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2023.10.28
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<令和5年度 第2回 図書館リレーインタヴュー 医療福祉学科 視能訓練専攻 准教授 桝田浩三先生へのインタヴュー>

こんにちは!大阪人間科学大学図書館です。
季節もすっかり秋になりましたね。秋ならではの楽しいイベントもたくさんあると思いますので、過ごしやすい季節を満喫しましょうね。
 図書館では、図書館情報を積極的に配信する取組として、教員のおすすめ本の紹介を大学HPで配信しております。
今回は、第2回目の配信となります。第2回目は、医療福祉学科 視能訓練専攻 准教授 桝田浩三先生のおすすめ本を紹介します。
桝田先生、2回目の図書館リレーインタヴューへのご協力ありがとうございました。

 視能訓練専攻の桝田です。
 図書館リレーインタビューは2回目の登場となります。
 前回の図書館リレーインタヴューでもお伝えしました通り、私は学術書や専門雑誌は読みますが、専門ジャンル以外の本をあまり読まないため、この企画には大変苦労しています。学生の皆さんはそれぞれ好きなジャンルの本があると思いますので、目に関係する書籍を紹介しても興味を引くことは難しいかもしれません。
 本の紹介の前に、多くの若者はスマートフォンやパソコンを通して情報を得ていると思います。書籍についても紙ではなく、電子書籍が急速に普及してきています。スマホやタブレット上の文字は、暗い室内環境下においても読むことができますが、目に対してはあまり良くはありません。紙の場合は、ある程度明るい環境下で読むことになるため、目に対して影響は比較的軽減されます。何かを読む時や作業を行う際は、適切な明るさの下で行うことが重要です。私は目に関する仕事しているため、本を読む環境の話から始めましたが、本題に戻りお勧めする本を紹介させていただきます。

  • 「天路の旅人」 沢木耕太郎 著(新潮社)

 第二次世界大戦末期、中国の奥地からネパール、インドへと密偵(スパイ)として潜入した日本人の実話に基づく書籍です。この本の主人公は、8年もの長期にわたり修行僧と偽り、ほとんどの行程を徒歩で移動し、托鉢や野宿、寺の無料宿泊所を利用しながら、お金がない極限の状況で旅を続けました。現代社会に生きる我々にとって実際に体験することが難しい旅を垣間見ることができる本だと思います。
 私自身、長期間の放浪の旅に興味がありますが、8年もの間、ほとんど徒歩で移動し、日々食べることに苦労する人と同じように生活するのは難しいことです。
 よく言われていることですが、私も時にこのようなことを考えています。


  • ・若いときは時間と体力はあるが、お金がない。

  • ・働いているときは体力とお金はあるが、時間がない。

  • ・老後は時間とお金はあるが、体力がない。


時間、体力、お金のバランスを取り、旅行に行くことができれば良いなと計画しています。短期の旅行は人生の中でいつでも可能かと思いますが、半年や1年間となると現実的ではありません。たとえ1ヶ月であっても、日本の社会においては難しいと思われます。だからこそアルバイトでお金を貯め、時間と体力のある学生の皆さんには、海外に飛び出し、社会的な視野を広げる活動をしていただきたいと思っています。

  • 「コーヒーの科学」 旦部幸博 著(講談社)

 皆さんコーヒーは好きですか?最近では大手コーヒーショップが増え、幹線道路やショッピングモールで見かけることが多くなりました。
 私もコーヒー好きの1人です。学生の皆さんも多くの場面でコーヒーを楽しんでいると思いますが、コーヒー豆についての知識を持っている人は意外と少ないかもしれません。そこで私がお勧めするのは、「コーヒーの科学」です。この1冊を読むだけで、かなりのコーヒー通になることができます。普段何気に楽しむコーヒーにも実は奥深い要素があることを認識でき、より美味しく楽しむことができるでしょう。
 意外かもしれませんが、自宅にふたのついた片手鍋があれば生豆から簡単に焙煎することができます。素人が行う焙煎なので、プロのように完璧にはいきません。しかし、毎回同じように焙煎できないからこそ異なる味わいを楽しむことができます。私も焙煎をし、密かに楽しんでいます。
 コーヒーの基礎知識を本で学び、YouTubeで焙煎方法を習得し、実際に自分で焙煎して挽きたての豆で淹れたコーヒーは格別の味わいです。
 秋の夜長に、自分で焙煎したコーヒー片手に読書をしてはいかがでしょうか?特別なひとときを楽しむことができると思います。
最後に、読書の際は、目のために暗い所を避けて、明るい場所で行いましょう!

(医療福祉学科 視能訓練専攻 准教授 桝田浩三)

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