未来を、共に創っていこうではありませんか。以上、皆さんへのお願いと期待をこめて、私の式辞といたします。
令和2年4月1日
大阪人間科学大学 学長 田中 保和
2020年3月24日
新型コロナウイルス感染症の流行に当たって、本日予定していました学位記授与式をはじめ在学生オリエンテーション、入学宣誓式など多くの学内行事を中止せざるを得なくなり、卒業生や在学生、新入生にとって不自由な思いをさせて、誠に申し訳なく、残念に思っています。できるだけ早く、状況が改善し授業を開始できることを願っております。このような中で卒業生の皆さんにメッセージを贈りたくこのブログに投稿します。
新型コロナウイルス感染症の影響で、本日予定していました学位記授与式及び卒業記念パーティーが、中止せざるを得なくなったことを誠に残念に思います。
従いまして、式辞も書面で行うことになったことをお詫びいたします。
令和元年度 学位記授与式 (学士・修士) 式辞
大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業及び修了おめでとうございます。並びに、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長をあたたかく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして心からお慶びを申し上げます。
本来なら、式場で皆さんの顔を見ながらお話をしたかったのですが、ご存知のように新型コロナウイルス感染症流行の影響で式典も中止せざるを得なくなりましたので、学長ブログを通して皆さんに私の思いをお伝えします。
本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科・専攻において、「成長に、本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、本学での多くの出会いとともに、何事においても積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を歩み、医療、心理、福祉、保育や教育の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材へと立派に成長して、本日を迎えられたものと喜んでおります。
21世紀における、少子高齢化が急速に進む我が国では「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。さらに、2025年には人口の4人に1人が65歳以上という超高齢社会となると予想されており、医療・福祉へのニーズは急速に高まっています。皆さんが、まさにその需要に応えられ、これからの日本を明るく照らす有為な人材となってほしいと願っております。
一方、現在の高度情報化社会の中で、AIをはじめとしたコンピュータが、多くの仕事を人に取って代わると言われる近未来社会が目前に迫っています。
AIが人の仕事を奪うのか、あるいは人類がAIという道具を使い、より人間らしい生活が送れるようにするのか?いずれにせよ、近未来社会でより一層大切になるのが、共感する心など「人間らしい心の働き」であり、仕事として求められるのは、医療、心理、福祉、保育や教育などの「対人援助職」であることが多くの識者によって指摘されています。
さらに現在注目される外国人労働者の受け入れにおいても、「対人援助職」は中心的な職種であり、彼らをまとめ、指導育成できるリーダーの養成も急務であります。
その中で本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という心に触れる熱い思いを持つ、「人間味豊かな対人援助の専門職業人」であります。そして、彼らが外国人労働者も含め、「チーム支援」をリードすることで、更なる少子高齢化が進む日本の近未来の課題が解決され、明るい未来へとつながるのです。
このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んできた「対人援助の専門職業人」を目指している皆さんが活躍する時代となります。
皆さんは今から、夢と希望を胸に秘め、限りなき未来に飛び立とうとされています。
しかしながら、現在の新型コロナウイルス感染症流行の社会情勢をはじめ、今後とも、複雑で厳しい世界が待ち受けているものと思います。その中で、いかなる困難な課題に遭遇したとしても、決して諦めず、本学での「対人援助の専門職業人」を目指して日々着実に努力した経験で培った自信をもとに、常に前向きに突き進んでほしいと考えております。このような努力の積み重ねを通して、これからの時代「人間一人ひとりを大切にする」社会の中で、立派にご活躍されることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。
令和2年3月24日
大阪人間科学大学長 田中保和
2020年1月28日
冬休みを終え、1月6日から後期授業が再開し、13日には全国で成人式があり、31日からは後期試験が始まります。皆さんが後期試験で日頃の学習成果を発揮できるようにと願っています。
また、4年次生にとっては国家試験の季節となり、1月26日の介護福祉士から始まり、2月に入って、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、視能訓練士、理学療法士と続いていきます。受験学生の合格を切に願って、祈念しています。
なお、今年はインフルエンザの流行、さらに中国からのコロナウィルスの流行も懸念されています。後期試験、国家試験に当たって、健康管理には十分留意して下さい。
〇1月13日 成人式
13日は令和で初めての成人式が行われ、全国で120万人が該当し、本学でも2年次生を中心に祝福されたことと喜んでいます。翌日の授業では成人式に参加した学生から、楽しそうな話を聴きました。おめでとうございます。
なお、昨年の新生児の出生者数は86万人との報道があり、少子化が益々進んでおり、今年の成人の7割程度と深刻な状況だと感じています。
〇1月18日・19日 大学入試センター試験実施
英語の民間試験導入と記述試験導入の見直し等で、次年度からの共通試験の動向が懸念される中、最後の大学入試センター試験が行われ、500名近くの受験生が本学会場で受験しました。
全国で50万人以上の受験生を対象に一斉に行われる統一テストであることから、公正かつ厳正に実施されることが求められ、我々教職員は緊張感を持ち遂行しました。
〇1月25日 一般入試(SA日程)・センター試験利用入試(SA日程)
本年度最初の一般入試が実施されました。インフルエンザ等での欠席の懸念もありましたが大きな影響もなく、多数の受験生が受験されました。合格発表は随時行いますが、今回受験し、合格された方々が希望に満ちて入学されるよう大学として最善の準備を整えて参ります。
また、既に指定校推薦で入学手続きされている方々のスカラシップチャレンジ(SA日程)も同時に実施されました。
SA日程、SB日程のように入試日程にSを付した入試及びスカラシップチャレンジで、集計点の得点率が90%、80%、70%以上の成績を収めると、それぞれ授業料全額免除、50万円減額、20万円減額となり、受験生の励みとなっています。
なお、今後受験を考えておられる方は、SB日程、C日程、D日程入試で全力を尽くしていただくことを願っています。(入試の詳細についてはこちら!)
〇1月25日 校友会協賛同窓会
卒業生が加盟員である校友会が協賛する同窓会が毎年1回実施されています。
今年は8期生対象で大阪梅田で実施され、校友会役員、大学関係者を含め20名近くの参加となり、参加者の10年ほど前の大学生活の思い出話や近況報告、景品が当たるBINGO大会など、楽しいひとときを過ごしました。
南会長はじめ役員の方々、いつも有り難うございます。今後とも、校友会活動をよろしくお願いします。
〇1月27、28日 教育実習報告会
本学学生による、教育実習の報告会が2日間にわたり実施されました。初日は中学校での実習報告、2日目は支援学校での実習報告でした。ともに、苦労したこと、やりがいのあったことなど、実習生それぞれの具体的な報告がありました。
3年次生以下の学生も参加し、質問などを通して、自分たちの実習に活かしてくれたら良いなと期待しています。後輩も先輩を見習って頑張ってください!
〇1月31日~2月7日 後期試験実施
日頃の学習成果を発揮する後期の定期試験。
この試験に卒業がかかっている人、資格取得や実習に行くために必要な単位取得など重要な試験です。全力を尽くして頑張って欲しいと願っています。
皆さんが笑顔で卒業式、新学期が迎えられることを期待しています。