保健医療学部言語聴覚学科
食べる、聞く、話す。
日常の喜びをともに支える
患者さまの心に寄り添い、支援できる言語聴覚士へ。充実した学習環境の中、現場レベルの知識と技術を習得します。
お知らせ
- 2024.9.13Topics
【言語聴覚学科】「実習前オリエンテーション」
- 2024.4.22Topics
【言語聴覚学科】実習指導者調整会議を開催しました。
- 2024.2.16Topics
【学科コラボ】若年性認知症の人と家族の交流会「すずめの会」を開催しました。
- 2024.1.11Topics
【言語聴覚学科】国家試験直前!
- 2023.11.21Topics
【言語聴覚学科】大学祭に出展しました!
将来の主な仕事内容
「話す」をサポート
失語症や構音障がい、音声障がい、言語障がいなど「言葉を発する機能」に問題を抱える方に訓練・指導・助言を行います。
「聞く」をサポート
人の声やテレビの音が聞きにくいなどの聴覚の異常には、検査や評価に伴い必要な訓練や人工内耳の調整をします。
「食べる」をサポート
上手く噛めない・飲み込めないという障がいや加齢に伴う症状をお持ちの方に、筋力を鍛え「食べる」力の回復に努めます。
子どもの「言語発達障がい」をサポート
当の子どもはもちろん、そのご家族まで。それぞれが持つ困難や問題に向き合い、支援や訓練、家族のサポートを行います。
取得可能な資格
取得可能な資格
- 言語聴覚士 国家試験受験資格
国家試験対策Report!
学びのPOINT
高い国家試験合格率
1年次ではノートやキーワードのまとめ方などのスキルを修得。2年次には基礎、専門科目の各ポイントを学習し、3年次からは、国試に特化した授業で高い合格率を達成します。
多職種連携について考え、チーム支援を実践
学部をまたいで他学科の学生と対象患者への支援方法や専門職としての考え方などを学びます。それらを通して、チーム支援の基礎作りを行い、多職種連携について学びます。
充実した臨地実習
言語聴覚士がかかわる障がいについて理論を学ぶだけではなく、実習時を想定した演習科目を配置し、実践と問題解決能力を養い、臨地実習に備えます。
学科教員によるゼミを開講
学科教員のゼミは聴覚、言語、小児、嚥下、高次脳などに分かれ、学生は自分の興味関心を持つ分野を学び、専門知識を深く追求することができます。
4年間の学び
主な授業
基礎を固めて実践、そして国家試験合格へ。着実に成長できる体系的な学び。
講義と、現場の実習を経験。言語聴覚士に必要な専門的知識、技術、そして患者さまの立場で考え行動することの大切さや責任について学びます。
1年次
人体の仕組みや、対象者の障がいについての基礎を学ぶ
「病理学」「解剖学」などの基礎科目を学び人体の仕組みと構造を理解するとともに、「言語聴覚障害学」などを通じて対象者の障がいの中身を学修。専門的な学びに向けての土台を固めていきます。
基礎を固める
[主な授業例]
- 言語聴覚障害学
- 言語聴覚障害診断学
- 基礎医学Ⅱ(解剖学・生理学)
- 音声学 など
2年次
言語聴覚士の領域に関する障がいを専門的に学修
「嚥下障害」「聴覚障害学」「失語症」「高次脳機能障害学」といった言語聴覚士がかかわる症状や障がいについての専門知識を深めます。前期には5日間の学外実習「言語聴覚学見学実習」で臨床現場を経験します。
基礎を固める
[主な授業例]
- 言語発達障害学Ⅰ・Ⅱ
- 失語症Ⅰ・Ⅱ
- 高次脳機能障害学Ⅰ・Ⅱ
- 発声発語障害学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 嚥下障害Ⅰ・Ⅱ
- 聴覚障害学Ⅰ・Ⅱ
- 内科学 など
3年次
学内実習及び学外実習で実践的な評価方法などを習得
学内で1週間、学外で6週間にわたり行われる「言語聴覚学実習Ⅰ」では、対象者への各種検査方法や評価方法を習得。評価から問題点を抽出し、訓練計画を立案するまでのスキルを身に付けていきます。
基礎を固める
現場で実践!
