こんにちは！大阪人間科学大学図書館です。
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。2024年も充実した年となるよう目標をしっかり立てて過ごしましょう！
　図書館では、図書館情報を積極的に配信する取組として、教員のおすすめ本の紹介を大学HPで配信しております。
今回は、第4回目の配信となります。第4回目は、心理学科 教授 寺地一浩先生のおすすめ本を紹介します。寺地先生が選書してくださったおすすめ本は、今後、皆さんが就職した時に役立つようなことがたくさん書かれている本だと思いますので、ぜひ、読んで欲しいと思います。
寺地先生、図書館リレーインタヴューへのご協力ありがとうございました。

学生のみなさん

心理学科においてビジネス心理コースを担当している寺地一浩です。心理学科ビジネス心理コースでは、人の行動や心理を分析し心理学の視点や思考をビジネス分野に活かし、実践的な課題解決能力とコミュニケーション能力を身につけて、新しいビジネスを切り拓くビジネスパーソンをめざしています。
今回は担当しているビジネス心理コースの関係より、ビジネスに関連する書籍を中心に4冊を紹介させていただきます。

『影響力の武器 戦略偏: 小さな工夫が生み出す大きな効果』
（スティーブ・J. マーティン他著：誠信書房）
社会的実験や心理学実験などで解き明かされた心理的メカニズム等の知見を、日々のビジネスシーンや日常生活でのやり取り（たとえば「選んでほしい」選択肢を相手に選ばせる手段や、約束のすっぽかしを防ぐのに効果的な方法等）で、どう実践的に応用すれば効果的かを、53の事例をつかって紹介しています。特に「小さな工夫が生み出す大きな効果」として、人に説得を行ったりするときに、ちょっとした工夫（情報を伝えるときの、状況設定の仕方やタイミングなど）が、大きな結果の差異をもたらすことを示しています。人を効果的に動かす、あるいは、自分が意識しないうちに人に動かされていることを見破る等でも、参考となる1冊です。

『リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間』
（高野登著：かんき出版）
リッツ・カールトンは、国内外のホテルランキングで高い評価を得ている国際的なホテルチェーンで、大阪梅田にもザ・リッツ・カールトン大阪があります。この書籍はリッツ・カールトンにおいてどのようにして、「満足」から「感動」のレベルへのホスピタリティが実現されているか、つまりサービスを超える瞬間が提供されているのかを、ザ・リッツカールトン・ホテル元日本支社長である著者より、その理念やノウハウが示されています。対人援助のスペシャリストや、ビジネスパーソンをめざす方にとって、人と接するときのヒントとして有益な書籍になると思います。

『苦しかったときの話をしようか　ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』
（森岡毅著：ダイヤモンド社）
P&Gのアソシエイトマーケティングディレクター等を経て、経営危機にあったUSJ（ユニバーサルスタジオジャパン）をV字回復させる等ビジネスの最前線で生きてきた著者が、就職活動にのぞむ娘の成功を願う父親の立場で、書かれたものがこの書籍です。就職活動を始める学生の悩みの1つとして、「自分に何ができるのか、自分は何がやりたいのかが分からない」がありますが、この書籍では、「働くこと」、「キャリアとは何か？」など働くことの本質について、著者のメッセージ、ノウハウが示されています。進路、就職活動を考えるとき、様々なことを検討されると思いますが、参考となる1冊です。

『リスクに備える最新情報版 大学生が狙われる50の危険』
（三菱総合研究所他著：青春出版社）
2022年4月の18歳への成年年齢の引き下げに伴い、学生が自分の判断・責任でできることが増えましたが、一方で、その裏に潜むリスクにつけこんでくる悪質な業者も増加しています。この書籍は、大学生活を有意義なものにするために、大学生が巻き込まれやすいトラブル・事故の最新情報を示し、学生生活にひそむ危険とその対応策を50項目に取りまとめて紹介しています。「まさか、は誰にでも起こりえる」ことを意識して、大学生活にひそむ危険とそれへの対処のしかたを理解・実践し、大きな被害を受けることなく、充実した学生生活をすごせるよう、この書籍も参考としてください。