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学長ブログ

豊かな人間性と高い専門知識の修得を。

入学宣誓式
2024年4月1日

本日、入学宣誓式があり、学部生378名、大学院生9名の新入生を本学に迎えることができました。すべての入学生が卒業、修了時に夢を叶えることができるよう、教職員一同しっかりと取り組んでいかねばと決意を新たにした一日でした。以下に式に際し私からお伝えした式辞を掲載します。

式辞

暖かい春の日差しの中、本日、晴れて大阪人間科学大学ならびに大学院に、新たな第一歩を記された皆さん、ご入学おめでとうございます。希望に満ち溢れ、前途洋々な皆さんを、教職員一同、心から歓迎いたします。 並びに、本日まで新入生の皆さんの成長を温かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆さまにも、心からお慶びを申し上げます。 また、申し遅れましたが、校友会会長様はじめ、ご来賓の皆さまには本日ご多用の中、新入生のためにご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。 新入生の皆さんは、今、大学生、大学院生として大きな期待とともに入学されたことと思います。そこで、まず皆さんが入学された大阪人間科学大学についてお話しいたします。 本学は、人間をさまざまな角度から見つめ、科学的に探究することを目的として、今世紀の始まりの2001年、平成13年に一学部二学科構成で開学されました。その後、学部、学科の増設や改編、大学院研究科が設置され、令和二年度には、人間科学部、心理学部、保健医療学部の三学部のもとに社会福祉学科、医療福祉学科 視能訓練専攻、子ども教育学科、心理学科、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科の七学科の編成となり、さらに今年度開設しました社会創造学科、そして大学院である人間科学研究科を設置する三学部八学科一研究科の構成になっています。 これまで多くの卒業生、修了生を社会に送り出してきたところであり、今年入学された皆さんは第24期生になります。 本学の運営母体である学校法人薫英学園は、1931年、昭和6年に設立された伝統ある学園で、その建学の精神は「敬・信・愛」です。すなわち、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間の育成を謳っています。本学は学園の建学の精神を継承し、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培う人間教育を教育理念としています。 少子高齢化が急速に進む我が国では医療・福祉・教育・心理へのニーズは急速に高まっており、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められる社会になっています。本学はまさにそういった社会のニーズに応え、これからの時代を支える、「対人援助のプロフェッショナル」を目指す学生の、「成長に、本気。」をスローガンに、有為な人材の育成を目指しています。皆さんにも、社会の要請に応え、これからの日本を支える人材となって欲しいと願っております。 一方、AIをはじめとしたデジタルトランスフォーメーションの進展により、ごく近い将来にはコンピュータやロボットが多くの仕事を人に取って替わると言われています。  しかし、その中でも本当に必要とされるのは、「人の役に立ちたい」という「熱い志」を持つ「人間味豊かな」「対人援助のプロフェッショナル」であり、「チーム支援」をリードし、「人間ならではの役割」を果たすことが、我が国の課題を解決し、明るい日本の未来へとつながるのです。 このようなときこそ「人間一人ひとりを大切にする」ことを本学で学んだ皆さんが活躍する時代となります。 皆さんには、まわりを思いやる「やさしさ」を大切に、人間性を磨き、それぞれの学科、専攻において、専門知識と技術をしっかりと身に付けてください。そして、本学での多くの新しい出会いとともに、何事にも積極的、主体的に取り組むことで、楽しく実り豊かな学生生活を送り、立派に成長して、これからの日本を支える人材となって欲しいと願っています。 本学では、昨年、2040年までを計画期間とした「大阪人間科学大学 ビジョン2040」を策定し、「学生の成長度日本一」を目指すという目標を掲げました。目標達成に向け、教職員一同、皆さんの「成長に、本気。」にしっかりと向き合い、全力で取り組んでいく決意であります。 近年、若者のコミュニケーション能力の不足が指摘されています。将来、職場や地域社会で「対人援助のプロフェッショナル」としての活躍が期待される皆さんには、卒業や修了、資格取得のための勉強だけでなく、コミュニケーション能力など、これからの人生で必要となるものについてもぜひ考えて下さい。そして、これからの学園生活のなかで先生や先輩そして仲間たちとの交流を通じて身に付けるように努めてください。 皆さんには、専門知識とスキルをしっかりと身に付けていただくとともに、建学の精神や教育理念への理解を深め、本学の学生にふさわしい行動をして頂きたいと考えています。 大学とは、皆さんが夢を見つけ、育み、実現するところです。本学では、教職員と学生間の距離が近く、私ども教職員は皆さんを応援するため最大限の努力をいたします。しかし、皆さんの夢を実現する主役は、あくまでも皆さん自身であることを認識し、自分を磨き自分の「成長に、本気。」で取り組んでください。 さらに、皆さんをこれまで物心両面に温かく支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを忘れずに、これからの学生生活を送っていただきたいと思います。 最後になりますが、皆さんと私達教職員一同が手を携え、充実した学園生活を築いていくことで、大阪人間科学大学と皆さんの新たな輝かしい未来を、共に創りあげていきましょう。以上、皆さんへのお願いと期待をこめて、私の式辞といたします。