[主な授業例]
- 高次脳機能障害学演習
- 発声発語障害学演習
- 聴覚障害学演習
- 補聴器・人工内耳
- 言語聴覚特別演習Ⅰ
- 言語聴覚学実習Ⅰ など
4年次
総まとめとしての学外実習や卒業論文の作成などに取り組む
8週間の「言語聴覚学実習Ⅱ」では、3年次の実習テーマをさらに発展的に学修。その後、卒業論文を作成し、知識の定着を図ります。また、国家試験の対策授業や模試、特別講義も万全の体制で実施しています。
実践力を磨く
[主な授業例]
- 言語聴覚学実習Ⅱ
- 言語聴覚特別演習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ など
クローズアップ実習
充実の学外実習で
学びを深化し、
チーム支援を体験。
実習に向け、事前指導・事後指導を徹底
学外実習は2年次前期、3年次後期に約6週間と4年次前期に約8週間実施しています。報告書の書き方やマナーなどの事前指導に加え、実習中は教員が実習先を都度訪問し、学生へフィードバックを行います。実習後は「症例報告会」を実施し、振り返りを行います。実習中に見つかった言語聴覚士としての課題を整理し、その後の学びに活かします。
2年次前期
実際の臨床現場を体験し、人間性豊かな言語聴覚士を目指します。
スタッフの一員であることを自覚する。
チーム支援の在り方を理解する。
学外実習約5日間
- 言語聴覚学見学実習
3年次後期
約6週間の学外実習をスムーズに行うために、学内で準備を行います。
各種検査法の目的や手順を確認する。
評価の手順を確認する。
実習日誌や症例報告書の書き方について学ぶ。
学内実習約1週間
- 言語聴覚学実習Ⅰ
病院や施設など、実際の臨床の現場で実習を行います。
実習施設の概要や方針を理解する。
言語聴覚士の業務内容について理解する。
各種検査法や評価方法を習得する。
評価から問題点を抽出し、訓練計画を立案する。
学外実習約6週間
- 言語聴覚学実習Ⅰ
4年次前期
3年次の6週間実習で学んだことを更に発展させる実習です。
情報収集から訓練の実施、検証までの一連の過程を学ぶ。
8週間の実習終了後、実習で学んだことを深めるために卒業論文作成を行う。
学外実習約8週間
- 言語聴覚学実習Ⅱ
キャリアイメージ
子どもから高齢者まで。食べること、聞くこと、コミュニケーションなど、様々な支援対象があります。
卒業生たちが"言語聴覚士"として
活躍する多様な分野。
2021年3月卒業者の全員が医療・福祉の分野に進んでいます。
その就職先は、子どもを対象とした専門医療機関から、総合病院、高齢者に重点を置いた医療機関まで、規模も分野も様々です。
また、その地域も関西各地はもちろん、北陸など多岐にわたっています。
成人の障がい
医療生協かわち野生活協同組合
東大阪生協病院
専門性を土台にベストな支援で
患者さまに「できる」喜びを。
回復期リハビリテーション病棟で脳血管疾患による嚥下障がいや構音障がい、失語症を含む高次脳機能障がいの患者さまを担当しています。最もやりがいを感じるのは、患者さまの「できない」が「できる」に変わっていくとき。今後も嚥下訓練の技術やリスク管理など専門性を高め、患者さま一人ひとりにベストな支援を目指します。
2020年3月卒業
成人の障がい
医療法人錦秀会
阪和第二泉北病院
「また来てね」と心待ちにされる
リハビリテーションを目指して。
経口摂取(口から直接栄養を摂取すること)の困難な患者さまが、食事ができるようになり笑顔で退院されるとき、言葉にできない喜びを感じます。口腔嚥下機能などのリハビリテーションに楽しく取り組んでもらうには、知識・技術はもちろんコミュニケーション能力も重要。病床で「また来てね」と心待ちにされる言語聴覚士が目標です。
2018年3月卒業
小児の障がい
児童発達支援センター ゆーかりの森
一人ひとりの子どもと向き合い、
言葉と心の発達を支援します。
言葉の遅れやコミュニケーションに課題のある子どもを対象に発達検査、個別訓練を行っています。一人ひとりに合わせた支援を行うために保護者の方や幼稚園の先生方とも密接に連携。単語でしか話せなかった子どもが「絵本、ちょうだい!」と二語文で要求を伝えるなど成長の瞬間に立ち会えたとき、大きなやりがいを感じます。
2020年3月卒業
小児の障がい
社会福祉法人桃林会
発達応援スペース遊育園
遊びの中に興味を見つけ、
子どもの成長を支える存在に。
大学時代、「ことばときこえの発達支援センター」で重ねた臨床経験が自信につながっています。私が勤務する施設は、遊びと学びを融合した療育理念が特徴。子どもが興味を持って取り組めることを見つけ、言語・構音訓練に活かしています。また、常に分かりやすく説明するなど保護者の方に寄り添う姿勢も大事にしています。
2020年3月卒業
主な就職先
- (医)東和会グループ
- (医)清翠会
- (医)大西脳神経外科病院
- (社医)愛仁会
- (医)清仁会
- (医)医誠会
- (医)徳洲会
- (福)恩賜財団済生会
- (福)桃林会
TOPICS
『ことばときこえの発達支援センター』を設置
学内の実践施設で、
障がいのあるお子さんとそのご家族を支援
大学内で、言語聴覚士の仕事内容を間近で学ぶ専門機関です。教員の指導のもと学生が主体となり、言葉の発達やきこえに課題のあるお子さんとご家族の相談を受け付けます。子どもたちの検査・訓練などの援助、ご家族への養育支援、就学前児のグループ指導、聴覚スクリーニングなどを行いながら、実際の現場での働きや、求められる専門的な知識や技術を養います。
お子さんの発話を、音声分析装置などを利用して分析。専門的な臨床研究に取り組んでいます。
同じ法人内にあるかおり幼稚園と連携して、実際に子どもたちの聴力健診を行い、実践的な検査技術を身に付けます。
担当症例の訓練経過を取りまとめ、定期的に症例検討会を行い、指導方法などを確認しています。