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社会福祉学科

2022.9.6
お知らせ

1年次生の授業にゲスト講師をお招きしました!

社会福祉学科では、さまざまな現場で活躍している方々をゲスト講師としてお招きし、
現場の最新、かつリアルなお話を聞かせていただくことで、実践的な学びを深めています。

7月5日(火)1年次生の授業『ソーシャルワークの基盤と専門職』において、
NPO法人京都コリアン生活センター・エルファ(以降「エルファ」という)の事務局長 南 珣賢 様をお招きしました。

在日コリアンは日本社会の中でこれまで、さまざまな生きづらさを強いられてきた歴史があります。
2000年に施行された介護保険制度は国籍条項はありませんが、
これまで社会保障制度の対象外とされてきた在日コリアン1世高齢者とその介護者にとっては、
制度利用は簡単なことではなく、言葉や文化の問題などもありました。
そこで、在日コリアン2世の人たちを中心にエルファを設立しました。
「エルファ」とは嬉しい、楽しい気持ち表現する言葉だそうです。
エルファでは、外国籍や異文化を背景に持つ高齢者への介護事業や、
障がい者支援、子育て支援などを幅広く行っています。

講義の中では、日本の生活で苦労してきた多くのハラボジ(おじいちゃん)、ハルモニ(おばあちゃん)たちの
実際のお話を聞くことができ、学生たちも真剣に耳を傾けていました。

学生からは、「これまで在日コリアンの存在を知る機会はありましたが、
その方たちがその後をどう生きて年を重ねていくのかということを考えたことがなかった。
しかし、今回のお話を聞いて歴史に取り残されて翻弄される人がいて、
その歴史を変えるために戦っているのだと感じた」

「講演中の南珣賢先生の言葉を思い出して涙が止まらなくなった。この今の気持ちを忘れたくないと思う」
といった感想がありました。

この科目では、ソーシャルワーク実践において大切な人権、社会正義、多様性の尊重などの考え方、
視点を涵養します。
この講義で国籍、人種、高齢者、障がい者なの違いを超えた真の「共生」について考える機会をいただき、
学生たちは大きく成長できました。

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