令和六年四月一日 大阪人間科学大学   学長  井上 博司

学位記授与式
2024年3月23日

本日学位授与式があり、学部卒業生306名、大学院修士課程修了者8名に学士ならびに修士の学位を授与しました。おめでとうございます。あいにくの雨模様でしたが、皆さん晴れ晴れとした様子で元気に巣立っていかれました。以下に学位記授与式で皆さんにお伝えした式辞を掲載します。

式辞

本日、大阪人間科学大学を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さん、卒業並びに修了、おめでとうございます。そして、本日まで卒業生・修了生の皆さんの成長を温かく見守り、勉学を支え続けてこられた、ご家族はじめ関係者の皆様にも、大阪人間科学大学全教職員を代表しまして心からお慶びを申し上げます。  また、教育後援会会長ならびに校友会会長はじめご来賓の皆様には本日の学位記授与式のために、お忙しい中ご臨席賜り、厚く御礼申し上げます。  先ほど、学部の卒業生306名、大学院修士課程修了者8名の皆さんに学士並びに修士の学位を授与いたしました。  本学で皆さんは、「敬・信・愛」の建学の精神のもと、自ら考え行動する「自立」と他者を思いやる「共生」の心を培い、まわりを思いやる「やさしさ」を大切にして人間性を磨いてきました。そして、それぞれの学科、専攻において、「成長に、本気。」をスローガンに、専門知識と技術をしっかりと身に付け、多くの出会いとともに、何事にも積極的、主体的に取り組むことで、医療や福祉、教育、心理の分野における「対人援助の専門職業人」として有為な人材に成長し、本日を迎えられたものと喜んでおります。  皆さんの学生生活は入学時から、コロナ禍により大きな影響を受けざるを得ませんでした。幾度も繰り返される緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、対面授業から遠隔授業への切り替えや、構内への立ち入り禁止措置など、大変な不自由をおかけしたことについて、やむを得なかったとは言え申し訳なく思っております。そのような困難な状況においても、皆さんは決して挫けることなく、一人ひとりが教職員とともに懸命に学習に取り組み、今日の日を迎えられたこと、誇りをもって胸に刻んで欲しいと思います。  元旦には能登半島の地震で多くの犠牲者が出たことは記憶に新しいところです。また、国外に目を転じればロシアのウクライナ侵攻やパレスチナのガザ地区の紛争などで今も多くの命が失われています。これからも国の内外において、予測できないことが起きることと思います。 しかし、社会がどのように変化しようとも、「人間一人ひとりを大切にする」ための「心の豊かさ」が、ますます求められます。さらに、我が国では超高齢社会の到来によって、医療・福祉へのニーズが益々高まるものと思われます。皆さんが、まさにその要請に応えられ、これからの日本を支える人材となって欲しいと願っております。  また、AIをはじめとしたデジタルトランスフォーメーションが、急速に進むことが予想されるこれからの社会においても、「人間ならではの役割」はより一層重要なものとなると考えられます。その役割を担うのが「人の役に立ちたい」という「熱い思い」を持つ「人間味豊かな」「対人援助の専門職業人」であり、日本の課題を解決し、明るい未来を切り開く原動力となるものです。  これから皆さんは学生という立場を離れ、一人の社会人として、より責任ある自立した個人としての行動が求められます。 皆さんは今日、本学を卒業、修了されますが、その学びは終わったのではなく、新たなステージに入ったといえます。イノベーションが急速に進む今日、これまで身に付けた知識や技術も陳腐化することから逃れられません。皆さんはこれからも自立した学習者として、その学びを継続されるようお願いします。 最後に、本学の建学の精神である「敬・信・愛」は対人援助の職業はもちろんどのような職業においても必要とされるものです。それだけでなく、人が社会で生きていくうえで基本となる考え方でもあります。 その意味については皆さんすでに理解されていることと思いますが、そのためにはまず、自らを尊び、信じ、愛し大切にすることから始めなければなりません。 皆さんの前途には、これからも思いもかけない出来事が多く待っていることと思います。一人ひとりが、かけがえのない自らの人生を大切に生きていただくよう心から祈念して、はなはだ簡単ですが私からのはなむけの言葉といたします。

令和六年三月二三日 大阪人間科学大学学長 井上 博司

地域学術交流サロン
2024年3月2日

本日、地域学術交流サロンが開催されました。 「心を育てる」をテーマに、心理学部の堤俊彦教授、芹田卓身講師から、「落ち込んだ人への対応~ポストコロナや災害後のメンタルヘルスと自殺の予防について~」「非行の予防と再発防止」について講演が行われました。 非行の予防や再発防止については、まわりのサポートが不可欠です。また、落ち込んだ人への対応には、やさしさと理解をもって接することが大切です。これは本学の建学の精神である「敬・信・愛」にも通じるものです。 あいにくの寒波で参加者は多くはありませんでしたが、参加された皆さんは、それぞれ興味深く聞き入っておられ、また、個別に演者に質問される方も見受けられました。 大学が果たすべき役割として、教育や研究にしっかりと取り組むことは勿論ですが、社会への貢献もその一つです。本学では、こういった取り組みを通じて、しっかりとその役割を果たしていきたいと思います。