大学からのお知らせ

【言語聴覚学科】「嚥下(えんげ)食大試食会を実施しました」

2026.2.3
お知らせ

言語聴覚学科では、在学生を対象に「摂食介助・嚥下食の試食体験」を行いました。
少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは「食べること」を専門的に学ぶ言語聴覚士ならではの大切な学びのひとつです。

病院で働く言語聴覚士は、「ごはんがうまく飲み込めない」「一人で食べるのが難しい」といった悩みをもつ患者さんをサポートします。ただ食事を出すだけではなく、どんな姿勢なら安全か、どのタイミングで飲み込むとよいか、食べ物の硬さやとろみは合っているかなど、たくさんのポイントを細かく評価しながら、その人に合った“食べ方”を一緒に考えていきます。

そして、より良い支援をするために欠かせないのが、「食べにくさ」を想像し、相手の立場に立って考える力。
そこで今回は、摂食介助の技術を学ぶだけでなく、患者さんの気持ちに近づくことを目的に、実際に嚥下食を食べてみる試食体験を行いました。

一口に嚥下食といっても、多くの会社が様々な味や形、硬さの嚥下食を販売しています。今回学生たちが体験したのは“ペースト食”や“ソフト食”という物。食べ物の形は柔らかく歯ぐきで潰せる形態で、全体にとろみがついた食事でした。  

最初は「思ったよりおいしい」「正直、味が気になるかも?」といった率直な声も聞かれ、教室には少し和やかな雰囲気が広がっていましたが、車いすを使った学生同士の食事介助演習が始まると、空気は一変。
表情は真剣モードに切り替わり、「口の中でどう広がるか」「どう介助すれば飲み込みやすいか」「姿勢によってムセやすくならないか」など、一つひとつを丁寧に確認しながら体験していました。実際に自分の体で感じることで、教科書や講義だけでは伝わりにくい感覚を、リアルに理解できたようです。

今回の体験を通して、学生たちは「食べることが難しい」という状況を、頭だけでなく気持ちや身体感覚として捉えることができました。
言語聴覚学科では、こうした“体験しながら学ぶ授業”を大切にしています。人の生活に深く関わる仕事だからこそ、知識だけでなく、感じる力や思いやる気持ちも育てていく――そんな学びの一場面でした。

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