- ホーム
- 特集
「夢なんかない」って言ってた私が、将来を語るようになるまでの話(社会福祉学科2年次)

「将来の夢ってある?」
高校生のとき、この質問が一番キライだった。
本当に苦手だった。
教室の片隅では、いつも聞こえてくる将来の夢とか。
「保育士になりたい」とか「美容師になる」とか言っているのに、
私は何も思い浮かばなかった。
それどころか、「夢がない自分は、変なのかな」と思う自分が嫌だった。コンプレックス的な。
大阪人間科学大学に入ったのも、正直なところ「なんとなく」であって。
将来のために、資格取っといた方がいいよって言葉と、
パンフで見た「福祉」って言葉が、なぜか気になっただけ。
でも1年次生のとき、地域の施設で実習に行って、あるおばあちゃんと出会って、全部が変わった。
「ありがとう。あなたに話せてよかった」
「若い子と話すの、久しぶりやわ」とか言いながら涙目で見送ってくれたりして。
たったそれだけの言葉だったけど、
その人の目が、泣きそうなほどやさしかった。
「誰かのそばにいること」が、こんなにも力になるんだって、初めて実感した。
今は、生活支援員という仕事に興味がある。
誰かの人生を、一緒に隣で歩ける人になりたい。
それが、今の私が語れる「ちいさな将来の話」。
でも、今の私はちょっとだけ違う。
まだ“夢です!”って胸を張って言えるかは分からないけど、
「この道を選んでよかった」って思えてる自分がいる。
「夢がない」って焦ってたあの頃の私に、言ってあげたい。
焦らなくていいよ。
夢って、「どこかで出会うもの」だから。
この先輩が出会った“人生が変わった実習”って?
【オープンキャンパス】で体験できます!
「夢がない」って悩んでいるあなたへ、先輩からのLINEメッセージも配信中。
ちなみに、「生活支援員」っていうのは、
障がいのある方や高齢の方が、地域で安心して暮らせるように、
日常生活や気持ちの面をそっと支える仕事です。
医療みたいに“治す”ことじゃなくて、
“その人らしく生きる”を、そばで支える感じ。
“お手伝い”じゃなくて、“一緒に歩く”って感覚に近い。
わたしはその距離感が、すごく好きなんです。