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お知らせ
<令和4年度 第5回 図書館リレーインタヴュー 図書館 亀山将嘉さんと五十嵐美由紀さんへのインタヴュー>
こんにちは!図書館です。
3月になり、今年度もあとわずかとなりました。
卒業年次生の皆様は、学生として過ごせる時間も短くなりますね。
その他の学生の皆様は、4月からは新学期がスタートします。
3月のうちに新しい生活に向けての準備をしてくださいね!
図書館では、図書館情報を積極的に配信する取り組みとして、
教員のおすすめ本の紹介を大学HPで配信することになりました。
今回は今年度の第5回目の配信となり、今年度の最終回となります。
第5回目は、図書館の亀山将嘉さんと五十嵐美由紀さんのおすすめ本をそれぞれ紹介します。お二人には、図書館にある本からおすすめ本を選んでいただきました。おもしろそうな本がチョイスされているので、図書館スタッフのおすすめ本を借りに図書館へお越しください。授業がない期間でも図書館は利用できますよ!
亀山将嘉さん、五十嵐美由紀さん、図書館リレーインタヴューへのご協力ありがとうございました。
(図書館 亀山将嘉さんのおすすめ本)
私は大学では経営学を学んでいましたので、皆さんの専門分野の勉強に役立つような本はあまり紹介できません。しかし図書館は勉強をするだけの場所ではなく、小説や趣味につながるような本もたくさんあります。勉強の合間の息抜きにここでお勧めする本、あるいはそれ以外の本を探しに図書館まで足を運んでみてください。
一九八四年[新訳版]/ジョージ・オーウェル著 高橋和久訳
原著は1949年にイギリスで書かれた小説です。SF小説としては世界的に有名な作品ですので、読んではいなくてもタイトルは知っている、という方も多いかもしれません。
この小説は、徹底的な監視による支配が行われる社会で暮らす男の物語ですが、ここで描かれる社会というのは70年前に描かれたにもかかわらず、現代の問題ともつながる部分が多いと、今でも多くの人々に影響を与えています。
作中では食べ物や言語などの様々なものが、権力者によっての都合がいいように決められていますが、特に印象に残ったのは、考え方すらも決められているということです。
それに対して私たちは自由に考え、疑うことが出来ます。社会のありかたというほど大それたものでなくても、日々の生活の中にある「あたりまえ」を改めて考えたり、疑ったりすることから、面白い発見があるかもしれません。
近代土木遺産ウォーク関西/関西編集部編
図書館には旅行のための本もたくさんあります。中にはややマニアックな名所に特化したものもあり、「近代土木遺産ウォーク」は明治から昭和にかけてつくられたダムや橋、港などの観光地を中心に紹介しています。
例えば、すばらしい寺社仏閣がよく紹介される京都ですが、本書では写真映えするとして注目され始めた蹴上のインクラインや、南禅寺のレンガ造りの水道橋を巡るモデルコースが掲載されています。
情報が古いので注意は必要ですが、他にも関西周辺の面白い場所がたくさん掲載されていますので、近場の日帰り旅行などの参考にしてみてください。
いまファンタジーにできること/アーシュラ・K・ル=グウィン著 谷垣暁美訳
著者であるアーシュラ・K・ル=グウィンは「ゲド戦記」シリーズの作者としても有名です。
この本はタイトルの通りファンタジーというジャンルの物語に対する評論、エッセイのようなものですが、ファンタジーをあまり読まない私でもおもしろい内容でした。
中でも「メッセージについてのメッセージ」の章では、ファンタジーに限らない、創作物全体に対する私たちの姿勢が問われています。ネットを通して様々な創作物に触れられる時代ですので、読んでほしい一冊だと感じました。
また全体を通して子どもたちと物語の関係についても語られています。
そのような分野に興味がある方も読んでみてください。
(図書館 亀山将嘉)
(図書館 五十嵐美由紀さんのおすすめ本)
こんにちは。まだまだ寒さが厳しいですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。寒いときは家で過ごすことが多くなりますね。運動がてら、おうち時間のお供を探しに図書館へ来てみませんか。図書館には勉強の本だけでなく、さまざまなジャンルの本があります。ぜひ足を運んでみてください。
個性的な4人組の銀行強盗の話です。スピード感があり、あっという間に読めてしまいます。現在刊行しているシリーズはすべて所蔵しているので、おもしろかったらぜひ続きも読んでみてください。
父親が4人いる高校生が主人公の話です。最後まで読むと伏線回収のすごさから、もう一
度読みたくなる1冊です。2014年に岡田将生さん主演で実写映画化されています。
お札にもなっている野口英世の伝記です。歴史の教科書や小学生向けの伝記で野口英世の
ことを知った方にこそ読んでいただきたい本です。印象が変わるかもしれません。
『図書館戦争』シリーズで有名な有川浩さんの作品です。くだらないことに全力な登場人物
たちがとても魅力的です。最後の見開きのページは涙なしでは見られません。
京都を舞台にした作品で、サークル活動に青春をささげた大学生のお話です。続編の『ホル
モー六景』も所蔵しているので、ぜひ読んでみてください。
スタジオジブリの宮崎駿が巻頭オールカラーで解説しています。読み終わったあとにもう
一度解説を振り返るとより深く作品が楽しめます。
パンダの秘密を覗ける絵本です。イラストの可愛さとシュールなおもしろさが癖になります。
(図書館 五十嵐美由紀)