社会福祉学科 介護福祉の授業では、様々な介護技術の演習授業があります。
今日は、視覚障がいがある人への介助体験を実施しました。
介助体験ですが、同時に視覚障がいがある人の体験をすることになります。
よく知っている大学の学舎ですが、見えないだけでこんなに怖いことを知りました。
ドアを通るときには、相手がドアにあたらないよう、挟まらないよう細心の注意を払います。
学舎から外に出ると、それだけで介助者を持つ手に力が入ります。
介助者が立ち止まるだけで、何かあるのかなと不安になります。
周りで何か物音がすると、何があったのかとドキッとします。
毎日歩いている階段も、恐る恐るしか上がれません。
椅子に座るのも、不安でいっぱいです。
実際に、背もたれや座面に触れて確認してもらってから座っていただきます。
「ここ、持って・・・」「え?ここって、どこ?」
見えない人には、ボディランゲージが通用しないので、みんな、悪戦苦闘です。
授業後半は、食事時の支援です。
トレーに並べた食器を使い、料理の説明、場所の説明を行います。
「こっちにあるのが・・・いや・・・左手の奥にあるのが、熱いお茶です」
「お箸とスプーンは・・・トレー、手前にあります」
トレーの上の物の説明をするのが、結構難しい。
トレーの上のどの位置に何が載っているのかを説明する方法に、クロックポジションという方法があります。
時計の文字盤の位置を覚えている人には有効な説明方法です。
そんな方法も試してみます。
今日は、料理は載っていないので、場所の説明だけですが、実際に実習では料理の説明も必要です。
「料理の説明、できるかな・・・」
「料理もわかるようにならんとあかんなぁ」
一人前の介護福祉士を目指して、勉強中です。