- 想いやりをチカラへ導く物語 >
- 言語聴覚学科 宮地 ゆうじ 准教授
やさしさだけでは
育たない瞬間があった
甘さとやさしさは違うと気づいた。
教育の現場では、学生が自ら気づきを得るまで待つべきか、それとも教員が気づいたことをその場で指導すべきか、迷う場面が多くあります。また、指導の際に直接的な表現を避けて言葉を選ぶあまり、本当に伝えたいことが十分に伝わっていないのではないかと感じることもあります。学生の成長を促すためには、時に「甘さ」も必要ですが、将来を見据えた「厳しさ」も欠かせず、このバランスをとることは容易ではありません。ただ、相手を思う気持ちがあっても、伝えるべきことを伝えないのは本当のやさしさではないと考えています。学生の成長につながる「やさしさ」とは何かを、日々の教育の中で考え続けています。
挑戦と振り返りの中で育つ力。
だからこそ学生には、失敗を恐れずにまず挑戦してほしいと思っています。うまくいかなかったときこそ、「なぜだろう」と立ち止まり、自分で考えることが大切です。教員は答えを与えるのではなく、ヒントを示す存在。学生自身がチャレンジし、悩み、振り返る。その積み重ねの中で、本当の力が育っていくと信じています。そして将来は、どんな仕事に就いても「共感性」を大切にできる人になってほしいです。どんな仕事でも人を支える仕事は簡単ではありませんが、自分なりの「やさしさ」を形にして、他者に寄り添うことができるセラピストになってほしいです。